劇団四季【美女と野獣】リハーサル見学会 | たかびの自己満観劇ブログ

水曜日は劇団四季『美女と野獣』を鑑賞してきました。

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鑑賞回は偶然リハーサル見学会に当たったのでもちろん参加。
 
リハーサル見学会は昨年9月の『夢から醒めた夢』、今年5月の『アイーダ』(名目上はプレステージイベント)に続き三度目の参加、美女と野獣絡みのイベントは初参加。
 
15:45受付開始だった様で(15:45イベント開始と勘違いしてた…)15:10分位に到着。
 
雨で肌寒かったのが影響したか、最終的に集まったのは30~40人程度とやや少なめでしたが、15:10で既に前に10人ほど並んでました。
 
もちろん9割9分女性客なので、待ってる間居心地悪かったのは言うまでもなく…(笑)
 
16:10のイベント開始に合わせて劇場に入ると、既にリハーサルは始まっており、舞台上は丁度Be Our GuestのセットがはけてHuman Againのセットに転換しているところ。
 
席は客が入れる最前列となる11列目センターやや下手寄り。
 
8列目くらいには、ダンキャプの松出さん(Be Our Guestでドアマットさんのアクロバットの後に連続ターンをされてる方だと思われ)が、マイクを立ててリハーサル進行をしており、5列目くらいにはモリース役の松下さんが座ってリハーサルの様子を見てました。
 
リハーサルは、この月曜日のキャス変で大きくチェンジがあったアンサンブルの人達の為の場当たりを中心にやってた様で、各シーンを手拍子と音付で繰り返してる様な感じ。
 
Human Againの場当たりが終わると、そのシーンに出ていたコッグスワース役の青木さん、ルミエール役の百々さんが客席に降りてきましたが、百々さんは客席には見向きもせずに、そのまま次のリハーサル(タウンのシーンでした)をじっくり観察。
 
一方、青木さんはリハ見の司会進行をやる様で、客席にリハの説明を始めました。
 
リハーサルは『Human Again』→『タウン(変わり者のベル)』→『ガストン酒場』の三場を見せて頂きましたが、衣装ではなく稽古着姿でやってるのを観ると、本番中は目が行かない所に目が行って気付かなかった事に気付いたり、役になってる時のイメージと素顔の役者さんとのギャップに驚いたりと色々面白い(笑)
 
Human Againのシーンでは…
 
◇バベット役の長橋さん…本番は当然被り物をしてるので髪は見えないんだけど、かなり派手なキンパで、バベットのイメージとだいぶ違う~(笑)
↑プログラムに載ってる写真も黒髪なので余計に…。
 
◇同じくバベット役の長橋さん、踊ってる姿…とくにスピンしてる姿が物凄くシャープで恰好良かった。バベットの恰好をしてると足元が衣装でモコモコしてたりフワフワしてたり…(笑)して、あんなにシャープに踊ってる様に見えないのでびっくり。
 
◇ポット役の早水さん、左手がずっとトレイを持ったウェイトレスみたいになってて(本番中はポットの注ぎ口だからね)…衣装無しでやってると滑稽に見える…。
 
◇ルミエール役の百々さん…案外お歳召してたのね…(笑)
ルミエールの時は凄く若く見えるんだけどなァ。
 
タウンのシーンでは…
 
◇これ、リハを観るまで気付かなかったんだけど、パン屋さんがベルに『どこ行くの?』と聞いて、ベルが『本屋さん!面白かったわ~この…』と語ってる間、パン屋さん手で大袈裟に『1!2!3!』ってカウントしてるんだねー。
 
『どこ行くの?(1!2!3!)そうかい!マリー!バケットを早く!』みたいな感じ。

◇ガストンの登場シーンで舞台上でアンサンブル達に細かに指示やアドバイスを出してるのは…長い前髪をヘアバンドで押さえ、如何にも稽古場にいそうな恰好をした遊佐さん。
 
遊佐さんと言えばルフウですが、あのお調子者で間抜けないじられキャラのルフウが周りに指示やアドバイスを出してるなんて…(笑)
 
◇このシーンを客席から見ていた百々さんが、役者ごとシーンごとに細かくダメ出しをしてた。百々さんが公演委員長なのかな?
 
ガストン酒場のシーンでは…
 
◇3人組ガールズがガストンの膝の上に座るシーンで、本番中は当然の様にガストンの膝の上に飛び乗るガールズも、リハ中で稽古着で場面ごとのぶつ切りだからか、或いはそれが礼儀なのか、ガストン役の田島さんに(失礼します…)みたいな感じでお辞儀して、田島さんも(どうぞ…)みたく会釈してからガールズ役の女優さん達が田島さんの膝に乗ったのが面白かった。
 
◇マグダンス(本当はマグラインと言うらしい)では上手側にぽっかり1人分穴が開いてて、そこにあたかも人がいるかの様にパントマイムでカチンコカチンコやってたけど、あれは何なのかなーと思ってたけど、多分あのスペースはダンキャプの松出さんが入る場所なんだろうなーと。
 
◇ここでもやっぱりルフウ役の遊佐さんが凄い気を使ってて、マグラインの時に『下横上の高さをもう一度確認したいんですみません!』と自分から反復を提案してたんだけど、どうやらルフウの横にいるガールズの一人の為にやったらしく、終わった後にガールズが遊佐さんにお礼を言ってるのが見えました。ますますルフウのイメージが…(笑)
 
 
そんな感じでリハが終わり、次は質問コーナーへ。
 
司会進行の青木さんが俳優を呼ぶと、登場したのは飯田さん(ビースト)、早水さん(ポット)、川良さん(チップ)の三人。
 
11列目が最前で俳優が立ったのが9列目…近い近い!
 
しかもド正面に立つ飯田さんは、それこそ手を伸ばせば触れる距離に…。
 
洋輔ファンや飯田家ファンの女子ならヤバかったな、あの至近距離(笑)
 
お客さんからの質問は以下の通り。
 
★千秋楽が近付いてきて自身の役に対する考え方に変化はあったか?
 
(飯田)千秋楽だからどうというのは特にないけど、人間ですから…もうすぐ東京のお客様にはあまり観て頂けなくなるのかなァという寂しさはありますけど、特に舞台に挑むに当たって千秋楽が近いからこうしようああしようというのはなくて、いつも通り淡々とやりたい、舞台の内容と台詞をしっかりお客さんに伝えられれば、我々の仕事としてはOKかなァと…笑
 
(早水)終わりは必ず来るけど、もうちょっとやりたいなとかもっと続けばいいなとかそういう思いは常にあります。寂しいなという気持ちを持ちつつ一回一回を大事に、自分にとって二度と戻って来ないので、1回1を大切にやりたいと思ってます。
 
(川良)私は劇団四季に入団して東京公演に立つのはこれ(美女と野獣)が初めてなので、東京の舞台に立てるのは嬉しい事ですけど、千秋楽だからどうこうではなく、一回一回大事に舞台に生きれる様に演じていきたいと思います。
 
★舞台に立つ前に必ずやってる縁起担ぎはありますか?
 
(川良)いつも持ち歩いてるお守りがあるんですけど…本番前に必ずそれを持って舞台に…
 
(早水)この間飛ばしてたじゃないそれ。
 
(川良)え?
 
~客席爆笑~   
 
(川良)そういう事もあります(笑)
 

(早水)私は靴を必ず右から履きます。すみません、こんな事なんですけど…。
 
(飯田)特にないんですけど…ちょっとこれはやらなきゃなってのは作らない方がいいかなと、ぼくの凄く尊敬する野球選手がそう言ってたんで…それをやらないと出来なくなっちゃうからみたいな…。普段やってる事がゲン担ぎみたいになっちゃってるかなと思います。開口訓練とかやらないと落ち着かないですね。

★初めて美女と野獣を観劇します。一番の見どころを教えて下さい。
 
(飯田)ディズニーのミュージカル作品第一弾なんですけども、そこらじゅうに見どころがあります(やや困り顔)
 
(青木)(助け舟を出す感じに)いい作品ってのは無駄がないって事ですね。あたまのシーンからエンディングの最後のシーンまで一貫してドラマが流れてて、その中に激しいシーンがあったり緩やかなシーンがあったり、それが一つのドラマになって行くので…まァ…見どころは色々あるという事で…そういう事にしましょう~。
 
↑青木さんGJ(笑)
 
★劇団四季の俳優を目指すきっかけになった事を教えて下さい。
 
(早水)大学を出てから学校の音楽教師をやっていたのですが、劇団四季のウェストサイドを観て衝撃を受けました。
それまではミュージカルにしてもオペラにしても向こうの人(本場の人)がやらなきゃ本物じゃないし良い物なんか出来ないと思っていたので、日本人でこんな事を出来る人達がいるのかと凄く衝撃を受けて…(中略)新聞にオーディション要項が載ってて、へぇ~と思いながらシンガー枠の所を見たら、踊りの試験がないって書いてあったので『よし!』と思って…笑。
 
★この舞台に立っている=ご自身の夢をかなえたという事だと思いますが、努力した事、信念、大切にしてきた事はありますか?
 
(飯田)まだまだやりたい事はいっぱいあるので達成という感じは自分でも全然思ってないんですけど、ここまでは目標を立てて…僕は歌専門だったんで歌は好きでいようと思ってどんな歌でも色々聞いたりしてます。でも昨日ちょっとある博物館に行ったんですよ。まァそれは航空博物館なんですけど、生まれ変わったらパイロットになろうと思って…凄いですよねパイロットって。
 
(話が逸れ過ぎてまわり失笑)
 
いやだから…生まれ変わったらパイロットになりたいなっていうそういう話でした!
 
(川良)私は小学生の時に初めて劇団四季の舞台を観て…(中略)やっぱり好きでいる事を大事にしています。
 
最後に青木さんからフォトコンテストの告知がありイベント終了。
 
相変わらず飯田さんの“いい人っぷり(天然っぷり?)”が垣間見えるイベントでした(笑)
 
終了後はイトーヨーカドーで紫芋のミニパフェを食べて本番の開演を待ちました。

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本番に続く。