劇団四季【夢から醒めた夢】(2回目) | たかびの自己満観劇ブログ
木曜日、劇団四季【夢から醒めた夢】と【美女と野獣】をマチソワ鑑賞してきました。

昼間は【夢から醒めた夢】を鑑賞。

たかびの自己満観劇記

赤川次郎の子供向け小説を舞台化した劇団四季オリジナルミュージカルで、鑑賞は昨年四月以来1年半振り。

当日は一人鑑賞だったのですが、偶然同日鑑賞する友達が居て、鑑賞前に韓豚屋でランチをご一緒しました。



さて、夢醒めと言えば楽しみの一つに『ロビーパフォーマンス』があります。

開演前の30分間、劇場ロビーで劇中のワンシーン『遊園地』を再現した様なパフォーマンスが行われます。

役になり切った役者さん達がロビーを俳諧し、様々なパフォーマンスを見せてくれたり、普段は撮影出来ない俳優さんを撮影出来たり、もちろん一緒に写真を撮る事も。

特に必見なのが、こちらのハンドベル。

たかびの自己満観劇記 たかびの自己満観劇記
小人に扮した3人の女優が、大小様々なハンドベルを振って曲を演奏してしまうという素晴らしいパフォーマンスですが、驚く程の速さと的確さでベルの持ち替えや並べ替えを行って綺麗な音色を奏でるんです。
 
『おもちゃのチャチャチャ』や劇中歌の『二人の世界』を演奏してました。
 
本作品はキャンペーンの多さも魅力。
 
◆四季の会会員限定『ホワイトパスポートキャンペーン』
四季の会会員限定で貰えるホワイトパスポートに鑑賞回数に合わせスタンプを貰え、3つ集まると記念品を貰える企画。
今年は一回しか観れなかったけど、2011年版パスポートから1回分更新出来たのでスタンプは2個。
来年も引き続きやってくれれば、来年こそもらえます(笑)
 
◆ピコマコキャンペーン

たかびの自己満観劇記 たかびの自己満観劇記

作品の登場人物、ピコ&マコに則り、名前が『マコ』の人と、名前に『ピ』が付く人は、非会員でもホワイトパスポートキャンペーンに参加出来るという物…しかし、名前にピが付く日本人なんて居ないだろ…(笑)
まぁ、『ピ』は外国人向けって事で。
 
◆みんなで歌って“夢”心地。
 


当日は偶然アフターイベント開催日。

様々な種類があるイベントの中でも、特に歌おう系や踊ろう系は1人での参加はやっぱり寂しいし、ソワレのBB鑑賞との兼ね合いもあるので参加は迷ってたんですが、折角なので先述の友達と一緒に参加しちゃいました。
 
こちらキャストボード。
 たかびの自己満観劇記 たかびの自己満観劇記

前回鑑賞からの変更は以下の通り。
 
★マコ:苫田亜沙子さん→奥平光紀さん
 
奥平さんがマコ…奥平さんと言えば『リアル・まんがにっぽんむかし話』な小夜子ちゃん(ユタと不思議な仲間たち)のイメージが物凄く強い女優さんなので、少なくともビジュアル面では正反対なマコを演じる奥平さんが興味深々でした。
 
ラ・アルプに載ってた奥平マコは…顔はまんま小夜子ちゃんだし、小夜子ちゃんが三つ編みを解いて無理矢理お洒落しちゃった様な感じにしか見えなかったのだけど…(笑)
 
★マコ母:早水小夜子さん→白木美貴子さん
 
早水さんが来てくれれば、親子揃って小夜子だったのにーとくだらない事を考えてしまった(笑)
初見の女優さんだけど、プログラムで見た写真よりも全然若くてびっくりした。
 
白木さんのグリザベラも実は評判いいらしいので一度観てみたい。
 
★メソ:厂原時也さん→大空卓鵬さん
 
大空さんはアイーダのメレブ以来5ヶ月振り。
エンジェル役の有賀さんと、2人のメレブの共演が観れるのが楽しみでした(笑)
 
★老人:高橋征郎さん→山口嘉三さん
 
山口さんはオンディーヌや解ってたまるか!などストレートプレイで時々見掛ける役者さんだけど、あまり印象に残ってないんだよなぁ。
 
★老婆:丹靖子さん→斉藤昭子さん
 
大ベテランから大ベテランへのチェンジな感じです。
斉藤さんは声質も関係してか、年配の女性の中でも比較的キツめの女性像があるので、物腰柔らかな夢醒めの老婆ではどうかな~って印象でしたが。
 
★夢の配達人:道口瑞之さん→下村尊則さん
 
シモ様の登場♪
シモ様には引き続き、JCSでヘロデ王も演じて頂きたい。
 
座席は久し振りの最前列ドセンター。
 
ちなみに先述の友達は隣の隣の隣でした。
後から観劇が被ってる事を知った程、お互いバラバラにチケットを取ったのに、席近っ!(笑)
 
んだば雑感。
 
◇下村さんのブログで既に見てはいたものの、下村配達人のメイク…(笑)特にもみあげの不自然さに思わず笑ってしまいました。
 
◇配達人が高めの声で語るオープニングを聞いてて思ったんだけど、下村さんの声質って百々さんと似てない?特に高音域。

◇1年半振りの拝見となる岡村ピコ。岡村さん自体は先週キャッツのジェリロ役で拝見したばかりですが、本当にコロコロ役が変わる四季の俳優さんって大変だなぁと思う。
 
◇最前ドセンなので表情も良く見えます。アルプやHPに写真に良く登場する樋口麻美さんが演じるピコと比べると(メイクの関係もあるんだろうけど)随分子供っぽい顔をしてる印象。
 
◇ピコ自体が小学生という設定なので、撮影用とは言えピンクのアイラインが入ってる樋口ピコもどうかと思ったけど…(^-^;

◇元々子供向けミュージカルだった名残なのか、序盤は不自然な開口が目立って耳障りだったな。
 
◇お化け屋敷のシーンでいよいよ客席に顔を見せるマコ。確かに丸っこい顔をしてるけど、そこまで小夜子ちゃんって感じはしなかったなぁ。本当にアルプの写真みたいな小夜子の顔をしたマコが出てきたらどうしようかと思った(笑)
 
◇マコが交通事故で亡くなるシーンは迫力あったな。早くもちょっとウルっと来てしまった。隣のお客さんはこの事故のシーンで早くも号泣だった様です。
 
◇しかし、作品を見て行くうちに、ピコ全然小学生っぽくないと感じました。まぁ、見た目が小学生に見えないってのは仕方ないにしても…。
 
あ、ちなみに過去に鑑賞した作品の中で本当に小学生に見えた女優さんが一人だけいます。
『思い出を売る男』の花売り娘役の生形理菜さんは演技面も含め本当に小学生っぽかった。
 
◇見た目とかの話じゃなく、小学生のくせに『臨死体験』なんて言葉を知ってたり…むしろしっかり意味まで理解してて冷静に使ってみせたり…。
 
まぁ、強がって見せて後ろ向いてガタガタ震えてるのは可愛かったけど。
 
◇『二人の世界』の♪二人の心触れ合えば素敵なことが花開く~のハーモニーは綺麗だった。でも、やっぱり小夜子ちゃんだった人があんなに綺麗に脚を上げてると思うと不思議な感じがする。
 
そもそもユタのカンパニー自体がダンサー中心に構成されてるんだから、実際は何の不思議もないんだけど、イメージ的にね。
 
◇イメージと言えば、部長役の菊池さん。色々な意味でイメージと違う事をやってくれます。
 
◇まず、白髪交じりの頭にお堅い眼鏡、地味なスーツ、絵に描いたような中年サラリーマンな恰好であんなにキレキレなダンス踊られちゃったら、それだけで物凄い違和感です(笑)
 
◇菊池さんが実はシンガー枠の俳優ではなくダンサー枠だと知ったのはつい最近なんだけど、俳優さんの事もあまり知らず、夢醒め→ユタの順番で観た昨年は違和感云々以前にあまり印象に残らなかった部長のダンス、今年はユタ→夢醒めの順番で観てる上に菊池さん=ペドロ役のイメージが自分の中で確立してしまってる今では、もうこの部長の存在自体が違和感だらけ。
 
だって、中年サラリーマンがキレキレなダンスを踊ってる上に、喋ると南部弁ではないものの、どう聞いてもペドロの特徴的な声だし。
 
◇ヤクザがハマり役の野中さんも踊るイメージは無いんだけど、きっちり踊ってたし。それよりも、野中さんのヤクザ…ああ言うヤクザもいるのかも知れないけど、任侠(にんきょう)物と言うより人情(にんじょう)物と言った方がしっくりくるなぁ(笑)
 
まぁ、だからこそブラックパスポートではなしに、グレーパスポートで済んだんだろうけど。
 
◇グレーパスポート3人組の中では、菊池さんも野中さんも凄いけど、やっぱりダンスで抜群のキレを見せるのが暴走族役の西尾さん。もう迫力満点でした。しかし、ガードレールが逆さまに飛ぶ…つまりバイクが前宙して吹っ飛ぶ程の事故って、相当だよねぇ…。
 
◇一緒になってみっともない死に方をした女の子は一体どこにいったのか気になる所です。もうとっくに白いパスポートで光になってしまったのでしょうか。
 
◇どうでもいいけど、やっぱり夢醒めの暴走族とユタの一郎って衣装似てるよね。

◇そう言えば、どの作品でも暗転時などに聞こえるカサカサカサカサって音は何なのかなーと思ってたんだけど、あれって照明のフィルムを入れ替えてる音なんだと今回初めて知りました。
 
◇『ぼくのいきさつ』のシーンは映像がヤバイね。泣ける。でもこういう演出のシーンって、映像も観たいし役者も観たいしで忙しいよね。エビータの『虹の歴訪』のシーンもそうだったけど。
 
◇ほとんどの楽曲は記憶にあったんだけど、二幕の序盤にピコが歌うソロナンバーは記憶になかったな。
 
◇大空メソは髪型と服装のせいか、太平洋戦争などの戦争映画に出てきそうな感じだったなぁ。
 
◇でもメレブの頃より歌が良くなってた気がします。
 
◇老婆役の斉藤さん、登場直後にやっぱり意地悪な継母的な声が聞こえたけど、基本的に物腰柔らかな感じでした。
 
◇それにしても、老婆が持ってきたおにぎりをちゃんとメソに分けようとする暴走族、見掛けに寄らず良い人です。でも意地汚いヤクザがメソの分までを食べちゃうけど。
 
◇まぁ、老婆が持ってきたおにぎりの数が何故か偶然グレーパスポート組の人数と全く同じだったという予定調和的な要素はこれともかく。
 
◇見掛けに寄らない、と言えば部長がピコに対して言う『我々グレーの連中よりよっぽどきれいな心をしてそうな顔をしてるのに』という、如何にも見た目判断な台詞は面白かったな。もちろん、ヤクザや暴走族の反応も。
 
◇好きなナンバーのひとつ、マコを探せでは、タナカマキコ、ハセガワマチコ、チビノマルコ、などお馴染みの名前の他、朝田マオは最近加わったのかな?マツコデラックスは前からいたよね?
 
◇マコを探せのラスト、あと1時間!!の後に目の前で部長が大慌てで複数のファイルをかき集めて持ち去るんだけど、その時1冊だけ残す演技が、本当に持ちきれなくてでも仕方なしに諦めた感が良く出てて良かった。あそこわざと一冊残して行ったら不自然過ぎるもんなー。

◇『愛をありがとう』を歌い終わり、ピコが霊界空港から現実世界に帰る時、下ろされた遮幕の向こうで、映像を使って霊界空港が遠ざかって行く様が表現されていたのが凄く格好よく感じました。
 
◇『二人の世界リプライズ』では、『二人の世界』とピコマコのパートが反転するのは知ってたけど、立ち位置もピコマコが逆になるのは忘れてたな。

◇二人の世界リプライズのピコパートで、マコの♪誰も~知ら~ない~私~達の~…に被せて歌う♪誰も~知らない~私~達の…の部分。CD版の樋口ピコの独特な歌い方(♪私~達の~うぉ~…)に耳が慣れてしまってる為か、普通に♪私~達の~ぉ~と歌う岡村ピコに少し物足りなさを感じた。
 
◇カテコは色々なパターンで相当な回数を行いましたが、最後に配達人が客席に背中を向けたまま肩越しに手を振りながら舞台奥に消えて行く中で幕が下りる演出…本当に良く見るパターンだなーと(笑)
 
例えば…
 
同じ演出をカテコの最後に二人でやるのが、クレイジー・フォー・ユーのボビーとポリー。
 
手を振る仕草を天に突き上げる人差し指に変えたのが、エルコスの祈りのエルコス。
 
カテコではなく、劇中劇の最後にやるのがアンデルセンのマダム・ドーロ。
 
ちょっとイレギュラーだけど、同じ様な終わり方を本編の終わりにやるのが、マンマ・ミーア!のソフィとスカイ。
 
みたいな…(笑)
 
そんなワケで、1年半振りの夢から醒めた夢。
 
やっぱり素晴らしい作品でした。
 
出来るなら、今回の公演期間中にもう一度観ておきたかった。
 
残念ながら叶わないので、また来年以降公演があったら是非観に行きたいと思います。
 
この後はアフターイベント『みんなで歌って“夢”心地』に参加しましたが、そちらの模様はまた次の記事で。