吉本興業【晦の夜の果て】千秋楽公演 | たかびの自己満観劇ブログ
今日は夜からお芝居を観に行ってきました。
 
今回のお芝居は、西口プロレスを見に行く様になった事が縁で、西口プロレスでラウンドガールをされていた女優さんとお知り合いになり、お話をする機会に恵まれた事が縁で観に行けました。
 
やっぱり『縁』て不思議ですね。
 
今回は神保町花月という吉本系の劇場で、吉本の芸人さん達がガチンコで芝居に挑む(?)ものらしく、出ていたのは大部分がお笑い芸人で、犬の心、エリートヤンキー、カリカ、ブロードキャスト、ネゴシックスなど吉本の芸人さんが多数出てました。
 
その中に混じって本職の女優さんが2人出演されていて、そのうちの1人が今回お知り合いという事で。
 

吉本の芝居らしく、笑いを散りばめた展開になっていたんだけど、基本的に周りが笑ってる部分も笑う事なく観てましたが何か?
 

自分で芝居を経験してからと言うものの、表面的なネタの部分よりも、台詞として声に出てこない間の駆け引きの部分や、役者達の息遣いの部分が面白くて仕方ないです。
 
そこを集中して観た方がより深く芝居の醸し出す空気に馴染める気がするしね。
 
だから、そういう状態で大きな雑音が入るといっぺんに緊張が途切れて、現実の世界に呼び戻されちゃう。
 

今回は、いい空気が出来上がってる時に、凄い物音を立てて客席から出て行ったお客がいた。
 
残念ながらその瞬間に興醒めしてしまいました。
 
芝居は、設定上動かない事になっている暗幕が少し動いただけでも客の意識がそっちへ向いてしまう程デリケートです。
 
だから役者さんも袖に暗幕のある舞台では出捌けの際に暗幕に触れない様に細心の注意をはらっています。
 

それはそれで置いといて。
( ̄^ ̄)
 

お芝居の内容は題名『晦の夜の果てに』の通り、ちょうど今時分の寒い時期に繰り広げれた“普通の家族”が演じる心温まる物語でした。
 

吉本だから、なのかどうかはわからないんだけど、「売れない店を買い取って開発を目論む地上げ屋と、それを必死に阻止しようとする家族」という、よしもと新喜劇では定番中の定番、桑原和夫さん演じる八千草薫…もとい桑原和子一族と、辻本茂雄さん、吉田ヒロさん、或いは中條健一さんの演じるチンピラ親分。
 
…という図式をそのままスライドさせてきて、そこに複雑な人間ドラマを付加した様な物語が軸になっていました。
 
さっきも書いた通り、笑いを前面に出した演出が目立ったけど、人間関係のもつれが生じた時の迫真の演技は、凄い迫力だったし、お涙頂戴までは行かなくとも感動するシーンもありました。
 
やっぱ家族愛っていいやね。
 
そう思える内容。
 

さすがに兄弟喧嘩をする度にサンライズが鳴り響いてプロレスみたいな大乱闘が始まるって演出には笑ってしまいましたが(笑)
 

あなたは、家族みんなで揃って撮った写真を持っていますか?
 

その時の心情や情景を、写真はいつまでも覚えていてくれます。
 

そーんな事を改めて考える様な良いお話でした。
 

芝居終了後は、ぴあでうっかりチケットを買ってしまっていたので、出演者達によるトークライブを鑑賞。
 
公演の裏話や芝居を題材にしたネタが次々に飛び出し面白かった♪
 
130余名入れる神保町花月の客席に男は自分含め2人しかいなく、あとは全部女性だった、とゆーのはかなり心細かったけどね…。
 
↑お芝居の方もお客の9割5分が女性だった。
 
ともあれ、とても良いお芝居を見せて頂きました。
 
また来年も何かお芝居見に行きたいと思う今日この頃。
 
今回は日程の都合で楽日しか見に行けなかったけど、本当は初日と楽日を見比べると面白いんだよね。
 
↑公演中に演出が変わったりする事もあるし、役者の場慣れの度合いも違ってくるから。
 
次回はその辺も観れるといいな。