室蘭駅 ~地球岬と白鳥大橋と鯨の街~
室蘭本線は空知地方の石炭を運ぶために岩見沢-室蘭間に北海道炭礦鉄道が敷設した鉄道で、室蘭駅は1897年(明治30年)7月に開業しました。
当初室蘭駅を名乗ったのは、現在の輪西駅の地にあった現在の東室蘭駅でしたが、この2代目室蘭駅の開業により、連絡船との接続が便利になりました。
1904年(明治37年)、1912年(大正元年)、1997年(平成9年)と駅舎の移転が繰り返され、現在の駅舎は4代目の駅舎です。
駅スタンプには高さ100mの断崖絶壁が続く室蘭の景勝地「地球岬」と夜景スポットとしても有名な室蘭港に架かる「白鳥大橋」、そして「鯨」が描かれています。写実的でなかなか美しいスタンプだと思います。
室蘭近海ではホエールウォッチングができるということで、鯨が描かれているのは東室蘭駅の駅スタンプと同様です。
室蘭駅の先1㎞ほどのところに旧室蘭駅舎(3代目駅舎)が保存されていました。
北海道内の駅舎の中では最古の木造建築物で、寄せ棟造りで明治の洋風建築の面影を残しています。現在は国の登録有形文化財、JR北海道の準鉄道記念物に指定されています。
現在は観光案内所として利用されていますが、駅舎内は展示ホールとして利用され、訪ねた際には築100周年記念のパネル展示が行われていました。2階部分と思っていた窓は明かり取り窓で、高い天井が印象的な建物です。
現在の駅舎に戻り次の列車の時間まで周辺を散策していると、跨線橋に架かる「国鉄室蘭本線」の表示を発見! 国鉄分割民営化から30年近く経ちますが、一瞬タイムスリップしたような気持になりました。
かつては石炭積出し港として広大な敷地や設備を誇ったであろう室蘭駅ですが、現在では1面2線の頭端式ホームだけの小さな終着駅。時代の変化を感じますね。
このスタンプは2012年11月3日に押印しました。
<関連スタンプ> 旧室蘭駅舎内の観光案内所の記念スタンプ
「旧室蘭駅舎」とやはり「鯨」を描いたスタンプがありました。室蘭はサッカーが盛んな街でもありますね。