片倉駅 ~片倉城址~
片倉駅は1957年(昭和32年)12月に信号場から駅に昇格して開業したJR東日本の横浜線の駅です。横浜線の全線開通が1908年(明治41年)ですから、片倉駅の開業は同線の中でも比較的新しい駅です。
駅スタンプには、片倉駅前の国道16号線を渡ったところにある「片倉城址」が描かれています。「片倉城址」は小高い丘になっており、現在は片倉城址公園として整備され市民の憩いの場となってますが、歴史的には室町時代に大江広元を祖先とする長井氏によって築城された古城と言われているものの詳しいことはほとんど分かっていません。私が訪ねた時、広大な二の丸広場には誰かが練習しているのでしょう・・・サックスの音色が響き渡っていました。
片倉駅は国道16号線との立体交差のため、1988年(昭和63年)に高架化されています。横浜線に片倉駅が開設される前は、京王御陵線に片倉駅を名乗る駅が存在していましたが、戦時中に休止されたことから本家の名前を奪う形で横浜線に片倉駅が設けられました。その後、京王御陵線の一部が京王高尾線として復活した際、本家の片倉駅は京王片倉駅と改称を余儀なくされています。
片倉という地名の由来は、この辺りが古来からカタクリの群生地であったことからとも言われています。片倉城址公園内にも春にはカタクリの花が優しく彩りますが、片倉駅の駅スタンプにもカタクリの花が存在感を示していますね。
このスタンプは2013年6月8日に押印しました。