人から、iPhoneやAndroidのようなスマートフォンで、無料通話や無料チャットを可能にする無料ソフト「LINE」を教えてもらったのですが、少し使って遊んでみて
「うーむ、これは『手軽、楽しい、安い(というか無料)』の三拍子揃った、IT界のファストフードだ」
と感心しました。
そして同時に感じたのは、
「自分たちの年代とは全然違う発想のソフトなんだな」
ということでした。年代が違う…というのが、どういうことかと言うと…
私が二十歳だった頃というのは、IT機器と言えば、まずパソコンであり、それを固定電話の回線に繋いで、どうネットで世界を広げるか、ということをやっていた世代でした。いわゆるオタクの世界であり、それなりに知識がないとできず、そしてオタク以外の一般の人は、固定電話かFAXだけを使う、というのが大半でした。
ところが、二十歳代の人を見ていて驚いたのは、彼らのほとんどはパソコンも固定電話も持っていないということでした。じゃあ何があるかというと、携帯電話かスマートフォンだけしかないのです。携帯電話かスマートフォンだけがあって、パソコンもなければ、固定電話もない。こういう人たちが二十歳代の大半を占めていることに気がつきました。
携帯電話やスマートフォンは、別に移動したいから使うというよりも、それだけでパソコンの代わりであり、それだけで固定電話の代わりなのです。IT絡みの操作がすべて携帯電話かスマートフォンの中だけで完結しています。
当然、難しい知識などなくても使いたい。
当然、安ければ安い程良い。そして究極の安さとは無料のことです。
そして当然、楽しくなければならない。
でも、スマートフォンだけで使えればそれで良い。
この方向性を見事に捉えて、大人気になったのがLINEだということがよくわかりました。
LINEは、iPhone版、Android版、携帯電話版、Windows版、Macintosh版の5種類がサポートされているのですが、無料電話が使える、つまり主軸になっているのは、iPhone版とAndroid版というスマートフォン版だけで、残りの携帯電話版、Windows版、Mac版の3つはチャット機能しかありません。つまりLINEはスマートフォンに軸足を置いています。
簡単に設定でき、楽しく使えて、無料。
これは流行るはずだな、と思いました。
同様の機能のソフトに前回話題にあげたSkypeがあるのですが、SkypeがiPhoneやAndroidでも使えるとはいえ、軸足はやっぱりWindowsやMacintoshのようなパソコン側にあるのとは対照的だと思いました。
例えば、パソコンとスマートフォンの間で無料で通話が可能(しかもテレビ電話になっている)という意味では、Skypeの方が優れています。しかしSkypeは設定に一般の人は戸惑うことも多いでしょうし、しかもスマートフォンでSkypeを立ち上げっぱなしにしておくと電力消費が激しくて、結局、
【スマートフォン→パソコン】に通話するときは良いけれど、
【パソコン→スマートフォン】に通話するのには現実的ではありません。
その点、LINEはスマートフォン間での無料通話しかできないけれど、手軽にできるし、電力消費の心配もさほどない。
LINEがマクドナルドなら、Skypeはファミレス、というくらいの違いだなぁ…というのが、遊んでいて思ったことでした。
自分も、そして自分とつきあいのある周りの人間も、皆スマートフォンだけで完結している…という状況の人には、LINEはとても便利なソフトだな、と思ったところでした。