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「国策金利が世界最低の日本国(前半)」三橋貴明 AJER2024.8.27
令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。
「三橋貴明x藤井聡 ニコニコ動画生放送! 日本を良くするためなら、誰とでも組むし、誰とでも敵対するよ」
https://youtu.be/Ux0V6VrILUQ
7月の実質賃金指数が発表になりました。対前年比、現金給与総額が+0.4%、きまって支給する給与で▲0.8%。やはり、賞与を除くとマイナスのままでした。
賞与の影響が消える8月になると、現金給与総額でもマイナスに落ち込む可能性が濃厚です。
8月の数値は10月初旬に公開になります。9月が自民党総裁選挙、10月に新総裁による所信表明演説、野党代表質問、解散総選挙。
恐らくは、実質賃金マイナスが公表されたタイミングで選挙が始まることになると思います。
『7月実質賃金0.4%増、2カ月連続プラス 夏ボーナス伸び
厚生労働省が5日発表した7月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月から0.4%増加した。プラスは2カ月連続。夏の賞与など「特別に支払われた給与」の伸び率が大きかったことが寄与した。(後略)』
【日本の実質賃金指数の推移(対前年比%)】
http://mtdata.jp/data_92.html#RI24Jul
実質賃金が低迷している以上、自民党総裁選挙の争点は、
「いかにして実質賃金を引き上げるか? 実質賃金上昇を継続するか?」
になります。
最も適切な政策は、消費税の減税・廃止になります。
が、自民党総裁選挙で「減税」の議論が行われるか。可能性は限りなく低い。
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お待たせいたしました!
特別コンテンツ「三橋貴明×宇山卓栄:日本人はどこから来たのか(後編)」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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自民党の茂木幹事長は総裁選出馬の記者会見で、
「実行力のある安定した政権で『増税ゼロ』の政策推進を実行したい」
と、語りました。
具体的には、岸田政権が決めた防衛増税と、少子化対策の強化のための支援金の保険料の追加負担を「停止」する、とのことです。
財務省的には、実質賃金の低下と国民の困窮を受け、総裁選挙において「積極財政的」なことを言い出すことまでは認めるのではないかと。
もちろん「減税」はタブー。但し、
「経済は財政に優先する」(小林鷹之元・経済安全保障担当大臣)
「増税ゼロ」(茂木幹事長)
程度は言って構わない。
とはいえ、全く信用ができない。「経済は財政に優先する」は抽象的過ぎ、「増税ゼロ」にしても、ステルス増税系を平気で進めてくる。
総裁選挙、そして総選挙。具体的な実質賃金引き上げ(あるいは実質的な可処分所得の引上げ)に繋がる「議論」を望みます。
総裁選挙では恐らく10人前後が出馬する(史上最大)ことになる。議論が拡散しないように、心底から願っています。
「実質賃金の具体的な引き上げ策を議論しろ!」に、ご賛同下さる方は、