株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「欧州の農業はなぜ発展したのか。欧州の顛末」(前半)三橋貴明 AJER2024.2.6<br>

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

市場メカニズム云々言うならガソリン税に反対しろよ、日経新聞 [三橋TV第820回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/xoggN91SGzc

 貨幣観、つまりは「貨幣とは何なのか?」を勘違いしていると、財政破綻論に染まりやすくなり、結果的に、
「自己責任論」
「地域選別論」
 を言い出すことになります。国民を見捨てろ! 地域を見捨てろ!(ついでに「企業を見捨てろ!」のゾンビ企業論を言い出す)。
 

 米山隆一は1月8日に、「非常に言いづらい事ですが」と前置きした上で、
「復興ではなく移住を選択する事をきちんと組織的に行うべきだ」 
 と、スターリンさながらの移住政策をポストしました。米山のように財政破綻論に染まっていると
「政府はカネがないので、国民を救えない。地域を救えない。企業を救えない」
 という発想にならざるを得ず、実に惨めです。可哀想に・・・・、と、思います。

米山隆一氏 れいわ山本太郎代表の言説を全否定「非常に不正確」「ミスリーディングな幻想を語るのも大概に」
 立憲民主党の米山隆一衆院議員が10日、X(旧ツイッター)を更新。れいわ新選組の山本太郎代表が「ABEMAプライム」に出演した際の言説を「ミスリーディングな幻想」と全否定した。
 山本はアベプラで複数のパネルを使い、「誰かの『赤字』は誰かの『黒字』」という言葉から派生するように「(財政出動した際の)政府の赤字は民間の黒字」「政府の負債は民間の資産」と論理展開した。
 この動画を引用した米山氏は「非常に不正確で正確には『政府の赤字は国債を買った人の黒字。但しそれは、例えば100万収入がある人が、自分では50万しか使わず50万国債を買ったので収入(100万)>支出(50万)になって黒字なだけで別に何か富が生み出されている訳ではない』です。ミスリーディングな幻想を語るのも大概にと思います」と否定した。(後略)』

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

皇統論第六十回「頼朝の首を墓に供えよ」、歴史時事第六十回「華夷秩序の崩壊」が配信になりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 もはやどこから突っ込んで良いのか分からないのですが、まずは、
「例えば100万収入がある人が」
 って、その100万円はどこから出現したのかと思っているんですかね。神様がポンっと与えてくれたものか何かと勘違いしているのか?
 

 さらには、そもそも国債を買う貨幣は日銀当座預金であり、銀行預金ではないのですが、もしかして、
「日銀当座預金と銀行預金は違う」
 という最低限の知識すらないのでしょうか。


 というよりも、とりあえず「誰かの赤字は誰かの黒字」は、データで簡単に証明できてしまうのですが・・・。

【日本の各経済主体の資金過不足(兆円)】


http://mtdata.jp/data_87.html#kabusoku

 黒字とは「資金過剰(純資産の増加もしくは純負債の減少)」であり、赤字とは「資金不足(純資産の減少もしくは純負債の増加)」になります。
 

 ちなみに、米山が例に出した、
「例えば100万収入がある人が、自分では50万しか使わず50万国債を買ったので収入(100万)>支出(50万)になって黒字なだけ」
 は、実は黒字ではありません。

 

 何しろ、50万支出して、50万の国債(資産)を買っただけなので、バランスシートは、

【国債購入前】
借方        貸方
預金100万円   -

【国債購入後】
借方        貸方
預金50万円    -
国債50万円

 となるだけで、純資産は増えも減りもしていないのです。まあ、「バランスシート」が何なのかすら知らないというか、考えたこともないんだろうけど。


 ところで、件の人物が国債ではなく財やサービスを買った場合、バランスシートは、

【国債購入後】
借方        貸方
預金50万円    -

 となるため、純資産の減少(もしくは純負債の増加)つまりは赤字になります。反対側で、この人に財やサービスを売った人の純資産が増える(もしくは純負債が減る)。つまりは、黒字。


 ね? 誰かの赤字は、誰かの黒字でしょ。
 

 米山のポストからは、彼がバランスシートや黒字・赤字の意味はもちろん、「(国債などの)資産を買う」と「財やサービスを買う」の区別すらつけていないことが分かるのです。


 ちなみに、本エントリーや上の資金過不足の図を米山のポストに書き込むと、途端にブロックされると思いますので、ご注意ください。

 

本日のエントリーを読み「なるほど!」と、思われた方は、

↓このリンクをクリックを!
本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。