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「財務省はなぜ、プライマリーバランスの黒字化目標に拘るのか?」(前半)三橋貴明 AJER2024.1.30
令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。
コンパクトシティは棄民政策や緊縮財政じゃないんだよ![三橋TV第815回] 三橋貴明・saya
https://youtu.be/qWIhDsJl2Vg
昨日、自民党の財政健全化推進本部が(「多くの自民党国会議員が知らない内に」と、中の人の話)開かれ、新体制で、「緊縮財政路線」を強行することを決定したようです。
『自民、財政健全化へ機運探る 「秩序回復に取り組む」
自民党の財政健全化推進本部が31日、新体制で始動した。日銀がマイナス金利の解除を含めた金融政策の正常化を探り「金利のある世界」が視野に入る。金利上昇により国債費が膨らむ恐れもあり、財政規律の議論を深める努力が欠かせない。
党本部で役員会を開き今年のテーマや運営方針をすり合わせた。衆院議長に就いた額賀福志郎氏の後任として古川禎久元法相が本部長に就任した。(後略)』
興味深いのは、新体制は、最高顧問が麻生太郎なのは相変わらずですが、
「本部長 古川禎久」
「本部長代行 小渕優子」
と、最近、どこかで見た名前が登場していることです。
古川禎久。1月31日、茂木派からの退会を表明。
小渕優子。1月25日、茂木派からの離脱を表明。
相対的に積極財政派が多かった安倍派が解散し、解散していない茂木派から緊縮財政派が離脱し、財政健全化推進本部の要職に就く。
全体的には、
「積極財政派の議員をバラバラに分断し、緊縮財政派の議員を財政健全推進本部に統合する」
という流れが見えるのです。
「緊縮財政派という派閥」の誕生ですね。
もちろん、財政健全化推進本部の最高顧問である麻生太郎は、麻生派を解散していませんが、政治的話はオールオアナッシングになりません。
ともあれ、さらに気になるのは、「派閥解散」を主導したのが、新自由主義派であることが確実な菅義偉、小泉進次郎であることです。彼らは、元々、派閥に所属していません。
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今後、考えられる「最悪の流れ」は、以下の通り。
1.派閥が最終的になくなり、「緊縮財政派という派閥」のみが残り、積極財政派は連携を絶たれ、財務省が望むPB黒字化路線を強引に進む
2.派閥が最終的になくなり、連携を絶たれた自民党国会議員たちは総理・党総裁に逆らうことが全く不可能になり、新自由主義的独裁路線を進む
もちろん、1と2は同時に進むことになります。
財務省としては、今回の「裏金問題」を政治的に活用し、
「通常予算を抑制しても、結局は補正予算が組まれるため、PB黒字化が遠のく」
という、これまでのパターンを打ち壊したいのでしょう。
積極財政派が連携を絶たれ、緊縮財政派が連携すれば、普通に実現可能です。
積極財政派の自民党の国会議員が連携し、不足する通常予算を補う補正予算を成立させない限り、今年の日本経済はマイナス成長確実で、国民の貧困化はさらに続くことになります。
自民党、ではなく、与野党問わず、積極財政派の国会議員の「連携」が必要です。
「積極財政派の国会議員よ、連携しろ!」に、ご賛同下さる方は、