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「カーボンニュートラルがもたらす日本の危機(後編ー1)」(前半)三橋貴明 AJER2023.12.26

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

新時代の資源戦争 日本のエネルギー自給率を引き上げるには!?[三橋TV第812回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/-9b0Pd6k6mU
 

 昨日は午前中、夕方と講演のダブルヘッダーで少しばてていますが、両講演で強調したのは、
「多くの人間は、単方向でしか思考できない」
 という点です。


 つまりは、
「自分の借金は、誰かの貸出」
「自分の支出は、誰かの所得」
「自分の黒字は、誰かの赤字」
 といったインタラクティブが理解できない。取引のカウンターパート(相手方)を想像できない。結果的に、
「国債(政府の負債)」
 について、あたかも「自分の借金」であるかのように感じてしまい、財務省の財政破綻プロパガンダに騙される。特に、財務省が生み出したレトリック「国民一人当たり○○の借金」というレトリックを使えば、いちころです。


 さらには、 
「政府の赤字は国民の黒字。政府の黒字は国民の赤字」
 という現実が理解できない。


 「借金」や「赤字」は、ネガティブな印象を与えます。単方向思考で、「相手」を想像することがない人は、
「国の赤字が莫大だ。国の借金で破綻する」
 といったレトリックにより「自分の赤字」「自分の借金」として認識してしまい、財政破綻論やプライマリーバランス黒字化目標に賛成するわけです。
 

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皇統論第六十回「頼朝の首を墓に供えよ」、歴史時事第六十回「華夷秩序の崩壊」が配信になりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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基礎的財政収支1.1兆円赤字 25年度、内閣府試算
 内閣府は22日、2025年度の国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)が1.1兆円の赤字になるとの試算を公表した。インフレによる税収などの歳入増を、歳出の増加が打ち消す。政府が目標に掲げる25年度の黒字化の実現へ難路が続く。
 同日開いた経済財政諮問会議で公表した。岸田文雄首相は高成長の実現や歳出改革で25年度の黒字化が視野に入るとし「財政への信任が失われることがないよう、財政健全化を着実に進める」と語った。試算は例年1月と7月の年2回公表する。今回の試算は24年度予算案を反映した。(後略)』

【日本のプライマリーバランス(基礎的財政収支)の赤字額(兆円)】


http://mtdata.jp/data_88.html#PB2401


 わたくしが半年に一度公表される本指標に注目しているのは、各年度のPB赤字額と、政府の試算(というか、鉛筆なめなめの妄想)について理解できるためです。


 21年度から22年度(ここまでは確定)は、およそ10兆円のPB赤字の削減になりました。ということは、日本経済に2%弱のダメージを与えたことになります。


 その後、23年度は逆に対前年比10兆円、PB赤字が拡大する「見込み」です。もっとも、財務省や内閣府はPB赤字の見込みについて「過大」に発表する傾向があるので、実際にはどうなるか分かりません。


 いずれにせよ、政府は今後二年間で、30兆円規模のPB赤字を「ゼロ」にすることを妄想想定しているわけです。日本経済は5%規模のダメージを喰らうことになります。


 そもそも、PB黒字化など目指してはならない。政府を黒字にしようとすることは、国民赤字化とイコールです。


 その上、「2025年度に至ってもPBは赤字!」と、新聞が煽りまくる。


 いったい、この国は何なんだ! と、思わない方がおかしいでしょ?
 

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