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「カーボンニュートラルがもたらす日本の危機(後編ー1)」(前半)三橋貴明 AJER2023.12.26

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

限られた供給能力を震災復興と大阪万博で奪い合うのか? [三橋TV第810回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/iIl30VPui9U

 

 令和六年能登半島地震を受け、
「僻地、限界集落に住んでいる人は移住しろ」
 といった頭のおかしい意見が散見されますが、なぜ、普通に、
「前よりも高品質なインフラで復興し、産業(能登の場合は一次産業か?)を興し、人口を増やそう」
 という発想にならないのかといえば、もちろん「財政破綻論」が前提になっているためです。


 財政的な問題はない(供給能力は制限がある)ことを理解すれば、
「長期の復興計画を立て、被災地の復興と供給能力の回復の両立を目指そう(目指せます)」
 となるはずなのですが、そうではない方々が無駄な知恵を働かせ、「僻地の被災者は移住するべき」と言い出す。ちなみに、「移住」とか言い出した時点で、発想がスターリンです。

米山隆一は「移住強制」なんていってない。これは「お願い」だ
(前略)今回の復興では、人口が減り、地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択する事をきちんと組織的に行うべきだと思います。(後略)』(米山隆一衆議院議員・立憲民主党)
 これは8日の米山の発言。米山はあたしの夫。この発言について、米山を普段から嫌いな人たちが「今いうことか」「そこに住む人のことを考えない棄民政策」「差別思想」などと一斉に叩き出した。いやはや、びっくりしたのが、リベラルといわれる人たちの言い掛かりの方が多かったこと。(後略)』

 リベラルだの、言いがかりだの、抽象論が多いのは置いておいて、とりあえず米山が、
「今回の復興では、人口が減り、地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択する事をきちんと組織的に行うべきだと思います。」
 とXでポストしたのは事実です。この時点で、米山はスターリンと同じことをやっていると自覚するべきです。それほど「移住の強制」あるいは「移住のお願い」も、人の人生にとって重大事なのですよ。


 米山は「「移住強制」なんていってない。これは「お願い」だ」などと言っていますが、強制とお願いとの間にどのように線引きをするつもりなのだろうか。「同調圧力」という言葉を知らないの? 同調圧力と強制の間に、明確な線引きができるの?


 米山が「移住」などと言い出した理由は、もちろん彼がガチガチの財政破綻論者であるためです。


「日本には財政問題がある。クニノシャッキンでハタンする~っ!」
 という固定観念があるため、「僻地に住む方が悪い」的な自己責任論になり、移住などと簡単に言い出すわけです。


 そう考えると、被災者に「移住しろよ」と言ってのける米山は、極めて惨めな男だと思います。可哀想に。

 

 本当は、みんなを救えるにも関わらず、間違った認識に基づき、棄民政策を主張して、ボコられる。お前、絶対、女にもてないだろ。


 人生、楽しい?
 

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 それはともかく、棄民政策(移住しろ、という人は全て棄民政策)を主張する人の中に、
これからはコンパクトシティだ! 僻地の人たちを都市に集めるんだ」
 などと、意味不明というか、何も考えていないバカな頭が弱い方が「ピコーンッ!ひらめいた!」的なことを言い出しているので、訂正しておきたいと思います。


 コンパクトシティとは、都市開発の手法であり、移住手法ではありません。


 コンパクトシティが元々何を問題視していたかといえば、「都市部の中心(駅周辺等)が空洞化している」になります。車社会化により、人々が中心市街地から周囲に移動してしまい、人口が駅周辺(中心)ではなく、分散してしまった。結果的に、行政サービス(あるいは公共サービス)を各所に複数、設けざるを得なくなった。これが、そもそもの問題なのです。


 僻地や限界集落は、そもそもコンパクトシティと無関係です。


 行政サービス、公共サービスを駅周辺の中心市街地に集結する。その上で、公共交通インフラ(LRTなど)を整備し、各所のサービス拠点は廃止する。人々は公共交通インフラの周辺に移動してもらい、車ではなく、徒歩、LRT等により中心市街のサービスを使ってもらう。これが、コンパクトシティです(典型は富山市)。


 例えば、リニア新幹線を建設し、飯田市の住民が東京(品川)の公共サービスを使う場合、これは「広域的」なコンパクトシティになります。能登半島をコンパクトシティにしたいならば、各集落まで公共交通インフラを整備し、珠洲市中心地、あるいは輪島市中心地の公共サービスを利用してもらう。代わりに、各所の拠点は廃止する。そういう話なのですよ。


 ちなみに、「僻地の住民を移住させるべき」といった国土開発論、都市開発論はありません。なぜならば、それは「棄民政策」だからです。人権的、人道的に問題があるので、そんな頭がおかしいロジックを主張する学者はいないし、いたところで潰されます。要は、スターリニズムです。

 

 スターリン的な「強制移住論」が産まれず、発展しない程度には、人類の学問はまともなのですよ。姥捨て山を正当化する学問はないの。強いて言えば、ナチスが近いけど、彼らにしても「アーリア人を棄民する」という発想はなかったよ。

 

 今回、移住論を言い出した人々は、全員が全員、スターリン的な発想を是としているわけで、もう生きなくていいよ、と、言いたくなります。


 棄民政策を正当化するために、コンパクトシティなどと、「知ったかさん」をやっている人は(本当にいるから怖い)、自分がどれほど「バカ頭が悪いか」、マジで自覚した方が良いと思います。


 能登半島は、以前よりも高品質なインフラで復興するべきなのです。
 

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