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「カーボンニュートラルがもたらす日本の危機(後編ー1)」(前半)三橋貴明 AJER2023.12.26

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

日銀が「日銀破綻論」に真っ向から反論してきたぞ! どうする藤巻健史!? [三橋TV第807回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/ESQ7GPjF_-s

 イエメンのフーシ派は、呼び方は「地方のテロリスト」というイメージになりますが、実際には首都や人口密集地を抑えた、事実上の「イエメン政権」です。


 国際的に認められたハーディー政権は、人が済まない東部の砂漠地帯を抑えているに過ぎません。イエメン人のほとんどは、ムハンマド・アリ・アル・フーシを「大統領」とするフーシ派支配下で暮らしています。


 ハーディー大統領はスンニ派で、サウジアラビアなどに支援されています。それに対し、フーシ大統領はシーア派で、イランが支援。


 紅海沿岸のほとんどは、フーシ派に抑えられています。


 イスラエル・ハマス戦争が勃発し、フーシ派はハマス援護のためにバブ・エル・マンデブ海峡や紅海を抜ける艦船への攻撃を始めました。しかも、海賊とは異なり、事実上の「国家」が陸上からミサイル攻撃してくるわけです。


 結果的に、スエズ運河の通航が困難になり、コンテナ船の95%がスエズ運河回避、喜望峰を回るルートを選択しています。
 

 まさか、スエズ運河を通れなくなる日が来るとは思ってもいなかった。


 フーシ派の(事実上の)スエズ運河・紅海・マンデブ海峡封鎖を受け、アメリカは「有志連合」での対処を図ります。


 とはいえ、その時、わたくしは、
「フーシ派は海賊とは異なり、陸上からミサイルやドローンで攻撃している。「対処」するとなると、空爆や陸軍の派遣が必要なのではないか?
 と、疑問を覚えたのです。

 

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皇統論第五十九回「清盛の蜂起」、歴史時事第五十九回「永楽の夢の果て」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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米英軍 イエメンのフーシ派拠点攻撃 フーシ派側“5人死亡”
 アメリカ政府は11日、アメリカ軍とイギリス軍がイエメンの反政府勢力フーシ派の拠点に対し攻撃を行ったと発表しました。紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返すフーシ派への報復措置だとしています。
 また、今回の攻撃を受け、フーシ派は12日、SNSにビデオ声明を投稿し「アメリカとイギリスはイエメンの首都サヌアやホデイダなどを目標に73回攻撃を行い、イエメンに対する侵略を行った。わが軍で5人が死亡し、6人がけがをした」と明らかにしました。フーシ派の報道官は「今後さらに、厳しい軍事的報復を行う」と明らかにし、対抗する姿勢を強調しました。
 アメリカのバイデン大統領は11日、アメリカ軍とイギリス軍が合同でイエメンの反政府勢力フーシ派の複数の拠点に攻撃を行い、成功したと声明で明らかにしました。
 フーシ派が紅海を航行する船舶に対し弾道ミサイルなどで攻撃を繰り返していることへの直接の対応だとしていて、報復措置として軍事行動に踏み切った形です。(後略)』

 記事では「イエメンの反政府勢力フーシ派」となっていますが、フーシ派はイエメン人口のほとんどを支配下に置いており、事実上の「イエメン政府」です。


 イエメン政府が支配する地域に空爆したとなると、これはもはや戦争です。イエメン戦争。


 しかも、恐らく空爆は効果がなく、「陸軍」を送り、イエメン政府(フーシ派)を瓦解させない限り、マンデブ海峡や紅海(及びスエズ運河)の「自由航行」は復活しないでしょう。


 同じことが、ホルムズ海峡やマラッカ海峡で起きたら?


 日本が主権国家であるならば、海軍を送り、日本の輸送船を護衛しなければなりません。日本の原油のほとんどがホルムズ海峡、マラッカ海峡を通っている以上、
「そうするしかない」
 というのが現実なのです。


 もっとも、多くの日本国民は何も考えておらず、「アメリカ様が守ってくれるよ」といった固定観念というか、甘えに浸っていることでしょう。特に、自民党の政治家。


 「それ」が通用する時代は、もはや終わったのです。別に、自国のみで、とは言いませんが、自国が主体的に動かない限り、国民を守れない。それどころか、食料安全保障やエネルギー安全保障が崩壊する時代が訪れたのです。

 

 日本国のシーレーンは、日本国が守るしかないのですよ。

 

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