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「何故、現在の実質賃金のグラフが岸田内閣を苦しめているのか?」(前半)三橋貴明 AJER2023.11.28
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

カーボンニュートラルと政府の失策がもたらすブラックアウトの危機 [三橋TV第796回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/JdRQuq8QrZg

 エネルギー安全保障とは、
1.自国民(※企業含む)が必要とするエネルギーを安価、安定的に確保すること
2.1において、常に国家が主体性を持ち続けること
 を意味しています。


 別に、「エネルギー自給率100%」を目指さずとも、1と2が成立していればいいわけです(もちろん、エネルギー自給率が低い国では、1、2の成立が困難であることは言うまでもありませんが)。


 例えば、絶頂期の大英帝国は、本国は日本同様に資源が豊富ではない島国だったわけですが、世界最強の海軍力で植民地とのシーレーンを確保し、1、2を成立させていました。


 さて、第一次オイルショックがなぜ起きたのか。理由は、第四次中東戦争です。


 当初は優勢だったアラブ側が、イスラエル軍に押し込まれ、アラブ産油国(要はOPEC)が「アラブ禁輸」を実施。イスラエルを支援する西側先進国に対し、原油を武器として活用し、各国間の連携を壊すことが目的でした。


 当時、日本は毎月5%の供給制限に直面し、アメリカの強い反対を押し切って、親イスラエル的な中東政策の見直しを表明することになります。結果、2を失った。


 エネルギー安全保障が、日本の外国政策を変更してしまったわけです。


 現在、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、紅海において船舶への攻撃を激化させています。海運大手などがスエズ運河の航行を避け、喜望峰を回る迂回ルートを取らざるを得ず、海運が混乱しています。


 フーシ派の攻撃により、各国の企業はイスラエルとの関係見直しを余儀なくされています。台湾のエバーグリーン・マリン社は、イスラエル貨物の受け入れを一時停止したと決定。理由は、
「船舶と乗務員の安全のため」
 とのことです。
 

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中国共産党のプロパガンダ「南京事件(南京大虐殺)」とは、何だったのか? 「南京安全区」の実態を把握することが南京事件の完全な解明につながります。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

(※本動画は一般動画サイトの削除対象になってしまうため、本「経世史論」でしか視聴できません)
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紅海の商船保護へ有志連合、10カ国超が参加 フーシ対処
 オースティン米国防長官は18日の声明で、紅海で商船の安全を守るために有志連合を創設すると発表した。米国や英国、フランスなど10カ国を超える国が参加する。イエメンの親イラン武装組織フーシに対抗する。
 オースティン氏は「紅海は航行の自由に不可欠な河川で、国際貿易を円滑に進めるための大きな貿易回廊だ」と言明した。紅海で軍事行動を続けるフーシに関し「自由なモノの流れを脅かし、無実の船員を危険にさらして国際法に違反する」と断じた。
 「これは協調行動を必要とする国際的な課題だ」と言及した。紅海南部やアデン湾を対象に「繁栄の守護者作戦(Operation Prosperity Guardian)」を始めると表明した。(後略)』

 オースティン国防長官は、フーシについて、
「自由なモノの流れを脅かしている」
 と、批判していますが、まさにグローバリズムの前提だった「自由貿易はできる」という前提が崩れつつあるのが現在の世界なのでしょう。

 有志連合には十カ国以上が参加しているとのことですが、「複数の国が作戦への参加を公表しないように要請している」とのことです。(公表されない国はどこなのでしょうか)

 スエズ運河やバブエルマンデブ海峡は、世界のチョークポイントです。ちなみに、日本の原油輸入におけるチョークポイント通過率は180%。なぜ、100%を超えるのかといえば、同じ原油が複数のチョークポイント(ホルムズ海峡、マラッカ海峡)を経由するケースが多いためです。

 今後の中東情勢によっては、ホルムズ海峡までもが通れなくなる可能性が出てくる。その時、日本はどうするのでしょうか?

 主体性を持って、国家のエネルギー安全保障のために行動できるのか。具体的には、ホルムズ海峡に海上自衛隊を派遣し、商船保護に当たらなければなりません。それが本来の主権国家です。

 とりあえず、
「国家のエネルギー安全保障を守るとは、そういうことだ」
 と、日本国民は認識する必要があります。

 チョークポイントを封鎖され、日本に一次エネルギーが入ってこなくなったとき、「誰か助けて!」とやっても、
「誰も助けてくれない」
 というのが、現実の世界なのですよ。自分たちで守るしかないんです。
 

「自分たちで守るしかないんだよ!」に、ご賛同下さる方は、

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