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「何故、現在の実質賃金のグラフが岸田内閣を苦しめているのか?」(前半)三橋貴明 AJER2023.11.28
令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。
狂気の省庁 社会保険料を引き上げ、それを理由に社会保障費削減を推進する! [三橋TV第790回] 三橋貴明・高家望愛
後期高齢者の窓口負担引き上げ問題で、またもやこの問題がクローズアップされていますが、
「誰かの黒字は、誰かの赤字」
です。
これはもう、太陽が東から昇り、西に沈むのと同じように自明の事実なのです。(これを覆そうとしても、どうにもなりません)
黒字とは、純資産の増加(もしくは純負債の減少)。赤字とは、純負債の増加(もしくは純資産の減少)になります。資産と負債は必ずイコールになる。なぜならば、
「誰かがおカネを借りているとき、誰かがおカネを貸している」
ためです。↑これを否定する人は、異次元を生きていることになります。
日本銀行は、資金循環統計の「資金過不足」として、日本の全経済主体の黒字、赤字の統計を取っています。
それが、こちら。グラフのプラスが黒字、マイナスが赤字になります。
【日本の各経済主体の資金過不足(兆円)】
http://mtdata.jp/data_87.html#kabusoku
一応言っておきますけど、わたくしは上記のグラフについて出典のリンクを貼っていますので、「データが嘘」といった詭弁は通じませんよ。誰が作っても、同じグラフになるよ。
グラフの通り、誰かの黒字(資金過剰、グラフのプラス側)が、誰かの赤字(資金不足、グラフのマイナス側)になっているのが分かるでしょう?
グラフを90度回転すると、ほぼ左右対称になります。なぜ、正確な左右対称にならないのかといえば、額が少ないNPO等を省いているためです。全経済主体の黒字・赤字をグラフ化すると、正確な左右対称になります。
当たり前でしょ。誰かの黒字は、誰かの赤字なんだから。
ちなみに、海外の赤字とは「日本の経常収支の黒字」を意味します。
◆ 民間の収支+政府の収支+海外の収支=0
という式は「絶対」であり(コインの表の反対側は裏、と言っているに過ぎない)、揺らぐことはありませんが、ここでいう海外収支とは日本の経常収支を意味します。
日本の経常収支の黒字が、海外の赤字になるのです。間違えないでね。
政府か海外、もしくは双方が赤字にならない限り、民間が黒字になることはあり得ません。
全経済主体が同時に黒字になることは、次元を変更しない限りありえないのですよ。
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中国共産党のプロパガンダ「南京事件(南京大虐殺)」とは、何だったのか? 「南京安全区」の実態を把握することが南京事件の完全な解明につながります。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
(※本動画は一般動画サイトの削除対象になってしまうため、本「経世史論」でしか視聴できません)
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上記を理解すれば(誰でも理解できると思いますが)、社会保障だろうが何だろうが、政府が国債を発行し支出する(財政赤字の増加)が、民間の黒字になることが理解できるでしょ。
これ、分からないとしたら、相当に頭が悪いか、もしくは思考停止に陥っている証拠になりますよ。
その上で、今回の後期高齢者への増税(窓口負担引き上げ)を受け、
「日本はクニノシャッキンが大変だから、高齢者への負担増は当然だ」
といった間違った言説を広めてしまった方々へ。
うん。貨幣観の間違いは、人類の宿痾だから、気にすることないよ。
本エントリーで「正しい知識」を身に付けて、しれっと正しいことを言えば良いんじゃない?
「お前、以前は違うこと言っていたじゃないか!」
と言われても、気にすることないよ。
間違ったことを言い続けることは屑だけど、しれっと正しいことを言い出すことは屑ではないよ。むしろ、進歩だよ。
変に、「自分が間違っていなかった」ことを強弁するために、詭弁を模索する必要はないよ。人生の無駄。さっさと正しいことを主張して、
「俺、最初からこう言っていたじゃん」
とやる方が生産的だと思うよ。
はい。というわけで、「誰かの黒字は、誰かの赤字」をデータで証明してみましたが、これに反論できる人いる?
魔法でも使わない限り、無理だと思うよ。
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