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「全銀システムの障害と供給能力の崩壊」(前半)三橋貴明 AJER2023.10.24
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

全銀システム障害から理解できる 銀行預金って何なんだ? [三橋TV第774回] 三橋貴明・saya


https://youtu.be/R9DwGoUR4Uc
 

 政府の少子化対策は、相変わらず、
「わざとやってるの?」
 と、勘繰りたくなるほど的外れですが、少子化問題について、
「原因は非婚化だ」
 という、まっとうな主張が増えてきました。と言いますか、データを見れば、誰にでも分かるのですが。


 日本の場合、婚外子はほとんどいませんので、少子化問題はイコール結婚問題でもあります。結婚しなければ、子供が産まれないのです。


 お見合いや職場結婚が衰退した現代、結婚問題とは恋愛問題です。要するに、恋愛が増えなければ、結婚が増えず、子供が産まれないのでございますよ。


 そして、この恋愛問題が「所得」と密接に関係しているという現実を、いい加減に日本国民(特に与党政治家)は理解しなければならない。


 先日もご紹介した、東京財団政策研究所・主任研究員の坂元 晴香氏の寄稿。

「年収300万円の男性の63%が子どもを持たずに生涯を終える」交際への興味、性経験がない人の衝撃データ
未婚率の上昇は"若者の恋愛離れ"が原因ではない
 少子化の原因として未婚化、ひいては若者の恋愛離れが問題視されがちだ。本当にそうなのか。東京財団政策研究所主任研究員の坂元晴香さんは「交際相手がなく異性との交際に興味がないと答えた男性の内訳を見ると、年収300万未満で75%を占めており、年収800万円以上は0.1%しかいない。実際、年収300万円の男性が生涯子どもを持たない割合は62.8%。少子化の原因が若者の価値観の変化ではないことは明らかだ」という――。』

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超絶的に面白い! 三橋先生と竹倉先生の縄文・弥生談義。日本人の男性は、縄文時代からやっていることが変わらないという衝撃の真実。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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 凄いなあと思ったのは、男性について、
「(異性との)交際相手がいなく、交際にも興味がない」
 と、答えた人の内訳をみると、年収100万未満が48.2%、年収100万から299万が28.3%。つまりは、年収300万円未満だけで四分の三を占めている。
 

 さらには、年収300万から499万で19.7%、年収500万から799万が3.8%。そして、年収800万以上が0.1%。800万円以上の年収で、交際相手がいない、あるいは交際に興味がない男性は、ほぼゼロ。


 年収、所得の問題なのです。


 さすがに最近はいないと思いますが、以前は少子化や未婚化について、
「若者の価値観が変化した」
「若者が草食化した」
 等々、抽象的な議論で終わらせよう(恐らく「自分を納得させよう」)とする、わたくしより年配の男性が少なくありませんでしたが、所得の問題なのですよ、所得の。


 所得が少なければ、男性はそもそも恋愛しようとはしないし、
「恋愛に興味がない」
 と、自分を納得させるしかないのです。


 年収300万円未満で、しかも都会で単身世帯の場合は、それこそ生きるのが精いっぱいでしょう。「闇金ウシジマくん」に出てくる若者たちと同じですよ。


 改めて考えてみると、ウシジマくんの連載は2004年から2019年まで。まさにこの時代に、実質賃金が引き下げられ、雇用が不安定化し、将来に希望を見いだせない若者が増えていったんですよね。だからこそ、ウシジマくんがリアリティを持った。


 ウシジマくんに登場する若者たちは、貧困化し、暴走しますが、現実には「恋愛諦め症候群」が蔓延していった。結果、結婚が減り、少子化が進んだ。


 政府の少子化対策は、相変わらず子育て支援なのですが、現在の日本で子育て世帯は「勝ち組」なのですよ。この事実から目をそらし続ける政治家たちこそが、まさに「少子化の主犯」なのです。
 

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