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「全銀システムの障害と供給能力の崩壊」(前半)三橋貴明 AJER2023.10.24
 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

「それ大事!」地方自治と地方財源の真実を語ろう [三橋TV第772回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/oKjbCS-gzLc


 岸田首相の所信表明演説が行われました。減税という言葉は登場しなかったのですが、
「税収の増収分の一部を公正かつ適正に「還元」し、物価高による国民の御負担を緩和」
 と、言っているので、まあ、やるのでしょう。


 それにしても、所得税の定額減税で、低所得者層に対しては、給付金というならば、初めから「全世帯への給付金」にすれば良かったような・・・。個人的には、所得「減税」を打ち出すことで、財務省とバチバチやってくれる方が嬉しいですが。

岸田首相が所信表明演説 所得税減税を念頭に具体策検討の意向
 岸田総理大臣は衆参両院の本会議で所信表明演説を行い、新たな経済対策をめぐり、物価高の負担を緩和するための一時的な措置として税収の増加分の一部を国民に還元すると強調し、所得税の減税を念頭に具体策の検討を進める意向を示しました。(後略)』

 やはりというか、例の内閣府のインチキ統計「GDPギャップ(の解消)」が使われていました

『(所信表明演説から引用)GDPギャップが解消に向かう中、「供給力の強化」のための対策に軸足を移します。』

 どうせ、岸田総理はGDPギャップの意味すら理解していない。


 ましてや、内閣府が、
「平均概念の潜在GDPを使っている」
「コロナ禍で失業した人々を労働力から排除した」
 結果、潜在GDPが小さくなり、GDPギャップがプラスに「見える」統計になったという、細かいことは全く知らないでしょう。


 ちょっと不思議なのですが、例えばわたくしの場合、
「日本経済の潜在的な能力である潜在GDPと、需要の総計である名目GDPとの差がGDPギャップ」
 と、説明されると(説明されていますが)、
「あ、じゃあ、名目GDPが潜在GDPを上回ることはないのね」
 と、すぐに気が付いてしまいます。


 そりゃそうでしょ。名目GDPが潜在GDPを上回るということは、「生産不可能なものが買われている」という意味になるんですよ。

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超絶的に面白い! 三橋先生と竹倉先生の縄文・弥生談義。日本人の男性は、縄文時代からやっていることが変わらないという衝撃の真実。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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【日本の需給ギャップ(修正前・修正後 対GDP比%)】


http://mtdata.jp/data_86.html#GAP

 ところが、現実に日本のGDPギャップは時折プラス化する。つまりは、本来は生産不可能な財・サービスに支出が行われているのです。


 どういうこっちゃ?


 理由はもちろん、上記の「統計マジック」により、潜在GDPが小さく統計されているためです。というか、デフレギャップ(GDPギャップのマイナス)を小さく見せるために、内閣府は各種の統計マジックを駆使しているのでしょう。


 無論、真実を理解している人はいますが、多くの国民には「ちんぷんかんぷん」でしょう。もちろん、総理大臣も。


 というわけで、官僚から与えられた数字を鵜呑みにし、出鱈目な指標に基づき、出鱈目な方向に突っ走る。これが、日本の経済対策です。


 いい加減にしよう。


 財政問題や消費税問題もそうですが、この手の「嘘」を覆すのは、大変です。同じことを(できれば切り口は変えて)繰り返し、繰り返し、語っていかなければならない。


 正しいことが通る世の中ではありません。人類の歴史上、そんな素晴らしい時代はなかった。簡単に、社会に蔓延した嘘が修正されるはずもない。


 それでも、やるんですよ。
 

 自分のためではない。みんなのため、というわけでも必ずしもない。


 このままの状況が続けば、日本国が亡国に至る、共同体が崩壊。我々(及び我々の子孫)がとんでもない目に合うという事実を知っているならば、やるしかないでしょ。


 ナショナリズムを失った国民が、いかなる結末を迎えるのか。歴史を学べば、誰でも知ることになります。
 

 同時に、明らかな「嘘」が修正されることなく、ひたすら社会や国家を壊していった事例が、史書に溢れかえっていることも。

 

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