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「お笑い大阪万博とんでもないことになってるぞー」(前半)三橋貴明 AJER2023.9.12
 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

諸悪の根源「財務省」 30年間無策なのではない。「有害!」なんだ![三橋TV第765回] 泉房穂・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/J96DWM_IX6c
 

 自民党の積極財政議連が「消費税減税」を提言し、どのようなカウンター(というか、レトリック)が返ってくるのかと思えば、
「消費税は社会保障の財源だ~」
 でした。


 つまらん。


 我が国は9月30日まで、消費税について「帳簿方式」を採用していました。帳簿方式とは、事業者が年度末に決算を締めて、遡って消費税額を計算する手法です。


 つまりは、消費税納税額は決算を締めなければ分からなかったのです。それにも関わらず、その年度の社会保障費はすでに支出されています。


 「後」から徴税される消費税が、「先」に支出される社会保障費の財源になることは、時間軸的にできません。


 しかも、消費税は一般会計であるため、他の税収と「グシャッ」と混ざってしまい、ただの数字と化す。


「この数字は、消費税分だから、社会保障支出のためにとっておく」
 などということは実務的に不可能なのです。


 本気で「消費税は社会保障の財源だ」と主張するならば、特別会計にするべきです。


 特別会計で厚生労働省の管轄下に置き、
「消費税は社会保障にしか使われない」
 と、することはできます。とはいえ、財務省は絶対に許さんでしょ。


 消費税が一般会計の時点で、「消費税は社会保障の財源だ」は成立しないのですが、
「バカな国民共は、この程度のレトリックで納得するだろう」
 と、財務省はやってくる。要するに、なめられているのですよ。

 

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鈴木財務相「極めて慎重な検討必要」 消費税率引き下げ
 鈴木俊一財務相は6日の閣議後記者会見で、自民党の一部から要望が出ている消費税率の引き下げに対し「極めて慎重な検討が必要だ」と述べ、否定的な姿勢を示した。「消費税は全世代型社会保障制度を支える重要な財源だ」とも強調した。(後略)』

松野官房長官 “消費税率引き下げは慎重な検討が必要”
 政府の新たな経済対策をめぐり、自民党内で消費税率の時限的な引き下げを求める意見が出ていることについて、松野官房長官は消費税は社会保障を支える重要な財源だとして、慎重な検討が必要だという認識を示しました。(後略)』

 改めて、鈴木にせよ、松野にせよ、「自分では何にも考えていないんだなあ」と、つくづく思います。


 単に、財務官僚に「消費税は社会保障の財源だと言ってください」と、言われ、そのまま繰り返しているだけです。


 さもなければ、財務大臣と官房長官のレトリックが、ここまで一致しないでしょう。


 問題は、この手の財務省レトリックに、
「後から徴税される消費税が、先に支出される社会保障費の財源のはずないだろ!」
「本当に消費税が社会保障目的というならば、特別会計にすればいい」
 といった、「普通」のカウンターのレトリックを政治家(特に野党)が返してこなかったことです。結果、なめられた。


 というわけで、積極財政議連の皆さん、上記二つのレトリックを今後の議論の場でひたすら繰り返してください。


 正直、「子供だまし」としか表現のしようがない低レベルな財務省レトリックにより、我々は凋落する国家で生きることを強いられている。さすがに、情けないでしょ?

 

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