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「財務省は温めていた増税メニューを全てこなそうとしている」(前半)三橋貴明 AJER2023.8.1
 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

◆◆◆一般参加可能な講演会のお知らせ◆◆◆

第100回AT-1 / 大経連お披露目祭り 9月23日(土) 13:30(開場12:45) ※懇親会18:30〜20:30

会場:東京プリンスホテル / 2階 鳳凰の間

 

毎度おなじみの国の借金でございます [三橋TV第746回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/hQxFK8Kq31Y
 

 大阪万博は、まさに、現在の日本全体の問題を凝縮したような有様になっています。


 夢洲の土壌や地盤の問題は置いておいて(これも凄いですが)、とりあえず車のアクセスが夢咲トンネルと夢舞大橋の二本しかない。


 それにも関わらず、想定来場者数を半年間で3036万人(!)としている。ということは、半分は(未完成の)地下鉄で来るとして、残りはシャトルバスになるため、一日におおよそ10万人がトンネルもしくは橋を渡ることになる。


 シャトルバスは乗客数50人程度だから、2000台(!)。大渋滞必至ですね。というか、そこにロジスティクスセンターのトラックも加わる。


 それ以前に、準備が本格化すると、夢洲地区に流入する工事車両等により大渋滞になりかねない。しかも、2024年問題(残業規制)ともろに重なる。


 運送ドライバーや、現場の土木・建設業の作業員の方々にも「働き方改革」を適用せざるを得ない。しかも、作業員の方々が(地下鉄がまだないので)車で通勤するとなると、これまた大渋滞でしょう。


 現場は地盤沈下が激しいゴミの埋め立て地です。汚染水やガス噴出が発生する夢洲で、パビリオンを建設するのは、もちろんおカネと時間をかければ十分に可能なのでしょうが、時間が区切られている状況では相当に厳しい。


 さらには、来場者の汚水処理(トイレ問題)の問題については目途が立っていない。


 万博の大人1人あたりの入場料が7500円とされており、現在の貧困日本では人々がチケットを買えず、閑古鳥が鳴く可能性が高い。とはいえ、逆に目論見通り一日10万人規模の来場者があった場合、交通インフラも、下水道インフラも対応が不可能


 そもそも、インフラ投資を事前にしておかなかったにも関わらず、「島」で万博を開催するなど、狂気の沙汰ですよ。


 しかも、海外諸国がパビリオンを建設する際に必要な仮設建築物許可の申請が、未だに一カ国からも出ていない。


 どうするんじゃ、これっ!
 

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縄文文明の象徴である「土偶」とは何だったのでしょうか? 竹倉史人先生をお招きし、ワクワクするという表現がぴたりとはまる「土偶論」についてお話を伺いました。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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大阪・関西万博「プレハブ方式」も提案 海外パビリオン、苦肉の策
 2025年大阪・関西万博の開幕まで600日を切った。海外パビリオンの建設が遅れている問題では、運営主体の日本国際博覧会協会が参加国に提案した支援策の回答期限が8月末に迫る。支援策は協会が工事の発注を代行する「建設代行」など複数あり、中旬になって新たに、簡易なプレハブ施設を建てて引き渡す方法を示したことも判明した。苦肉の策だが「プレハブ方式」なら、年末の着工でも開幕に間に合うというわけだ。しかし、国ごとに異なる事情もあり、参加国の意思表示が直ちに事態打開につながるかは見通せない。(後略)』

 大阪万博のコンセプトは「未来社会の実験場」ですが、まさに衰退途上国、日本の未来を象徴するようなイベントになりそうです(開催できたとしたら)。


 しかも、24年4月以降、働き方改革で土木・建設、運送業で残業時間が規制され、「サプライロス(供給能力の喪失)型インフレ」が深刻化する。そのタイミングで、生産性向上に何の貢献もしないパビリオンを建設せねばならず、供給能力を食われる。


 結果、これまで我々に普通に提供されていた財・サービスが提供されなくなる。まさに、投資を怠っていた日本国の未来社会ですね。


 大阪万博は、最低でも延期するべきです。

 

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