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日本国民の可処分所得と実質賃金を引き上げるには」(前半)三橋貴明 AJER2023.5.30
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たまには「日本アゲ」をやろう 世界で唯一麹菌を「家畜化」した民族[三橋TV第719回]浅野久美・三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/2-cDYcIx3DQ
戦後の日本で緊縮財政を本格的に言い出した総理大臣は、大平正芳です。
大平は大蔵大臣時代、1975年に三木内閣が戦後初となる「通常予算」における赤字国債(特例公債)発行を決めた際に、
「万死に値する!」
と、叫んだことで有名です。
総理就任前からガチガチの緊縮財政派で有名だった大平は、総理就任後に各種の「政策研究会」を組織し、香山健一をはじめ、新自由主義者、小さな政府論者をブレーンとして結集。研究会の議論は、政策研究報告書として公表されています。
政策研究報告書の中には、以下の文章がある。(1980年にまとめられた「大平総理の政策研究会報告書」より)
『財政赤字が拡大し、国債の大量発行時代が招来されたことである』
『経常的な歳出まで経常的に公債の発行に依存する現在の状況は極めて危険であり、当面の目標を「赤字公債」からの脱却におくのは妥当である』
信じられますか?
日本の「政治」は、半世紀以上も昔の大平内閣の時代から、
「日本の財政は極めて危険」
との主張を続けていたのです。
極めて危険、の定義はよく分からないのですが、
【日本の政府長期債務残高(兆円)】
http://mtdata.jp/data_85.html#choki
日本の政府長期債務残高は、大平内閣が「財政は極めて危険だ~っ!」と叫びだした
1980年と比較し、2023年度までに十倍になっています。
二倍や三倍じゃないんだよ。十倍だよ、十倍。
「極めて危険」な財政から、政府長期債務残高が十倍になっているにもかかわらず、何も起きていない。
おかしいと思わない方が、おかしいよ。
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江戸時代といえば、士農工商に「身分」が分かれ、閉鎖的な階級社会だったと教えられていませんか? 実際の江戸時代は、意外に流動性が高い開かれた社会でした。想像以上に面白い。江戸時代の真実について知ってください
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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『政府税調、増税先送りに警鐘…答申原案「十分な税収確保」強調
政府税制調査会(首相の諮問機関)が中長期的な税制のあり方を提言する「中期答申」の原案が判明した。財政赤字が続く中、現在の歳出を賄うのに十分な税収を確保する「租税の十分性」を強調している。少子化対策の財源確保で増税論を封印した岸田政権に「必要な租税負担を社会全体で分かち合わなければならない」と説き、一石を投じる内容だ。
政府税調の答申は2019年以来、4年ぶりとなる。月内にも決定し、その後、岸田首相に提出する。
答申原案では、日本の財政は社会保障費の増大で「多額の公債発行に依存している」と指摘し、「必要な税負担を将来に先送りすることは、経済的な効率性を損なうとの考えもある」と言及した。増税を避けていれば赤字国債の発行が増え、将来世代にツケを残すという考え方だ。(後略)』
『(引用)◆租税の十分性
財政は先進国で最も厳しい。十分な税収を確保する「十分性を強調すべきだ。租税負担は社会全体で』
財政は先進国で最も厳しい。財政は極めて危険。???
何でも良いですが、厳しい、危険の定義をして欲しい。「財政は極めて危険」の時期から政府長期債務残高が十倍になったにも関わらず、国債金利は上がらない。インフレ率も、輸入物価上昇の影響で、コアコアCPI2.5%。輸入物価上昇が落ち着くと、またゼロに向かっていく(デフレギャップが埋まっていない以上、必然的にそうなる)。
危険って何だったんだ。厳しいって、具体的に「どう」なるのか。
財政破綻論者は誰も語らない。
税制調査会は相変わらず「将来世代にツケを残す」と言っていますが、
『交通・防災インフラが老朽化し、災害のたびに大勢の国民が死亡し、防衛力が弱体化し、医療サービス体制が脆弱化し、食料・エネルギー安全保障の危機が続き、科学技術力・教育力が凋落した日本』
を残すことこそが、「将来世代にツケを残す」だよ。
というよりも、すでに災害のたびに大勢の国民が死に、東アジアの軍事バランスが崩壊し、疫病パンデミックでパニック化し、食料・エネルギー価格高騰に苦しめられ、科学技術力・教育力の惨めな凋落に涙する日本を、我々はすでに残されたんですよ。
始まりは、半世紀以上も前。当時から「将来世代にツケを残す」と、財政赤字が敵視されていました。
そして今、「財政赤字=悪」という政策が続いた結果、「凋落した日本」を受け継がされるという形で、我々はツケを支払っている。これが現実だよ。
「いい加減に財政破綻論から脱却しよう」に、ご賛同下さる方は、