株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「我々は今こそ資本主義の本質を知らなきゃいけない」(前半)三橋貴明 AJER2023.4.18

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「呼びかけ人」に慶應義塾大学商学部准教授 岩尾俊兵先生が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

 

年金倍増!高齢化による政府支出の拡大が日本経済を(まだしも)救った[三橋TV第703回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/oZC9OKF6o1I


 75歳以上の高齢者の社会保険料(医療保険料)が引き上げられました。
 高齢者の負担を軽減するべきタイミングで、高齢者の負担を増やす。「苛政」としか呼びようがない政治が続きます。

(社説)高齢者負担増 制度全体の議論深めよ
 一定以上の収入がある高齢者の医療保険料引き上げが決まった。年齢を問わず負担能力に応じた仕組みに変えていく動きではあるが、本格的な高齢化と人口減少を見据えれば、改革の第一歩に過ぎない。社会保障制度全体で、給付と負担の議論をさらに深める必要がある。
 きのうの国会で、健康保険法などの改正案が成立した。75歳以上の高齢者が負担する保険料の伸びと、現役世代の後期高齢者支援金の伸びが1人あたりで同程度になるよう見直す。その一環として、所得が多い高齢者の保険料の上限も段階的に引き上げる。(後略)』

 まだ足りないんだよ!と、朝日新聞は言っているわけでございますな。


 三橋TVで「年金倍増!」とやっていますが、今の日本にとって、高齢者の年金を増やし、負担を減らすことは「良いこと」しかない。


 まずは、高齢者の消費性向は高い。60歳以上無職世帯の消費性向は、100%を超えています。つまりは、貯蓄を取り崩していることになります。(現役世代は70%程度)年金倍増は、消費という需要を激増させることになります。


 さらには、年金だけでは食えない高齢者が、労働市場になだれ込んだ(第二次安倍政権発足以降)。その数、実に300万人!

 年金を倍増すると、高齢者が労働市場から退出する。

【男女年齢別就業者数の推移(万人)】


http://mtdata.jp/data_84.html#danjonenrei

 ちなみに、三橋は(しつこいけど)高齢者は働くべきじゃない、と言いたいわけではありません。働きたい高齢者は、働けばいいのです。

 

 とはいえ、
「働きたくない高齢者も、働かざるを得ない」
 社会や国民経済は間違っているでしょ、と、言いたいだけです。
 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

お待たせいたしました!三橋 貴明×茂木 誠氏『特別対談』世界を最も変えてしまった男 ジャン・ジャック・ルソーの真実 (後編)が公開になりました!

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 一つ、シミュレーションしてみましょうか。


 日本に、高齢者Aと、現役世代Bの二人世帯を想定します。


1.Bの所得20万円 Aは働いていない:年金も不足し、Bの所得だけでは、まともに暮らせない。


 Aが働き始める。


2.Bの所得20万円、Aの所得10万円:世帯収入が30万円になり、ようやく暮らせる。


 これが、第二次安倍政権発足以降に起きたことです。


 ここから、年金を倍増あるいは増額することで、
3.Aが労働市場から退出。BがAの分も生産し、所得30万円
 

 年金収入も合わせ、世帯は豊かになります。

 

 もちろん、BがAの分も生産するためには、「生産性の向上」が必要です。金額と生産量が比例すると仮定すると、生産性を1.5倍にする必要があります。投資をしない限り不可能ですね。
 

 さらに、需要が不足しない環境下で、生産性向上の投資が進み、

4.Bの所得40万円:Bの所得と、Aの年金の合算により、世帯は余裕がある生活が可能に。
 ↑これを、豊かになる、と呼ぶのですよ。


 つまりは、高齢者への給付(年金など)を増額することで、需要の拡大と労働市場の逼迫による生産性向上の投資誘因、働き手の実質賃金上昇と、複数の効果が見込めるのです。まさに「良いこと」しかない。(※財源は、もちろん国債発行でなければなりません)
 

 ちなみに、高齢者への支給を厚くすると聞くと、すぐにルサンチマン丸出しでギャアギャア醜いことを言い出す連中が出てくるでしょうが、なぜ「自分のためのビジネスチャンス」として捉えられないのでしょうか? 実際に高齢者への年金倍増が実現したら、わたくしは猛烈に売り込みをかけますよ。


 おカネを持っていない人よりも、おカネを持っている人の方が「市場」として有望です。当たり前でしょ?
 

 もっとも、現実の日本政府は高齢者(だけじゃないですが)の負担を重くする苛政路線を突き進んでいます。まずは、多くの国民が、
「政府が他の国民を助ければ、自分も(所得的に)助かる」
 という当たり前の事実を認識し、「政治」を変えていくしかありません。政治を変える、はともかく、上記の「事実を認識する」は、別に難しくないでしょ?

 

「高齢者への年金を倍増しろ!」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。