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「我々は今こそ資本主義の本質を知らなきゃいけない」(前半)三橋貴明 AJER2023.4.18

 

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供給能力の毀損を食い止めろ!我々は家が建てられない国に住むのか?[三橋TV第697回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/Wg93VWgAMCs
 

 国家あるいは国民経済にとって最も重要なのは、カネではありません。カネなど、日本の場合は国会が予算を決めるだけで、創出されます。(財務省が国庫短期証券(短期の国債)を発行し、日銀当座預金を調達するだけ)


 重要なのは、カネではない。供給能力です。
 

 より具体的に書くと、財やサービスを生産する力です。


 昨日の農業も同じですが、
「これはヤバイ。生産を再開しよう」
 としたところで、まともに生産できるようになるのは、少なくとも数年はかかります。
 

 あるいは、
「○○の人材がいない。どうしよう。そうだ! 育てよう!」
 とやったとしても、もちろん業界にもよりますが、ド素人が「人材」に育つには、十年前後の歳月を必要としてしまうのです。


 農業もまずいですが、インフラも危ない。すでにして、インフラの新設どころか、メンテナンスにすら必要な「人材」が不足する有様になっている。

インフラ保守・点検の技術者不足が深刻 2030年に3分の1減
 鉄道や電気など、生活を支えるインフラの保守・点検にあたる技術者の数が2030年に2000年と比べて3分の1減るという調査結果が明らかになりました。
 設備メンテナンスを手掛ける「マイスターエンジニアリング」の調査によりますと、鉄道や電気などの社会インフラを保守・点検する技術者の数が2030年に2000年と比べて3分の1減少すると予測しています。
 さらに、2045年には半減し、鉄道の電気設備トラブルなどの早期復旧が難しくなり、生活にも影響を及ぼす恐れがあるとしています。
 背景には、技術者の高齢化や中小企業で後継者がおらず廃業に至るケースが増えていることがあります。
 「マイスター」社は現場業務のDX=デジタル化推進や外国人を含む幅広い人材の採用など業界全体と政府が連携した早急な対応が必要だとしています。』
 

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お待たせいたしました!三橋 貴明×茂木 誠氏『特別対談』世界を最も変えてしまった男 ジャン・ジャック・ルソーの真実 (後編)が公開になりました!

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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 日本政府は、昨年に策定した「重要インフラのサイバーセキュリティに係る行動計画」において、
「他に代替することが著しく困難なサービスを提供する事業が形成する国民生活及び社会経済活動の基盤であり、その機能が停止、低下又は利用不可能な状態に陥った場合に、わが国の国民生活又は社会経済活動に多大なる影響を及ぼすおそれが生じるもの」
 を、重要インフラとして定義しています。


 具体的には、情報通信、金融、航空、空港、鉄道、電力、ガス、政府・行政サービス、医療、水道、物流、化学、クレジット、石油の14分野です。(「港湾」はいらないんかい?と、思いましたが、物流に含まれているのでしょうか)


 マイスターエンジニアリング社は、総務省の国勢調査や経済センサス、経済産業省の自家用電気工作物設置件数等を用いて、独自に調査、将来予測を実施。結果、2030年には三割以上の設備でメンテナンスが成り立たなくなる可能性が浮上。さらに、2045年には、割合が五割以上に高まる恐れがあるとのことです。
 

 ちなみに、朝日新聞の記事には、「外国人を含む幅広い人材の採用」とありますが、他社の報道に「外国人」という言葉はありません。また、マイスターエンジニアリング社の調査発表にも、「外国人」という言葉はありません。

【2030 年クライシスに陥る「『超重要インフラ』メンテナンス人材不足調査レポート」公表】
https://www.mystar.co.jp/news/pdf/news_20230428.pdf?ver=001

 マイスターエンジニアリング社は、対策として、

①文系学生や未経験者、女性など技術者になりにくかった層への働きかけと、理論に基づいた教育を行う「門戸開放と科学的教育」

②メンテナンス業務にデジタル化を導入する「業界の現場DX 推進」

③事業承継などに苦しむ企業をグループとして招き入れ、採用や研修を担うなど、幅広い現場での技術提供体制を整える「技術サービス連邦化」を推進

 と、物凄く真っ当なことを提言しているだけです。


 テレビ朝日は、いったいどこから「外国人」という用語を持ってきたのでしょうか。謎です。


 それ以前に、マイスターエンジニアリング社が言う「超重要インフラ」のメンテナンスを「外国人に依存する」などといった国にしても、構わないと思っているんでしょうかね。(思っているんだろうけど)
 

 ダメです。

 

 日本のインフラは、あくまで日本国民が新設、メンテナンスをしていかなければなりません。
 

 そのためには、我々が日常的に使えているインフラが「なぜ、存在しているのか」、そして、このままインフラ投資・メンテナンスを疎かにすると、
「どうなるのか?」
 について正しく認識し、政治家の意識を変えなければならないと思うのです、。
 

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