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「我々は今こそ資本主義の本質を知らなきゃいけない」(前半)三橋貴明 AJER2023.4.18
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美女二人に挟まれて人類の戦争についてリアルに語ってみた[三橋TV第694回]三橋貴明・高家望愛・saya
日本国内の外国人労働者数(22年10月時点)は、対前年比5.5%増の182万人でした。信じがたい話ですが、コロナ・パンデミックが始まってさえ、日本への外国人労働者の流入は止まっていません。
【日本の外国人労働者数(左軸、人)と増加率(右軸)】
http://mtdata.jp/data_84.html#gaikoku
結局のところ、2012年末の第二次安倍政権発足以降の日本政府の「労働政策」は、以下の通りなのです。
少子高齢化により、生産年齢対総人口比率が低下していくのは分かっていました(低下しました)。
2013年頃から、わたくしは、
「これは、人口構造的にとてつもない人手不足の時代が来る。生産性向上の投資と、経済成長のチャンスだ」
と、考え、講演などで語り始めました。
ところが、安倍政権は一貫して、経済成長に必須の人手不足を「安い賃金の労働者」で補おうと図り、
「女性活躍社会」
と、銘打ち、「安い女性」を労働市場に放り込み、
「一億総活躍社会」
と叫び、「安い高齢者」を労働市場に放り込み、さらには、
「高度人材受け入れ」
と称し、「安い外国人労働者」を労働市場に放り込んでいった。
2012年末の第二次安倍政権発足以降、確かに就業者数は増加しました。とはえい、増えたのは「女性」及び「高齢者」の雇用であって、働き手の男性の雇用ではありません。
2013年1月から23年1月にかけ、男性の生産年齢人口(15歳-64歳)の就業者数は、3237万人から3154万人に「減少」したのです。反対側で、女性の生産年齢人口の就業者数が2443万人から、2658万人に増加。さらに、高齢者(男女)の就業者数は625万人から924万人に激増。
増加数で見ると、生産年齢人口の女性が215万人増、高齢者が310万増です。
「人々が働かざるを得ない経済」
が、本当に「成功」なのですか? 労働者の生産性を「投資」により高め、少ない人数で多量の生産を可能とし、世帯の誰かが一人、働いていれば十分な所得を稼げる、資本集約が進んだ経済こそが「豊か」なのでは?
イギリスの産業革命は、「安い労働力」を労働市場に放り込むことで達成されたの? 違うよね。人件費が高いイギリス人労働者の生産性を高め、単位労働コストを引き下げた「投資」こそが、イギリスを覇権国にしたんだよね。
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お待たせいたしました!三橋 貴明×茂木 誠氏『特別対談』世界を最も変えてしまった男 ジャン・ジャック・ルソーの真実 (後編)が公開になりました!
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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興味深いことに、日本政府は表向きは、
「労働者の賃金を引き上げろ」
「生産性を高めるべきだ」
などと言いつつ、生産性向上が起きず(する必要がなくなるため)、労働者の賃金を抑制する「安い労働者の労働市場への投入」を続けている。しかも、自分たちの矛盾に気が付いてさえいない。
『「特定技能2号」大幅拡大へ 外国人労働者、永住に道 政府方針
人手不足の分野で外国人労働者を受け入れる在留資格「特定技能」について政府は24日、在留期間の更新に制限がなく、家族も帯同できる「2号」を現行の2分野から11分野に拡大する方針を自民党に示した。与党内の了承を経て、6月の閣議決定を目指す。
経済界などの要望を受けた措置で、幅広い分野で外国人の永住に道を開く転換点となるが、自民党の保守派などからは「事実上の移民の受け入れにつながる」といった反発が予想される。(後略)』
ほら来た。
安倍政権期に「特定技能1号」「特定技能2号」を導入した際に、「こうしてくる」のは分かっていました。わたくし共は、
「これは蟻の一穴に過ぎない」
と、警鐘を鳴らしましたが、何しろ国民の多くが興味を持たないため、政治側は容赦なく進めていきます。
全ての自民党の国会議員に申し上げますが、上記「移民政策」に反対しなければ、山本太郎さんじゃないですが、
「二度と保守を名乗るな!」
でございますよ。
「自民党の国家議員は『移民政策』に反対しろ!」に、ご賛同下さる方は、
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