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改訂版「インボイス制度導入は消費税増税に向けた基盤整備である」(前半)三橋貴明 AJER2023.3.7

   

令和の政策ピボット呼びかけ人に「呼びかけ人」に慶應義塾大学商学部准教授 岩尾俊兵先生が加わって下さいました。

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たまには君たちを眠らせる話をしよう 経常収支と金融収支[三橋TV第682回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/nl1HaexJMsc
 

 令和五年度予算が成立しました。
 総額は114兆円強と史上最大ですが、防衛費、社会保障費(ここまでは良い)に加え、例の債務償還費が確実に増えているため、全体的な状況をまずは把握しましょう。

23年度予算成立 過去最大114兆円、防衛費GDP比1%超
 2023年度予算は28日午後の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。一般会計総額は過去最大の114兆3812億円となった。ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ防衛費は6兆7880億円と国内総生産(GDP)比で1%を超えた。新規国債で歳入不足を穴埋めする構図が続く。(後略)』

【令和五年度予算】


http://mtdata.jp/data_84.html#r5

(以下、主だった予算で数値は四捨五入)
・利払費等 8.5兆円
・債務償還費 16.8兆円
・地方交付税交付金等 16.4兆円
・文教及び科学振興 5.4兆円
・公共事業 6.06兆円
・防衛関係費 6.8兆円
・防衛力強化資金(仮称)繰入 3.38兆円

・社会保障 36.9兆円
・食料安定供給関係費 1.27兆円
・エネルギー対策費 8549億円
 

 

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 次に、令和四年度予算。

【令和三年度・四年度一般会予算】
http://mtdata.jp/data_82.html#yosan

・利払費等 8.3兆円
・債務償還費 16.1兆円
・地方交付税交付金等 15.9兆円
・文教及び科学振興 5.4兆円
・公共事業 6.06兆円

・防衛関係費 5.4兆円
・防衛力強化資金(仮称)繰入 -
・社会保障 36.3兆円
・食料安定供給関係費 1.27兆円
・エネルギー対策費 8756億円


 総額は、令和四年度107.5兆円、令和五年度114.4兆円であるため、6.8兆円ほどの増額になります。
 増加が目立つ予算(増加分)が、債務償還費7000億円、防衛関係費(防衛力強化資金繰入含む)4.78兆円、社会保障6000億円、地方交付税交付金5000億円。この四つだけで6.58兆円なので、増加分のほぼ全てになります。


 逆に、伸びていないのが、文教・科学振興、公共事業、食料安定供給、エネルギー対策。


 特に、エネルギー対策は明確に減っている(おいっ!)。更に、公共事業は頑なに6兆円ラインを(安倍政権期から)守り続けています。


 骨太の方針2022、
「令和5年度予算において、本方針及び骨太方針2021に基づき、経済・財政一体改革を着実に推進する。ただし、重要な政策の選択肢をせばめることがあってはならない。
 の、「重要な政策の選択肢をせばめることがあってはならない」は、完全に反故にされたと認識するべきでしょう。


 現代の日本で、食料やエネルギーの安全保障や、防災・交通インフラの整備、さらには科学技術力の復興を「重要な政策ではない」と主張する人は少数派のはずです。
 

 まあ、公共事業と科学技術についてはマスコミの洗脳の影響下にある人が少なくないかも知れませんが、食料とエネルギーは別です。我々は、身をもって食料安全保障、エネルギー安全保障の崩壊を体験しているわけです。
 

 要するに、防衛費はアメリカ「様」の要求で増やすが、残りの予算には相変わらず「キャップ」がはまっていると認識するべきなのです。


 というわけで、「予算過去最大!」とかやってはいますが、日本政府は未だに緊縮財政です。緊縮でないというならば、食料、エネルギー、インフラ整備、科学技術投資の予算を全く増やしていないことの説明がつかないでしょ?
 

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