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「貨幣の源は需要である」(前半)三橋貴明 AJER2023.1.31

   

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2月28日(火) 20:00〜 saya × 杉田二郎 配信ライブ

https://in.saya-ohgi.jp/sayalive_230228?cap=saya

いよいよ明日です!

 

全ての日本国民に知ってほしい 我々は目の前の膨大な資源を放置してる[三橋TV第669回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/1DHwio_LN5g
 

 ロシア・ウクライナ戦争勃発から、一年が経過しました。戦争が終わらない。


 経営科学出版から「危機の100年 1919-202X」をリリースした関係で、E・H・カーの「危機の20年」をひたすら読み解きました。


 結果、自分がどれほど「甘かった」のかを痛感することになったわけでございます。


「戦争は他の手段による政治的関係の継続に他ならない。」
 は、プロイセンの軍人で「戦争論」で有名なカール・フォン・クラウゼヴィッツの言葉ですが、人類は、あるいは国家は、
「将来的な戦争(敗戦)を防ぐために戦争する」
 のです。戦争の主たる原因は、戦争それ自体。
 

 考えてみると、日露戦争は、大日本帝国がロシア帝国の圧力を受け、
「将来的な対ロ戦争の敗北を防ぐために、1904年に開戦した」
 のです。


 将来的な戦争、あるいは敗戦は、人間の「予測」に過ぎません。とはいえ、現実に「単なる予測」が戦争を引き起こす


 さらには、やはり権力者の独裁性が強ければ強いほど、戦争の「確率」は高まる。
 

 その際に、「国際協調」というユートピアニズムは機能不全に陥る。
 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

皇統論第四十九回「後三年の役」、歴史時事第四十九回「オリンピックの起源」がリリースになりました。ぜひ、ご入会下さい。

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プーチン氏、ロシア国家・国民の生き残りを賭けた戦争と強調
 ロシアのプーチン大統領は、現在ウクライナに対して進めている戦争について、ロシアの国家・国民が生き残るための戦いだと強調した。国営テレビロシア1が22日に収録したプーチン氏のインタビューを26日に放映した。
 1年前のウクライナ侵攻以降、プーチン氏は日増しにロシアの将来が危機に陥っているとの考えを前面に打ち出し、「西側諸国の目的は1つしかない。つまり旧ソビエトとその根幹を成すロシア連邦の解体だ」と訴えた。
 さらにプーチン氏は、西側はロシアを分割して世界最大の資源生産国を支配しようとしており、そうなれば多数派のロシア人を含めた多くの国民の破滅につながりかねないと指摘した。(後略)』

 もちろん、NATO側はプーチン大統領の見方を否定し、
「自分たちの目的は挑発によらざる侵略を受けたウクライナの防衛を手助けすることに尽きる」 
 と、反論しています。


 とはいえ、プーチン側からしてみれば、ウクライナがNATOに加盟し、国境にミサイル基地を作られ、ロシアの安全保障が脅かされるというい「将来の敗北」を防ぐために、ウクライナに侵略した。という、理屈は成り立つわけです。


 そこに「合理性」や「理念」はなく、あるのは「生存」のみです。


 また、2014年にロシアがクリミア半島を一方的に併合した際に、アメリカ・カナダ・イギリスさらに他の国々も 、ロシアの関与はウクライナに対するブダペスト覚書の義務違反行為と批判しました。それに対するプーチン大統領の反論は、
「ウクライナの現状は革命であり、新たな国家が起ち上がった時で、この新たな国家に関しての、義務的な文書には何ら署名していない 。」
 というものでした。

 
 E・H・カーは「危機の20年」で元祖リアリストとしてマキャヴェッリを取り上げています。マキャヴェッリの「君主論」の、
「人は本質的に悪なのだ。だから人はあなたとの約束を守らないし、あなたもまた、約束に縛られる必要はない。約束を不履行にするような合法的な口実は、望むままにいくらでも生み出せる。
 という言葉を思い出さずにはいられませんでした。


 E・H・カーは、「危機の20年」の序文で、
「私は本書を来たるべき平和の創造者たちにあえて捧げたいのである。」
 と書いています。


 平和を望むならば、リアリズム、国際政治、そして戦争について学ばなければならない。


 「平和憲法」とやらのユートピアニズムに支配され、80年近くも「平和ボケ」を続けてきた日本国民の一人として、わたくしは「将来の平和」のために、今、戦争について学ぼうと決意したのでございます。
 

「平和を望むならば戦争について学ばなければならない」に、ご賛同下さる方は、

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