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「日本の財政運営を国際標準に是正する提言」(前半)三橋貴明 AJER2022.11.1
  

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自民積極財政議連が「60年償還ルール」見直しを提言 報道ゼロ![三橋TV第621回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/mRRMQscGDJk

 

 

 狂ってきた。いや、元々狂っていたのか。
 

 長年の緊縮財政で、防衛予算を抑制し、自衛隊の平時における共食い整備を激増させ、武器弾薬も圧倒的に不足し、自衛官の処遇を劣化させ、定員不足を恒常化させ、建物の耐震化さえ予算をつけず、大東亜戦争期に建設された建物が現役(むしろ、記念建築物として残して欲しい)という凄まじい状況をもたらした日本政府(厳密には財務省)が、今度こそきちんと予算を増やすのかと思えば、
「防衛省は自己改革と合理化を」
 と言い出した。

鈴木財務相、防衛予算規模ありきを牽制「防衛省は自己改革と合理化を」
 鈴木俊一財務相は4日の閣議後会見で、防衛省が令和5年度からの5年間に必要な防衛費を総額48兆円程度と見積もったとする一部報道について、「防衛省自身も自己改革と合理化に取り組み、国民の理解と納得を得ることが大変重要」と述べ、規模ありきで予算編成の議論が進まないよう牽制(けんせい)した。
 鈴木氏は防衛費について、「恒常的に必要となる経費であり、歳出と歳入の両面から検討を進めて必要な安定財源を確保することが重要だ」と説明。「(予算)規模ありきではない」と強調した上で、「真に必要な施策の積み上げ、規模、財源を一体的に検討していく」との考えを示した。』

 自己改革って何だ?
 合理化? 具体的に何のことだ?
 まあ、分かりますよ。コスト削減ということでしょ?
 

 企業経営じゃないんだよ! 国民の生命や財産、国家の存亡がかかっている問題で、カネをケチって合理化要求か。
 

 

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 そもそも、部品不足で平時の共食い整備をせざるを得ない軍隊(あえて「軍隊」)に対し、コスト削減要求って、すごすぎる。まあ、鈴木財務大臣はどうせ何も考えておらず、財務省の振り付けで踊っているだけなのでしょうが、少しは、
「あれ? これって無茶じゃね?」
 とか考えないのでしょうかね。


 結局のところ、国家の政策について「企業経営」と同一視し続けてきた弊害が、ついにヤバイ段階にまで至ったということなのでしょう。


 企業はカネを発行できません。それに対し、国家は出来る。というか、普通に毎年、カネ(国債)を発行し、我々の銀行預金口座を増やしているじゃないか。


 現実にカネを発行し続けているにも関わらず、まるでカネを発行できない企業に対するかの如く、
「防衛省は合理化しろ! コスト削減の自己改革だ!」
 とやってくる。恐らく、
「その通りだ」
 と、うなづく国民が少なくないのでしょう。


 国民や政治家の貨幣観、国家観を正し、↑こういうバカな事態にならないように努力してきました。とはいえ、鈴木大臣の発言を見るに、手遅れ感が凄いです。
 それでも、諦めずに足掻き続けるんですけどね。

 

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