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「日本の戦後が終わるとき」(前半)三橋貴明 AJER2022.10.4
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肥料問題は「人類の生存」の問題 人類を最も増やした男!?[三橋TV第618回]三橋貴明・高家望愛
先日の経済対策策定時の財務省の暴走は、もしかしたら日本国民が「財政主権」を取り戻す切っ掛けになるかも知れません。矢野康治といい、10月26日に暴走した財務官僚といい、本当に感謝しかありませんよ。
『経済対策を懸けた仁義なき戦い 萩生田政調会長を激怒させた財務省の“禁じ手” 「責任を取るのはあなたたちじゃない」
「禁じ手には禁じ手で返した」。
自民党の政策責任者・萩生田光一政調会長は、総合経済対策を巡る財務省との攻防をこう表現した。与党四役の一人を怒らせた、財務省の“禁じ手”とは一体何だったのか。
29兆1000億円の巨額予算を巡る“仁義なき戦い”の舞台裏を追った。(後略)』
流れを整理すると、元々財務省は今回の補正予算について、20兆円以下に抑えたかった。
とはいえ、自民党内で「30兆円が発射台」「50兆円の真水が必要」という声が高まり、10月26日に自民党政調会議の平場の会議が開かれた(「平場」とは、自民党議員は誰でも出席できるという意味)
補正予算の拡大を防ぎきれないと判断した財務官僚は、鈴木財務大臣と共に岸田総理を訪れ、「25.1兆円で決まった」と、報告した。
のみならず、新聞メディアにリークし、既成事実化を図った。
『総合経済対策の国費25兆1千億円
政府が総合経済対策の規模を国費の一般会計歳出で25兆1千億円とする方針を固めたことが26日分かった。自治体や企業の支出も含めた事業規模は67兆1千億円程度とする。』
上記、財務官僚が一度目にリークした記事は、すでにほとんどのメディアから姿を消しています。
そのタイミングで、「25兆円」に疑問を感じた岸田総理大臣が、萩生田政調会長に電話をかけ。
「これで了承しているのか」
と、確認。
萩生田政調会長は、
「今、議論しているところで、了承はしていません」
それに対し、岸田総理は、
「そうか、ごめんな」
と答えた。
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いや、「ごめんな」では済まないでしょう。暴走した財務官僚を処分する必要がありますよ。何のための内閣人事局ですか。財務官僚は、明らかに「総理指示」と「既成事実化」により、補正予算を抑制しようとした。
萩生田政調会長は、自民党政調会の会議で、総理からの電話と内容を説明。当たり前ですが、自民党の国会議員たちは大激怒。
会議に出席していた財務官僚は、
「政策の責任をとるのはあなたたちじゃない、国民に選挙で選ばれた我々なんだ。結果の責任は我々が問われるんだ」
と指摘され、青ざめた。さらに政調メンバーからも
「財政民主主義を破壊する行為だ」
「財務省はおかしいぞ」
などと批判の声が上がっていった。
結果、
『経済対策、国費30兆円弱に増額 光熱費総額4万5千円軽減
政府は26日、総合経済対策の規模を国費の一般会計歳出で30兆円弱に上積みする方向で調整に入った。与党内の増額を求める声を反映し、当初示した25兆1千億円から増やした。』
になった。
わたくしは長年、財務省や緊縮財政と戦い続けてきましたが、「財務省陰謀論者」などとレッテル貼りされたりします。
いや、陰謀云々では無く、上記が現実なのですよ。2015年の骨太の方針に隠されていた「社会保障関連費以外は3年で1000億円しか増やせない」が典型ですが、とにかく財務官僚は驚くほど多彩な手段で政治家を騙し、国民を騙し、メディアをコントロールし、緊縮財政を推進しようとする。
前にも書きましたが、確かにこれまで財務省にいいようにやられていた(特に)自民党の政治家は情けない。とはいえ、彼らのレベルは、我々国民のレベルでもあるのです。
日本は財務省主権国家。財務省から、財政主権を取り戻さなければならない。
自民党の政調のメンバーから「財政民主主義を破壊する行為だ」という発言が出る時代になったことは、確かに前進です。
もっとも、財務省は今後もありとあらゆる手段で巻き返しを図ってくるでしょう。
財政主権を完全に取り戻す日まで、絶対に手を緩めてはならず、財務省や政府、国会議員たちの監視を怠ってはならないのです。
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