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「日本の戦後が終わるとき」(前半)三橋貴明 AJER2022.10.4
  

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普通のことすらできない政府が「政府紙幣発行」とかできるわけねえだろ![三橋TV第610回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/IcvWiD0dc7I

 


 わたくしが「政府紙幣(色んなバリエーションがあるけど)」について語らないのは、まさに、
「普通のことすらできない政府が「政府紙幣発行」とかできるわけねえだろ!」
 と、考えているためです。


 もちろん、上記はわたくしの個人的意見ですから、他の人が主張し、議論するのを批判する気はありません。


 ちなみに、一般的な政府紙幣とは(政府「貨幣」でもいいですが)、「政府が一万円札等の紙幣を印刷し、それで政府が支払いをする」というわけではありません。(できないことはないのでしょうが、物凄い手間だと思う)


 政府が例えば「百兆円紙幣」を印刷し、「日本銀行」に持ち込み、100兆円の日銀当座預金を発行してもらうのです。そして、国民や企業の銀行預金残高を増やす形で支出し、日銀当座預金で銀行に対して清算する。


 それって、「百兆円の国債」を発行するのと、何が違うのでしょうか? 経済効果は全く同じです。


 ならば、まずは普通のことをやろうよ、と、言っているわけですね。


 電力問題でもそうです。電力危機を受けて、まずやるべきことは「原発再稼働」以外には有り得ないにも関わらず、
「ピコーンッ! ひらめいたっ! これからは核融合だ!」
 とか。


 いや、別に核融合技術の開発は止めないから、目の前の問題を片付けるためにできることをやろうよ。というか、普通のこと(原発再稼働)すらできない国が、核融合とか開発できるかよ。電気代高騰で、企業も技術者も逃げ出していくよ。


 それにしても、相変わらず日本の「貨幣観」の狂いはすさまじく、政府の融資が焦げ付くことを「国民負担」とか呼ぶ狂ったメディアまでもがあるわけです。

 

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ゼロゼロ融資、積み上がった42兆円 焦げ付けば国民負担も
 新型コロナウイルス対策として政府が始めた実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の受け付けが9月末で終了した。融資実績は42兆円にのぼり、巨額の公費を投じて企業の資金繰りを支えてきた。利払いが順次始まる来春に向けて企業の返済が本格化する見通しだが、コロナの影響が長引くなどして倒産はすでに増加傾向にある。返済が滞れば公費負担が増えるおそれもある。(中略)
 民間金融機関によるゼロゼロ融資が焦げ付くと、公的機関の信用保証協会が返済を肩代わりする。協会によると、ゼロゼロ融資を含む8月の肩代わり額(代位弁済額)は前年同月より26%多い266億円。前年同月を上回るのは12カ月連続だ。協会がお金を回収できない場合、損失の一部は公費で穴埋めされ、国民負担になる。(後略)』

 いや、ならないから。国民負担ということは、返済不能になった企業の借金を、我々国民が「銀行預金」を取り崩して信用保証協会に支払う、という意味です。そんな法律、無いから。


 そもそも、ゼロゼロ融資は、日本政府のコロナ対策の失敗や緊急事態宣言により、強制的に営業をストップさせられた企業を「倒産させない」ために行ったものです。実際、倒産は減った。


 本来は、粗利補償をするべきところを、「財務省様」の政治パワーに勝てず、ゼロゼロ融資に逃げたのです(やらないよりはマシですが)。


 ゼロゼロ融資については、
コロナ前とコロナ後の決算を比較し、赤字の企業は「累積赤字額」と「ゼロゼロ融資額」の金額が小さい方を債務免除とする
 形で処理する必要があります。(一応、自民党は動いています)


 黒字になった企業は、ゼロゼロ融資で借りた銀行預金がそのまま残っているでしょうから、それで返済すればいい。


 1億円のゼロゼロをかり、累積赤字が8千万円なら、8千万円を債務免除。2千万円分の銀行預金は残っているはずなので、それで2千万円を返済。


 そうすることで、事実上の損失(粗利ではないですが)補償ということになります。
 

 今月、策定される経済対策に、ゼロゼロ融資の債務免除を入れなければなりません。
 

 日本政府、たまには「普通のこと」をしてくれ! お願いだから。

 

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