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「コストプッシュ型インフレの真実」(前半)三橋貴明 AJER2022.9.27
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リベラリズムからリアリズムへの転換を!間もなく「戦争」だ [三橋TV第606回]三橋貴明・高家望愛
財務省は、防衛費の対GDP比2%を目指すのは仕方がないとして、
1.それでも防衛予算を可能な限り、抑制する
2.防衛力強化を活用し、「増税」を実現する
3.防衛費以外も「防衛関係予算だ」と主張し、国土交通省の海上保安庁予算や、総務省の恩給予算も「防衛予算」に入れてしまう
と、姑息かつ亡国的な行動に出ていますが、ついに、
「研究開発もインフラ投資も、自衛隊が使うケースがあるのだから、防衛関係予算として嵩上げに使う」
などと言い出しました
無論、財務省が直接主張するのではなく、「飼い犬」たちに言わせるわけです。
『省庁横断「国防費」提言へ 首相「政府全体の能力活用」 政府内、財源に法人税案
政府は30日、防衛費増額を議論する有識者会議の初会合を開いた。省庁横断で防衛力強化に取り組むため各府省庁の関連費用を「国防関係予算」として創設すると提言する。政府内には法人税などの増税分を財源に充てる案が浮上しており、年末に向けて議論する。(後略)』
30日に開催された「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」について、わたくしは先週、「防衛力抑制に向けた有識者会議」になると書きましたが、予想通り。
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会議では、「官民の研究開発や公共インフラの有事の活用」も「国防関係予算」に組み込むことが提案されたとのこと。
無論、わたくしは研究開発やインフラ整備の予算を「増やさなければならない」と主張していました。
とはいえ、現在の財務省のやり方は、単に「国防関係予算をできるだけ膨らませ、対GDP比2%を達成する」ためのものに過ぎません。
防衛予算は防衛予算で、着実に増やしていく。
同時に、科学技術やインフラ整備の予算も増やす。
財源は国債。
ただ、これだけの話なのですが、我が国は正論が通る国ではありません。
『(引用)財務省内には国防関係予算に既存経費を取り込んで新たな歳出を抑える狙いもある。防衛相経験者は「見せかけが増えるだけで実質的な増額にならない」と懸念する。弾薬不足などの優先度を定めて防衛力を早期に高める工夫が要る。』
最近、日銀に続き、防衛省も「まじめになってきている」という印象です。特に、概算要求時点で、武器弾薬や共食い整備、施設の老朽化、自衛官の処遇など、自衛隊の「基盤」問題をクローズアップさせたのは素晴らしかった。
正直、
「我が自衛隊は、戦闘機の共食い整備をしています。戦闘機の稼働率は5割で、残りの半分は「整備待ち」で稼働の見込みが立っていません」
と、公表することは、省としては逡巡したくなるじゃないですか。
それでも、きちんと報告することで、多くの政治家(国民も)が「ヤバさ」に気が付いた。
財務省の緊縮の壁を突破しましょう。
「見せかけが増えるだけで実質的な増額にならない」
国防関係予算の増加など、絶対に認めてはならないのです。
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