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「公共交通インフラの建設計画が必要だ!」(前半)三橋貴明 AJER2022.8.30
  

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政界の裏と真相 木原誠二内閣官房副長官は?林芳正外務大臣は?[三橋TV第603回]井川意高・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/ZcXjmn2YkjM

 

 

 

 ロシアの下院議会が、9月20日、自発的に降伏した兵士に刑罰を科す法案を可決しました。


 法案には、総動員令などが発令中、軍事活動に参加を拒否した者に、最長で禁錮10年、部隊から脱走した者は禁錮15年が科されることなどが盛り込まれているとのことです。


 さらに、28日にも、動員される可能性がある予備役男性の出国が禁じられます。

予備役男性、出国禁止へ ウクライナ侵攻で退避相次ぐ―ロシア
 ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン政権が、予備役の男性を28日にも出国禁止にする方針であることが分かった。独立系メディア「メドゥーザ」が25日、大統領府関係者2人の話として伝えた。ロシア軍の人的損害を補おうと、予備役を招集する部分動員令が21日に出て以降、空路・陸路での国外退避が相次いでいた。(後略)』

 現在のロシアの状況を見ていると、どうしても1941年6月に始まった独ソ戦を思い返してしまいます。


 現在、わたくしは経世史論のコンテンツ「歴史時事」の第四十五回として、モスクワ攻防戦をテーマにした「史上最大・最悪の戦い」のシナリオを書いています。
 

 バルバロッサ作戦発動直後に、膨大な兵力を失った赤軍は、9月からのモスクワ攻防戦で「人海戦術」に出ます。
 

 有名な事例が、モスクワ死守のために、ポドルスク軍事アカデミーの士官候補生4000人が、ドイツ軍が進撃中の防衛線で、最も手薄な箇所に配備されたことです。


 学生たちは歩兵、砲兵として徴兵されたのですが、ドイツ軍の猛攻撃を受け、全滅。


 彼らの悲劇を描いた映画が、「1941 モスクワ攻防戦80年目の真実」です。希望に満ち溢れた青春時代を過ごしていたアカデミーの学生たちが、貧弱な武器でドイツ国防軍に立ち向かい、次々に死んでいく、という救いのない内容になっています。


 公式発表によると、アカデミーで学んでいた士官候補生のおよそ八割が、わずか数日間の戦闘で死亡しました。


 アカデミーの数少ない生き残りであるヴィデンスキー氏は、前方のドイツ軍から「死の恐怖」を感じると共に、背後にNKVD(ソ連内務人民委員部)が立ち塞がっていたと証言しています。


 逃亡しようとした学生たちは、NKVDに容赦なく撃たれた。(さすがに映画「1941」では、NKVDは出てきませんが)


 救いのない世界です。

 

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 現在のロシア政府やプーチン大統領のやり方に、我々は愕然としてしまいますが、彼らにとっては「歴史的に普通のやり方」なのかも知れません。


 24日も、モスクワやサンクトペテルブルクなどで、部分的動員に対する抗議活動が繰り広げられましたが、結局は「力」で押しつぶされることになるのでしょう。


 いずれにせよ、2月24日以降、世界は様変わりしてしまいました。第二次グローバリズムは、完全に終わった。我が国が「国家」として、
「世界は無政府状態にあるという前提で、国際関係の行為主体は国家以外になく、無政府世界における国家の至上目標は生存であり、安全保障が最優先となり、そのためにパワーが用いられ、国際的な様々な事象が発生する」
 という、リアリズムの発想に転換しない限り、暗鬱な未来が待ち構えていることになります。
 

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