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「公共交通インフラの建設計画が必要だ!」(前半)三橋貴明 AJER2022.8.30
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https://in.saya-ohgi.jp/sayalive220916?cap=yt38
米国の侵略は表皮を剥ぎ、ロシアは肉を喰らい、支那は骨の髄に喰い込む[三橋TV第596回]三橋貴明・高家望愛
内閣府が22年4-6月期の需給ギャップを発表しました。対GDP比で▲3.1%。
『4~6月期の需要不足は年17兆円、小幅改善 内閣府推計
内閣府は日本経済の需要と供給力の差を示す「需給ギャップ」が2022年4~6月期はマイナス3.1%の需要不足だったとの推計を発表した。金額にすると年換算で17兆円となる。1~3月期のマイナス3.5%(年換算19兆円)から0.4ポイント改善した。(後略)』
ちなみに、何度も書いていますが、内閣府の需給ギャップの計算は「平均概念の潜在GDP」を使っているため、デフレギャップが小さく計算されます。その「小さめに出る」内閣府の統計ですら、現在は対GDP比3.1%の需要不足を抱えているわけです。
何か、日本はすっかり巨大デフレギャップ(需給ギャップのマイナス)が定着してしまった印象です。
【日本の需給ギャップの推移(対GDP比%)】
http://mtdata.jp/data_80.html#GAP22Q2
デフレギャップとは、要するに「総需要(名目GDP)」の不足ですが、なぜ物価が上昇してなお、デフレギャップが埋まらないのか。GDPについて「正しく」理解していれば誰にでも分かります。
名目GDPを支出面で見ると、
・民間最終消費支出
・政府最終消費支出
・民間企業設備
・民間住宅
・公的固定資本形成
・純輸出(=財・サービスの輸出-財・サービスの輸入)
に分解されます(+在庫変動)。
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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。
http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
特別コンテンツ「三橋貴明×大石久和氏 『特別対談』災害死史観の日本は生き残れるのか?(前編)」が掲載されました。
ぜひ、ご入会下さい。
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コストプッシュ型インフレは、確かに民間最終消費支出の金額を押し上げます(結果、消費税が増えるので、財務省はウハウハ)。とはいえ、そもそもコストプッシュ型インフレの原因は「輸入価格の上昇」なのです。
輸入はGDPにとって控除項目であるため、民間最終消費支出の名目的な需要拡大分を、輸入額拡大でオフセットしてしまう。つまりは、輸入価格がどれだけ上昇したところで、総需要不足の解消すなわちデフレ脱却は果たせないのです。
分かりやすく解説すると、
「民間最終消費支出1+政府最終消費支出1+民間企業設備1+民間住宅1+公的固定資本形成1+純輸出1(=2-1)」
で、GDP「6」の経済があったとして、そこで輸入物価上昇に起因するコストプッシュ型インフレが起き、民間最終消費支出の名目金額が倍になった。
「民間最終消費支出2+政府最終消費支出1+民間企業設備1+民間住宅1+公的固定資本形成1+純輸出0(=2-2)」
というわけでございまして、総需要(名目GDP)は増えないのです。「6」のままです。
何か、コストプッシュ型インフレを受けて「日本の需要不足は解消した!」「日本はデフレから脱却した!」とか、面白主張をする人が少なくないですが、貴方たちはとりあえず「GDP統計」について一から勉強しなおしなさい。というか、足し算引き算からだな。少なくとも、上記の「輸入物価上昇が、民間最終消費支出増加をオフセット」は、足し算引き算が分かれば理解できるはず。
コストプッシュ型インフレを受けて「デフレ脱却した!」とか、わたくしならば恥ずかしさのあまり赤面して、アカウント消して、失踪を考えるほど、情けない主張なのですよ。
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