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「イールドカーブコントロールと日銀の金融政策に対するチャレンジャー」(前半)三橋貴明 AJER2022.8.23
  

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ウィドウメーカー 日本銀行対ファンドの戦いの行く末[三橋TV第591回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/o4KGCurUFN4

 

 

 

 2013年頃だったと思いますが、原発関連の討論番組で、目の前に反・原発の方々がお揃いでしたので、
「皆さんにお聞きしたいのは四つです。
一、日本のエネルギー安定供給を、原発動かさずにどのように実現するのか
二、すでに使用済み核燃料はあるわけだが、それをどうするのか。再処理して地層処分しなくていいのか
三、廃炉処理するとして、その技術は誰が開発するのか
四、このままでは原発関連の技術が消滅することになるが、それで構わないのか」

 と、問いただしたことが有ります。


 すると、前にいた女性漫画家の方が、
「そんな論理的な聞かれ方をしても、答えられない」
 と、回答し、仰け反った記憶があります。何て、適当なんだよ、お前らは。科学、技術の問題を、感情で語っていやがったんですね。


 もっとも、日本政府(安倍政権)は原発を再稼働するどころか、発送電を分離し、さらには、
「発電に設備投資をせず、LNGが安い時期に参入し、安値戦略で既存電力会社の市場を奪い、JEPX(日本卸電力取引所)の価格が高騰したならば、さっさと撤退する
 という「新電力モデル」を導入したわけで、2013年時点の予想の斜め上を行きましたけどね。


 防衛費の問題(あるいはインフラ投資の問題)もそうなのですが、政府が長年、カネを使わなかった結果、現場から「供給能力」が消えていっている。


 ここで言う供給能力とは、「人材(ヒト)」「資本(工場、機械、設備など)(モノ)」「技術(ワザ)の三つで構成されています。企業の経営の三要素はヒト、モノ、カネと言われていますが、経済の三要素はヒト、モノ、ワザです。


 政府が予算を安定的に拡大することをコミットしたとして、民間サイドにヒト、モノ、ワザが残っているのか?

 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

皇統論:第四十三回「天暦の治」、史時事:第四十三回「獅子心王対サラディン」がリリースになりました。
ぜひ、ご入会下さい。

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三菱重工子会社、原発燃料を月内に生産再開 9カ月遅れ
 三菱重工業子会社の三菱原子燃料(茨城県東海村)は23日、原子力発電用の燃料工場について、新規制基準での生産に向けた認可を原子力規制委員会から得たと発表した。月内にも燃料生産を再開する。2021年から工事を進めていたが、当初の計画から9カ月遅れた。
 生産を再開するのは国内初という。三菱原子燃料がつくるのは、再稼働が進む加圧水型軽水炉(PWR)に使うウランを原料とした燃料棒の集合体。福島第1原子力発電所の事故を受け、規制委は13年に原発燃料に新しい規制基準を設けた。
 対応した工場の工事が必要となり、18年から生産を止めていた。岸田文雄首相は脱炭素やエネルギー安全保障の観点から原発再稼働の方針を示したが、一部の原発は燃料在庫が少なくなっていた。』

 原発の仕組みは意外とシンプルで、原子炉の中で燃料棒を水に突っ込み、蒸気を発生させ、タービンを回し、発電機で発電する。実のところ、これだけです。


 太陽光発電を除き、発電の原理は「自転車のライト」と同じです。発電機を何らかのエネルギーで回せば、発電します。(自転車の場合は人力ですが)
 

 長年、原発関連の需要が存在しなかったに等しい日本で、原子力関連のヒト、モノ、ワザが十分に残されているのか? 懸念を隠せません。


 インフラ関連でいえば、大石久和先生との対談で、先生が、
「アメリカで長大橋建設の技術が失われ、大問題になった」
 と語っていらっしゃいます。結局、仕事をしない限り、仕事をこなす能力は失われるのです。
 

 カネは政府が国債発行すれば瞬時に創出されますが、ヒト、モノ、ワザはそうはいきません。


 この当たり前の事実を多くの日本国民が共有しない限り、電力危機の終焉も、防衛力強化も、交通インフラの(先進国並みの)整備も、全てあり得ないでしょう。

 

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