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「反グローバリズムの日本国民よ連結せよ!」(前半)三橋貴明 AJER2022.7.26
  

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原発停止と電力「改革」の成れの果て 電力「再」改革が必要だ![三橋TV第589回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/-5xsNx0xvVA

 

 

 先日、三橋TVに「ごぼうの党」の奥野卓志代表にお越し頂いた際に、「ごぼう」が「護防(まもり、ふせぐ)」という意味だと聞き、感心したものですが(「根を張る」という意味もあるんでしょうが)、我々にとって最大の共同体である「国家」に求めるのは、究極的には、
「外国からの侵略を防ぎ、国民を護って欲しい」
 これだけです。


 概算要求の中身が明らかになりつつありますが、個人的に注目しているのは、防衛省、国土交通省、経済産業省、そして農林水産省の四つです。無論、他の省庁の役割も「護防」と関係が深いのですが、わたくしが本ブログで特に重視しているのは、防衛安全保障、防災安全保障、エネルギー安全保障、食料安全保障であるためです。(あとは「医療安全保障」ですが、医療については本を書いたことが無いので、それほど知識量は多くありません)


 本日は、防衛省と農林水産省の概算要求です。


 7月16日に、自衛隊施設2万3254棟のうち、9875棟が建築基準法改正前の旧耐震基準で建てられていることが報じられました。何と、四割が現在の耐震化基準を満たしていない。


 嘘みたいな話ですが、大東亜戦争敗北前に造られた建物も589棟ある。むしろ、記念物として残した方が良いのでは?
 

 防衛省が7月16日というタイミングで調査結果をリリースしたのは、今回の概算要求基準では「事項要求」が無制限になっているため、これを機に予算を獲得し、耐震化を終わらせたいという意向があるのかも知れません(それで良いのですが)。

防衛費「事項要求」100超 概算要求5兆5947億円で調整―長射程ミサイル量産視野
 防衛省は8月末にまとめる2023年度予算概算要求を、過去最大の5兆5947億円とする方向で調整に入った。加えて、金額を明示しない「事項要求」も100件超盛り込む方向だ。年末の予算編成段階では総額が大きく膨らむ可能性がある。複数の関係者が22日、明らかにした。(後略)』

 攻撃能力の強化もそうですが、自衛官の処遇の改善、建築物の強化、弾薬の備蓄等、「地味」なところにも予算を支出しなければなりません(入るようですが)。


 尖閣有事が起きた場合、現在の備蓄では二か月ほどで「弾切れ」になってしまいます。つまりは「継戦能力」が無い。
 

 この手の「問題」がロシア・ウクライナ戦争により、一気に炙り出されたわけですね。

 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

第四十二回「皇統論 藤原純友の乱」「歴史時事 サラーフ・アッディーン」がリリースになりました。
ぜひ、ご入会下さい。

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農水予算2.7兆円要求、食料需給巡るリスク対応
 農林水産省は23日、2023年度の農林水産関係予算の概算要求額を、22年度当初予算比18%増の2兆6,808億円とする方針を固めた。世界の食料需給を巡るリスクに対応するため、主食用米の転作助成や国産飼料の生産拡大などを重点事項に掲げた。食料安全保障の強化に関しては秋以降に詳細を詰める「事項要求」として提出し、年末までの編成過程で検討する。(後略)』

 よしっ! と、思わずガッツポーズしてしまいましたよ。農林水産省も、「事項要求」が無制限になっている。


 ちなみに、三橋TV第588回で取り上げた、主食用米から麦や米粉用米などへ転作を促す助成金ですが、財務省は廃止を狙っていたのですが、農林水産省はむしろ増額要求。22年度当初予算比で410億円増の3460億円となっています。


 もちろん、余計な予算もあり、2030年に農林水産物・食品の輸出額を5兆円に増やす目標に向け、輸出先国での支援体制の強化などに11億円増の42億円を計上。


 うん。そういうのいらないから。というか、本気で日本の農産物を輸出したいならば、アメリカ並みの「生産価格補償」をしなさいな。ダンピング輸出価格と生産価格の差を埋めるのです。太平洋の向こうから、ものすごい政治的な圧力が来ると思いますが。


 とりあえず重要なのは、事項要求で、
1.米価の下落から農家を救う生産価格補償
2.配合飼料の価格高騰に対する支援
3.肥料価格高騰への対処と、今後の肥料の安定生産に対する支援
 が、「十分な政策」として入るかどうかですね。食料安全保障関連ですから、農林水産省は事項要求に「入れなければならない」のです。(骨太の方針2022に書いてあるから)


 引き続き、本件は取り上げていきますが、とりあえず防衛省はもちろん、農水省も「事項要求」前提で予算を積み上げていっているのは、最近にしては珍しい朗報です。
 

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