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「節電要請、節ガス要請、そして、節食要請」(前半)三橋貴明 AJER2022.7.19
  

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嵐は過ぎ去らない 首をすくめる暇があるなら、反論、反撃せよ![三橋TV第576回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/liw_CmNcXKY

 


 経団連が、休止中の原子力発電所の再稼働や、新型炉を含めた新増設を求め、時事通信の原発再稼働の是非を問うアンケートで、「賛成」が48.4%、「反対」は27.9%、「どちらとも言えない・分からない」23.8%となるなど、2011年とは「世論」が様変わりした感がございます。


 三橋TV576回でも解説していますが、2011年3月11日の東日本大震災、福島第一原発事故後の「電力会社叩き」は本当に酷かった。


 そもそも、福島1の事故は、非常用電源が地下に設置されており、津波で使えなくなったことで冷却用ポンプを動かせなくなり、起きたのです。福島1にしても、地震に対してはきちんと緊急停止しています。


 色々と屁理屈をこねる人が多いですが、事故は「非常用電源が地下にあった」ことで起きたわけで、この事実は誰にも否定できません。


 となれば、福島1の事故を起こさないために対策は簡単です。非常用電源を屋上に設置すればいい。終わり、です。


 それにも関わらず、当時は日本人の多くがヒステリックになり、原子力発電所が悪魔の手先のごとき扱いを受け、菅直人が全国の原発を「不法」に停止。その理不尽さに対し、東電はともかく、他の電力会社までもが反論、反撃せず、唯々諾々と従った。


 これが、現在の電力危機の始まりです。


 その後も、原発に対する感情的、非科学的な攻撃は続き、わたくしは事故後に全国の電力会社、原発を取材し、「マスコミが絶対に伝えない 「原発ゼロ」の真実」 を刊行し、原発再稼働の必要性と、FITの愚かさを主張したわけですが、いやあ、ボコられましたわ、社会的に。(でもまあ、わたくしはすでに批判に慣れておりましたが)

 

 ちなみに、くどいですがわたくしは原発推進「派」とやらではない(ついでに「保守派」とやらでもない)ので、原発を動かさずに日本のエネルギー安全保障強化が実現するなら、それで結構でございますよ。でも、その場合は、せめて、
1.代替電源とエネルギーは何なのか?
2.すでに存在する使用済み核燃料をどうするのか?
3.廃炉の技術を誰が支出し、開発するのか?
 くらいは、語ってもらわなきゃ。わたくしは未だに、一つもまともな回答を得たことはない。


「1については、日本の効率的な火力発電所を増設すればいいんだ~っ!」
 は、まあ、よく聞くのですが、わたくしは「今年の冬」の危機の話をしているんです。今から火力発電所の新設を始め、今年の冬に間に合わせるって奇跡、見せてくれよ、マジで。
 

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 それにしても、反原発派の何がムカついたかといえば、福島県民の方々の「健康被害」を望むような発言を繰り返したことです。


「今に、福島にガンが蔓延する」
 云々ですが、お前ら、同じ国民の不幸を願うんだ。心底、人間の屑だな、と、思いました。

 ちなみに、この手の屑たちであっても「同じ国民」として受け入れなければならないのが、民主制の国民国家です。東京大震災が発生して、竹中平蔵が瓦礫の下敷きになっていたら、助けるんですよ。同じ国民だから、という理由で。

国連科学委、福島第一原発事故での「放射線被曝を原因とする健康被害は認められない」
 「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」のメンバーらが19日、日本記者クラブで記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所事故について「放射線 被曝ひばく を原因とする健康被害は認められない」とする解析結果を紹介した。メンバーは、昨年3月に公表した事故影響に関する報告書を住民や科学者らに解説するため来日している。
 同委員会は世界の放射線医学などの専門家が参加しており、500本超の論文や調査を基に報告書をまとめた。報告書では、住民の避難経路などを精査した結果、被曝線量は高くないと推計し、「被曝によるがんなどの健康影響が増加する可能性は低い」と結論づけた。前議長のギリアン・ハース氏は「報告書は最新の知見やデータに基づいている。結論は堅固で将来も大きく変わるとは思われない」と強調した。(後略)』

 もう、いいよね。
 福島1の事故を受けた「放射線 被曝を原因とする健康被害は認められない」との結論が出たわけですから、素直に喜びましょうよ。


 同じ国民に、健康被害が出なくて、良かった。これで、いいでしょ。
 

 ついでに書いておくと、「過去に自分が何を言ったのか」に囚われることもないよ。みんな、間違える。


 その上で、同じ国民として現在の日本のエネルギー危機をどう乗り越えるのか、真剣に考えて、議論しよ。東日本の原発を再稼働せず、今年の冬に電力危機が「悪化した形」で再襲来したとき、困るのは我々もそうですが、貴方もなんですよ。
 

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