株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。
チャンネルAJER更新しました。
「食団連発足とコストプッシュ型インフレの正体」(前半)三橋貴明 AJER2022.5.3
令和の政策ピボット呼びかけ人に「HAL YAMASHITA東京 エグゼクティブシェフ 社団法人日本飲食団体連合会 副会長 山下春幸」様が加わって下さいました。
また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!
コストプッシュ型インフレと需要不足 二重苦にいかに立ち向かうのか?[三橋TV第543回]三橋貴明・高家望愛
岸田総理の「資産所得倍増」プランを受け、改めて「所得創出のプロセス」について、皆さんに「正確に」理解して欲しいと思いました。
【所得創出のプロセス(実体経済)】
http://mtdata.jp/data_75.html#process
我々は生産者として働き、財やサービスという付加価値を「生産」し、顧客に需要(消費・投資)として「支出」してもらい、「所得」を得ます。
上記、所得創出のプロセスにおいて、生産、支出、所得の三つは必ず一致します。そして、国内の「生産」の合計がGDP(国内総生産)です。
とはいえ、生産、支出、所得の三つは必ず一致するため、実はGDPというのは「生産の合計」であり、「支出の合計」であり、「所得の合計」でもあるのです。
実際、内閣府はGDPについて生産面、支出面、(所得の)分配面の三つを発表します。そして、GDPの三つの面の合計は、必ずイコールになる。これを、GDP三面等価の原則と呼びます。
もっとも、現在の日本のコストプッシュ型インフレがまさにそうなのですが、「輸入物価」上昇により物価が上昇しても、増えるのは「外国の生産者の所得」になります。
つまりは、我々はコストプッシュ型インフレにより「所得は増えないにも関わらず、支出が増える」という、まさに消費税増税と同じ苦境を味わっているわけです。
このあたりの解説をしたのが、日本経営合理化協会の、
になります。(二日で、視聴回数が20万近くに伸びてしまった・・・。理由は分かりません)
さて、上記の通り、所得とは「財やサービス」が購入された際に創出されます。
そして、株式とは財でもサービスでもないのです。(他にも、土地、為替などが財・サービスではありません)
株式がどれだけ購入されたところで、GDPは増えないのです(証券会社の手数料収入を除く)。
岸田総理大臣は、
「日本の個人金融資産約2000兆円を貯蓄から投資へと誘導する」
と、資産所得倍増プランについて語っていますが、例えば家計の100兆円の預金が株式購入に使われても、GDPは拡大しません。(しつこいですが、証券会社等の手数料は除きます)
【池田悠 一次資料が明かす南京事件の真実 アメリカ宣教師史観の呪縛を解く】
https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
中国共産党が「南京大虐殺!」と喧伝する南京事件とは、何だったのか? 実は「日本」や「中国」にのみ注目していると、その真実を理解することは絶対に不可能です。今回、南京事件の真相を「パーフェクト」に暴いた「一次資料が明かす南京事件の真実」を刊行された池田悠氏にご登壇頂きました。「驚愕」としか表現のしようがない「真実」を知って下さい。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
普通の人は、
「100兆円の株式が購入された」
と、聞くと、
「100兆円、誰かの所得が増えた」
と、認識してしまうと思うのですが、それは明確に間違いです。
所得は、財やサービスの購入によってしか創出されません。
しかも、資産所得すなわち「配当金」の原資は、所得です(企業の純利益)。
政府は相変わらず緊縮財政を続け、国民の所得を伸ばそうとしない。需要不足にコストプッシュ型インフレが加わり、企業主導で需要(=所得)が増えることも考えられない。
その状況で「資産所得倍増」を進めるとなると、「拡大しない所得のパイ」において、人件費から配当金への分配を増やす結果になってしまう。
財務省の支配下で緊縮を続けたまま、株価至上主義で支持率の維持を狙う。となれば、家計の預金を株式に向かわせ、株価を下支えするしかない。あるいは、「家計の預金で株価を下支えします」とアピールし、外国人投資家「様」に日本株を買ってもらうしかない。
結局のところ、岸田内閣は日経平均のチャートを首相官邸の執務室に掲げていた、安倍政権(第二次以降)と全く同じ政権スタイルに落ちぶれたことになります。
株価ではなく、配当金でもなく、働く生産者の「所得」を増やせよ! 所得倍増はどこに消えたんだ!
「働く生産者の「所得」を増やせよ!」に、ご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックを!
本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。