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「安全保障を食べるワニ」(前半)三橋貴明 AJER2022.3.8
 

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「HAL YAMASHITA東京 エグゼクティブシェフ 社団法人日本飲食団体連合会 副会長 山下春幸」様が加わって下さいました。

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食料・エネルギー危機はすでに始まっている!政治よ動け![三橋TV第528回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/XdQj3dl14xc

 

 

 

 

 改めて、GDP三面等価の原則は、「生産=支出(需要)=所得」でございます。この原則を否定することは、誰にもできません。


 つまりは、デマンドプル(需要牽引)で値段が上がった場合、所得も必ず上がっています。


 そして、デフレとは総需要が供給能力に対し不足している状況です。供給能力>総需要の状況が続くと、値段が下がる。


 さらには、デフレ期は販売(生産)数量も減っていく。結果的に、
「物価は下がるが、所得はそれ以上に下がる」
 ことになり、実質賃金が下落していきます。

【日本の実質賃金の推移(2015年=100)】


http://mtdata.jp/data_79.html#Real

 そして、国民の貧困化が続く中、コロナ禍をきっかけに海外の財・サービスの供給能力不足、ロシア・ウクライナ戦争により、コストプッシュ型インフレが始まてしまった。
 

 デマンドプル型インフレとは異なり、コストプッシュ型インフレは国民の所得を増やしません。と言いますか、逆に減らします。


 コストプッシュ型インフレにおける「支払いの増加」による所得増分は、単に海外に向かうだけです。輸入の増加は、日本のGDP(=生産=需要=所得)を減少させるのです。(そういう統計なのです)


セブンイレブンが弁当や麺類約60商品4月初旬から順次最大15%値上げ ファミリーマートも
 セブン-イレブン・ジャパンは1日、弁当や麺類の計約60商品を4月初旬から順次、最大15%値上げすると発表した。ファミリーマートもコロッケなど計10商品を5日から最大12%値上げする。原材料や容器の価格、物流費の上昇を理由としている。(後略)』

値上げの春 油、卵、小麦、タイヤ・・・ 国際情勢不透明で、値上げの波は当面続く【福井】
 4月から食料品や生活用品など私たちの身の回りの商品の値段が上がる。直接的な原因は、原材料費や輸送費の値上がりだが、背景には新型コロナの感染、ロシアのウクライナ侵攻、原油価格の高騰、天候不順など、世界規模の要因が重なり合っている。福井県内の食品の値上げの影響を取材した。(後略)』

5月電気料金、全社上げ 燃料高騰・再生エネ賦課金上昇で
 大手電力10社は燃料価格を電気料金に反映させる燃料費調整制度(燃調)に基づく5月分の料金を発表した。発電用の燃料である液化天然ガス(LNG)や石炭などの価格のほか、再生可能エネルギー普及のために料金に上乗せする賦課金が上がり、全社が値上げする。(後略)』
 

【池田悠 一次資料が明かす南京事件の真実 アメリカ宣教師史観の呪縛を解く】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

中国共産党が「南京大虐殺!」と喧伝する南京事件とは、何だったのか? 実は「日本」や「中国」にのみ注目していると、その真実を理解することは絶対に不可能です。今回、南京事件の真相を「パーフェクト」に暴いた「一次資料が明かす南京事件の真実」を刊行された池田悠氏にご登壇頂きました。「驚愕」としか表現のしようがない「真実」を知って下さい。
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 先日のチャンネル桜の討論でも語りましたが、これから始まるのは「食料・エネルギー」という生活費需品の値上げです。

 特に、エンゲル係数が高い低所得者層が直撃を受けます。
 

 皮肉な話ですが、わたくしは中長期的には絶望しておらず、
1.貧困層の困窮がこれまで以上にクローズアップされ、政治が(さすがに)動き始める
2.日本国民が「値上げ」に慣れ、デマンドプル型インフレを受け入れる環境が生まれる
.実質賃金の低下と貧困の拡大により、外国人労働者が入ってこなくなり、「投資による生産性向上」に企業経営者が追い込まれる
 ことが、予想されるためです。


 無論、短期的には酷いことになります。とりあえず、政府は「ガソリン税廃止(最低でもトリガー条項凍結解除)」「原発再稼働」「農家の生産者価格の補償」を実行に移すべきです。


 これから始まるのは、
お金がないので、電気代を支払えない
お金がないので、ご飯を子供に食べさせられない
 という貧困なのです。無論、すでに始まっていたのは承知していますが、それが一気に拡大する。
 

 政治家がこの現実から目をそらしていると、日本は一気に「ジョーカーがはびこる国家」に変貌することになります。

 

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