株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「安全保障を食べるワニ」(前半)三橋貴明 AJER2022.3.8
 

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「HAL YAMASHITA東京 エグゼクティブシェフ 社団法人日本飲食団体連合会 副会長 山下春幸」様が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

 

トイレットペーパーも自腹か!日本の自衛隊の現実を知ってくれ[三橋TV第525回]佐波優子・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/WeYPpgMvxow

 

 

 インフラを「民営化」していくと、どうなるのか? 
 先日16日の地震以降、仙台市青葉区新川の西仙台ハイランド団地の大半の52世帯で断水が続いています。つまりは、復旧できていない。


 理由は、同団地の水道サービスが「専用水道」として、民間会社の経営になっていたためです。専用水道とは、寄宿舎や社宅、療養所等における自家用の水道で、公共の水道から水の供給を受けます。

命つなぐ水道、修繕されず1週間 お湯出ず、顔洗えず… 住民困った
 宮城、福島両県で16日深夜に最大震度6強を観測した地震の影響で、仙台市青葉区新川の西仙台ハイランド団地の大半の52世帯で断水が続いている。水道管を管理する団地造成会社が事業停止し、復旧工事が進まないためだ。住民は団地内の2カ所で給水を受け、不自由な生活を余儀なくされている。(中略)
◇「金かかる工事できない」
 今月16日の地震で、団地の貯水槽から住宅に至る水道管が数カ所で破損し、57世帯のうち52世帯が断水した。ハイランド自治会長の早阪恵津朗さん(68)が17日、修繕を申し入れたが、会社側は「直したいが、金がかかる工事はできない」などと難色を示したという。
 自治会は仙台市に支援を求めているが、市は関与しない方針だ。市青葉区宮城総合支所の嶺岸裕次長は取材に「水道管は市の施設ではない。会社を差し置いて修繕することは難しい。会社の対応を待ちたい」と強調する。
 早阪さんは住民から修繕費を募ることも検討する一方、水道管の老朽化が深刻だとして「事業停止した会社には修繕できない。今後、市の水道管として管理するよう働き掛けていきたい」と話す。』

 宮城県は2021年12月6日に、「みずむすびマネジメントみやぎ」に上下水道と工業用水の運営権を、一括して売却する契約を結びましたが、本件とは無関係です。


 とはいえ、西仙台ハイランド団地の事例は、水道という「ライフライン」を民間にゆだねると、
「どうなる可能性があるのか?」
 について、如実に示してくれています。

 

【池田悠 一次資料が明かす南京事件の真実 アメリカ宣教師史観の呪縛を解く】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

中国共産党が「南京大虐殺!」と喧伝する南京事件とは、何だったのか? 実は「日本」や「中国」にのみ注目していると、その真実を理解することは絶対に不可能です。今回、南京事件の真相を「パーフェクト」に暴いた「一次資料が明かす南京事件の真実」を刊行された池田悠氏にご登壇頂きました。「驚愕」としか表現のしようがない「真実」を知って下さい。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 民間企業は、基本的に「利益」のために事業を行います。つまりは、利益にならないことは、やらない。


 さらには、記事の団地造成会社のように、経営悪化から破綻してしまうと、
「直したいが、金がかかる工事はできない」
 とならざるを得ない。


 これが、例えば自動車のように複数の供給者が存在し、市場競争があれば話は別です。


 A社が倒産し、同社の自動車を買えなくなったならば、B社の自動車を買えばいい。ところが、水道サービスは、そうはいかない。


 基本的に独占的な供給になる水道に、「民間ビジネス」の考え方を持ち込むことが、そもそも間違いなのです。


 とはいえ、日本では二十一世紀に入って以降、水道という人間に不可欠な公共サービスの民営化議論が進められ、反対側でデフレが継続。地方交付税交付金も減らし、財政難に陥った地方自治体を、
「水道を維持したいけれども、財政が~」
 の状況に追い込み、
「老朽化水道管を交換するためにも、民営化」
 という意味不明なレトリックまでもが叫ばれ、最終的には、
「コンセッション方式で、参入会社はインフラ(水道管など)については責任を持たない」
 という、実に美味しい(ビジネスサイドとしては)形で水道民営化が決まりました。いや、老朽化した水道管の交換は、どうなるんだ?


 一部の自治体(高知県など)は、水道料金を値上げすることで交換事業を進めていっています。これも一種の、増税ですね。


 財政破綻論に基づく緊縮財政が継続し、ついに我々の「水を飲む」行為までもが、ビジネス化、困窮化につながってしまったのです。

 

「水道は当然、公共が提供しなければならない!」に、ご賛同下さる方は、

↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。

◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。

㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。