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「安全保障を食べるワニ」(前半)三橋貴明 AJER2022.3.8
 

 

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ウクライナは明々後日の日本だ 核シェアではなく核武装の議論を![三橋TV第519回]室伏謙一・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/RhpKZqlYZHA

 

 

 

 最近、ロシア・ウクライナ戦争勃発を受け、大石久和先生の「紛争史観(日本を除くユーラシア・北アフリカ)」と「災害史観(日本)」を対比させることが増えています。


 紛争は、人間の脅威であるため、人間が防げる。そのためには、情報を収集し、自らを変えなければならない。
 

 逆に言えば、変われば防げるのが「紛争」です。


 それに対し、大災害は防げない。無論、防災という概念は重要ですが、究極的に災害は防げない。
「大震災よ、起きないでくれ」
 と、祈ったところで、起きるときは起きるのです。
 

 結果、防ぐために、変わろうとしない。変わらず、諦め、災厄が過ぎ去るのを待つのが日本人。
 

 今回はもう一つ、重要な「紛争」と「災害」の違いを指摘しておきます。


 災害は、確かにすさまじい災厄になり得るのですが、「期間」が短い


 大震災は、極めて短時間で我々を非常事態に叩き込みますが、逆に言えば短時間で終わる(もちろん、余震はありますが)。
 あるいは、台風が何週間も、何か月も居座ることはないのです。
 

 災害は短期で終わるが故に、我慢して耐えれば、その先は復旧、復興という話になります。
 

 それに対し、紛争による災厄は、長期間、下手をすると何百年も続く


 元々はキエフ大公国(キエフ・ルーシ)だった東スラブ人の国が、モンゴル帝国により滅ぼされた。モンゴル支配下に入った現ロシア、ベラルーシとは異なり、ウクライナはポーランド・リトアニアに支配されることになります
 

 ポーランド・リトアニアの下で、ウクライナの人々は「農奴」として生きることを強いられた。それに反発する人々が武装し、コサックとなっていく。
 

 1648年のフメリニツキーの乱以降、コサックたちの「独立国」を求める戦いは続きますが、1709年、ヘーチマンのマゼーパ率いるコサックたちは、スウェーデンのカール12世と組み、ロシアのピョートル大帝の軍とポルタヴァで激突


 ポルタヴァの戦いに敗れたウクライナ・コサックは、その後、ロシア帝国(およびソ連)の過酷な支配下で苦しみ続けます。最終的に「ウクライナ」として独立したのは、何と1991年。
 

 フメリニツキーやマゼーパの「ウクライナ独立」の夢が破れてから、何と280年以上が経過していました。(ちなみに、フメリニツキーやマゼーパは、現在のウクライナのフリヴニャ紙幣の肖像になっています)

 

【池田悠 一次資料が明かす南京事件の真実 アメリカ宣教師史観の呪縛を解く】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

中国共産党が「南京大虐殺!」と喧伝する南京事件とは、何だったのか? 実は「日本」や「中国」にのみ注目していると、その真実を理解することは絶対に不可能です。今回、南京事件の真相を「パーフェクト」に暴いた「一次資料が明かす南京事件の真実」を刊行された池田悠氏にご登壇頂きました。「驚愕」としか表現のしようがない「真実」を知って下さい。
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不条理と不正義、暴力の世界 日本に必要な現実主義 風見鶏
 正義とは「強者がいかに大をなしえ、弱者がいかに小なる譲歩をしうるかの可能性しか問題にならない」。古代ギリシャの歴史家・トゥキディデスの書にはこんな言葉がある。
 ロシアが強大な軍でウクライナに侵攻した。ある日を境に生活は崩壊し死の恐怖が迫る。民間人も銃をとり、倒れていく。圧倒的な不条理と不正義、暴力に戦慄した人も多いはずだ。(中略)
 日本には日米同盟があり、米国が守ってくれる――。そうかもしれないが、約束に絶対はないというのは今回も分かった。国際情勢やときの米指導者で履行の度合いも変わる。
 理想主義や平和主義が強いとされたドイツでさえ、この局面で防衛予算の大幅増を決めた。米欧は欧州に注力する。極東で中国や北朝鮮、ロシアに対峙する日本は一層、役割を自覚しなければならない。
 安全保障が専門の神保謙・慶大教授は「現実主義の安保の一番大事な要素はパワー(力)だ。いくら約束事をしてもパワーの前では目立たない」と話す。
 政府は年末に外交・防衛の基本方針「国家安保戦略」を改定する。神保氏は「日本もリスクをとるんだ、と米国が納得する必要がある」と説く。冷徹な世界に立ちすくむのではなく、現実主義での一歩が重要になる。』

 日経にこの種の論説が載ることに驚いてしまいましたが、「約束に絶対はない」というのはその通り。


 ましてや、日本人自ら守ろうともしていない尖閣諸島の防衛のために、アメリカが「自国の憲法上の規定及び手続に従つて(日米安保条約第五条より)」「核保有国(中国)」相手に動くはずがない。(尖閣だけの問題ではないことは、言うまでもありません)

 

 わたくしは頻繁に、
「このままでは中国の属国になる」
 というレトリックを使いますが、一度、中国の属国と化すと、我々の子孫は未来永劫、地獄の苦しみを味わう羽目になる。あるいは、なる可能性がある。
 

 そうさせないために、できることをする。災害は終わるが、紛争は終わらない。この現実を、我々は今こそ頭に叩き込み、災害史観を転換しなければならないのです。

 

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