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「ネットの資金需要」(前半)三橋貴明 AJER2022.2.8
    

 

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機関銃を装備した兵士にナイフ一本で立ち向かえるか?[三橋TV第505回]三橋貴明・saya


https://youtu.be/MbBdyAKExis

 


 日本銀行が日銀当座預金を、紙の形に変えたもの、すなわち現金紙幣の流通額は、1980年は20兆円でした。
 それが、現在は120兆円。四十年で六倍になりました。

【日本の現金紙幣発行残高の推移(単位:兆円)】


http://mtdata.jp/data_78.html#genkin

 なぜ、現金紙幣を持ち出したのかといえば、「おカネ」として分かりやすいためです。おカネと言えば、現金紙幣、という人は多いでしょう。


 その現金紙幣が、過去四十年で六倍になっている。日銀は、一体全体、どこからこの現金紙幣を「調達」したというのでしょうか。
 

 お分かりですね。
 

 日銀は国債を引き受ける際に、銀行の日銀当座預金を「増やす」ことで代金を支払う。銀行が、需要に応じて日銀当座預金を「引き出す」と、現金紙幣が発行される。


 現金紙幣は、日銀の倉庫に眠っている時点では、貨幣ではありません。銀行に渡された瞬間に、「債務と債権の記録」すなわち貸借関係が成立するため、貨幣になります。


 日銀の倉庫に積み上がっている札束は、「振り出し前の小切手帳」に他なりません。皆さんが、小切手帳に名前と数字を書くだけでは、それは貨幣ではありませんよね。
 

 小切手は、振り出された瞬間に「貸借関係の成立」となり、貨幣になります。現金紙幣も同じなのです。
 

 というわけで、
「カネのなる木はない」
 のは事実ですが、貨幣とは無限に発行可能です。何しろ、貸借関係です。関係に物理的な制限はないのです。

 

【再掲 三橋貴明×佐藤健志 フランス革命とMMT(現代貨幣理論)】

現在、三橋貴明と佐藤健志による特別コンテンツ「信じがたい歴史的真実!フランス革命とMMT(現代貨幣理論)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

消費税、参院選で信を問え カネのなる木はない 編集委員 大林 尚
 政治指導者には時に「聞き入れない力」が必要だ。
 違反者に罰金を科す厳しいロックダウン(都市封鎖)のさなか、ロンドン・ダウニング街(英首相官邸)の中庭や執務室で開いた飲み会に、自らも加わっていたジョンソン首相の支持率が急落した。
 自分がつくったルールを率先して破ったのだから当然である。長らく我慢を強いられていた英国民の堪忍袋の緒は切れ、ついにロンドン警視庁が捜査を始めた。野党労働党が首相の座を即座に降りるよう求めたのは当然として、身内の保守党からもジョンソン辞めろの声が聞こえる。
 ここは国民受けする迎合策を繰り出し失地回復したいところだ。ところが、である。日曜紙「サンデー・タイムズ」1月30日付への寄稿で、ジョンソン氏は4月からの増税は予定どおりと表明した。自らが辞めた場合、後継候補の最右翼に擬せられているスナク財務相との連名でいわく「カネのなる木はない」。コロナ禍で滞った同国の医療体制を修復するために、増税不可欠の立場を鮮明にした。(後略)』

 カネのなる木はありませんが、貨幣は貸借関係を成立させることで発行することが可能です。というか、されています。


 日経の大林編集委員は、日銀が発行した「現金紙幣」という分かりやすい貨幣に限っても、過去四十年で六倍になっている事実を、どのように説明するのでしょうか。
 

 ついでに書いておきますと、我々が日常的に使っている銀行預金(普通預金と定期預金)の合計は、1980年は330兆円。2020年には1565兆円。桁が変わっています。


「カネのなる木はない」 
 と、増税を煽るのはいいですが、現実、見えています?


 現金紙幣にしても、銀行預金にしても、この莫大な「カネ」は、一体どこから登場したというのでしょうか?
 

 答えは、単に「貸借関係が成立した」というだけの話です。
 

 大林編集委員の「貨幣観」を完全に間違えた論説を読めば分かりますが、彼らは完全に害悪です。狂った貨幣観に基づき、増税が繰り返され、日本がどれだけ凋落したことか。どれほどの国民が貧困に、時には自殺に追い込まれたことか。


 もっとも、正しい貨幣論を知らない国民の多くは、大林編集委員の「それっぽい論説」に騙されるのでしょう。


 貨幣に関する「真実」を広め、共有する。これ以外に、日本国を凋落路線から引き戻す方法はありません。
 

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