株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「ガソリン税の「トリガー条項」の凍結を解除せよ!」(前半)三橋貴明 AJER2020.12.7
    

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「株式会社マネネCEO・経済アナリスト 森永康平様」が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

国民を守る軍隊が外国人だらけの国に住みたいか?? [三橋TV第478回]三橋貴明・高家望愛

https://youtu.be/Hq2mHQW3f4I

 


 ついに「財政破綻」に関する本格的な議論が始まりました


 自民党は、総裁直属の「財政健全化推進本部」を始動させ、財務省路線を維持しようと議論開始。同時に、政務調査会の財政政策検討本部が、「財政破綻」「国債発行」に関する議論開始。


 自民党内で二つの「財政」に関する組織ができ、しかも方向性が真逆という、総裁選挙前には想像もしなかった事態になっています。

『(引用)財政は国債発行したからといって、破綻するという財務省の論理は正しくない。むしろ、それが社会の不安を作っている。自国建て通貨で出している以上、絶対に破綻しない。ただ、未来永劫いいのかというと、ある種の財政規律をもってやらないとインフレになって、大変なことになってくることは当然ありうるであろうと。ただ、その今、インフレですかという話だから。インフレの心配をして財政出動を止める話には誰が考えてもならない(※西田昌司・財政政策検討本部長)』

 まさか、↑この「普通の話」が大手マスコミで流れる日が来るとは。

黒字化目標“撤廃”も議論…党内に2つの財政会議
 自民党では7日、国の財政に関して、2つの会議が開かれました。
 一つは、麻生前財務大臣が最高顧問を務める総裁直轄の組織『財政健全化推進本部』です。もう一つは、安倍元総理が最高顧問を務める『財政政策検討本部』。これまであった財政再建推進本部から“再建”の文字が削られて、先週、発足しました。総裁直轄の組織が“財政再建”を掲げるのに対し、この会議は、積極財政派が中心となっています。安倍元総理は、発足時、こう発言しました。
 安倍元総理:「雇用を守り抜くことにおいては、今、失業率は2.8%。先進国の中でも、最もしっかりと守っているといえるだろう。今まで積極的な財政出動を行い、その成果でもある」
 本部長は、西田昌司政調会長代理。国会で、こう訴えていました。
 西田昌司政調会長代理:「財政再建が必要だと思っている国民もたくさんいるが、現実は緊縮財政が、むしろデフレをつくって財政を悪化させている」
 背景にあるのは、“日本が「円」で発行した国債は、日銀がいくらでも「お金」を刷って返済することができるため、絶対に破たんしない”という考え方です。
 こうした積極的な財政出動を求める声が、いま自民党内で勢いづいています。この会議では、基礎的財政収支=プライマリーバランス目標を撤廃することも議論されています。(後略)』

 日本の失業率がコロナ禍で急上昇しなかったのは、雇用調整助成金のおかげですから、確かに政府の「成果」ではありますが、あなたは「積極財政」をしとらんだろが。
 「積極財政」って、新規国債発行額を減らすことなのか?

【日本の新規国債発行(当初予算・実績)の推移(億円)】


http://mtdata.jp/data_71.html#shinki
※20年度は当初のみ。

 と、誰かにとりあえず突っ込んでおきますが、要するにポイントは、
「日本が「円」で発行した国債は、日銀がいくらでも「お金」を刷って返済することができるため、絶対に破たんしない」
 これのみです。

 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(後編)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (後編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

 実際には、日銀が刷るわけではありません。日銀が日銀当座預金を「打つ(キーボードを)」だけなのですが、いずれにせよ変動為替相場制の国が、自国通貨建て国債の債務不履行に陥ることはないというか、「不可能」です。


 それにも関わらず、日本は「財政破綻という神話」を政治家や国民が信じ込み、不要どころか事態を悪化させるPB黒字化目標を堅持。ひたすら、凋落していきました。
 朝日の記事は、なかなか的確で、「誰」が日本にPBという毒針を打ち込んだのかも、正しく書いています。

『(引用)プライマリ―バランスの黒字化を初めて提唱したのは、小泉総理のブレーンだった竹中平蔵氏です。』

 竹中平蔵氏は、PB黒字化目標の他にも、平均概念の潜在GDP、発展途上国型マクロ経済モデルを導入し、日本のデフレを超長期化させた主犯の一人です。


 この辺りの竹中氏の「罪」は、今後、各チャネルで明らかにしていく予定になっています。
 

 それにしても、自民党で財政破綻の「議論」が始まり、「自国通貨建て国債は破綻しない」が普通に報じられるようになった、そのきっかけの一つが矢野康治・財務事務次官の「矢野論文」というわけですから、改めて色々と考えさせられます。


 いずれにせよ、今こそ「財政破綻という神話」を打ち砕く時です。

 

「今こそ財政破綻という神話を打ち砕け!」に、ご賛同下さる方は、

↓このリンクをクリックを!
本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。