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「地方自治体も貨幣の発行者になれる」(前半)三橋貴明 AJER2020.9.13
    

 

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総選挙の前に知らなければならないこと 消費税・社会保険料・インボイス [三橋TV第462回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/2i5mroiXINE

 

 本日はチャンネル桜「2021衆議院総選挙生放送特番」に出演します。19時半からLive配信です。

 

 

 いよいよ、総選挙の投開票日です。
 改めて、自民党総裁選挙以降の流れ。

1.自民党総裁選挙が、曲がりなりにも、積極財政への競争になった
2.総選挙が、曲がりなりにも、積極財政への競争になった
3.矢野康治・財務事務次官が、論破し尽くされた財政破綻論を寄稿する
4.矢野の威を借り、財政破綻論者たちが「ほ~見ろ~」とやり出す

 百歩(というか、一億歩)譲って、平時ならばともかく、コロナ禍で国民が困窮している状況において、積極財政を否定する3,4の連中は、自ら「国民なんてどうでもいい」と宣言したのも同然です。棄民宣言です。
 

 何しろ、彼らは政府の失政により、コロナ禍を食い止められず、所得減少、所得喪失で「生き死に」の問題を抱えている国民を前に、
「財政破綻するから、国民を助けることができない」
 と、主張しているのも同然なのです。


 代表的な4が、土居丈朗。

与野党の「バラマキ」に警鐘 慶応義塾大学教授 土居丈朗
 31日投開票の衆院選を前に、1つの論考が経済論壇に一石を投じた。財務事務次官の矢野康治氏(文芸春秋11月号)は与野党から出される政策論を「バラマキ合戦」と断じ、国家財政の窮状を訴えた。その後、この論考に対して賛否両論が出された。
 あまたあって全ては紹介できないが、批判する側からは、国債が累増しても日銀が買い入れて保有すれば財政破綻は起きないとか、金利が成長率よりも低ければ政府債務の国内総生産(GDP)比は上昇せず破綻しない、といった主張が出た。
 日銀が買い入れれば国債金利は上がりにくい。国債買い入れの見合いで大量の通貨が発行された。デフレ脱却を目指し量的緩和をしており、これが奏功して将来デフレから脱却すれば、大量の通貨はインフレ要因となる。それでも金利を抑えようと日銀が国債を買い入れれば、インフレを助長する。そのインフレによって、矢野氏の言うように大きな負担が国民にのしかかる。(後略)』

「国債が累増しても日銀が買い入れて保有すれば財政破綻は起きない」

 そうだよ。それとも、土居は「日銀が国債を買い取っても、財政破綻(政府の債務不履行)は起きる」などと、奇想天外なことを主張したいのでしょうか?


 もちろん、土居はそんなことは主張していません。例により「ハイパーインフレ論」です。ハイパーインフレという言葉は使っていませんが、インフレへの「恐怖」を煽り、積極財政を否定しようとしているわけで、結局は同じ穴の貉、
 

 いや、我々は、
「日本のインフレ率が適正水準で推移するようになるまで、積極財政が必要だ」
 と、主張しているわけだが。

 

「積極財政にすると、インフレになる!」

 と、すごまれても、「いや、そうしろと主張しているんだよ」としか言いようがない。


【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

 さらには、日本は2013年3月以降、日銀がマネタリーベース(以下、MB)を522兆円(!)も増やし、国債を買いまくったわけですが、インフレ率はマイナスなんだが・・・。

【日本のマネタリーベース(右軸)とインフレ率(左軸)】


http://mtdata.jp/data_77.html#MBInf

 土居は「自分は学者である」と主張するならば、日銀がどこまでMBを増やせば、「大きな負担が国民にのしかかる」インフレになるのか、試算くらい、示したら?


 それ以前の話として、日銀が量的緩和で国債を買い取り、日銀当座預金を発行したところで、それは実体経済におけるインフレとは中立です。理由は、我々が日銀に口座を持たず、日銀当座預金という貨幣を借りることも、使うこともできないためです。


 まさかと思いますが、土居は、
「日銀が発行した大量の通貨(日銀当座預金)が、デフレ脱却後に財やサービスの購入に使われ、インフレ率を押し上げる:」
 などと、奇想天外な思い込みをしているわけではないよね。
 

 金貨、銀貨の世界ではないんだよ。
 

 日銀が発行した「大量の通貨」が財やサービスの購入に使われる日は、地球滅亡の日まで訪れないよ。まさか、大学教授ともあろう人物が、そんな基本的なことを間違えていたりはしないよね。(※日銀は国債購入時に「日銀当座預金」を発行します)
 


 そもそも、日銀当座預金の量と関係なしに、銀行は、
「借り手の通帳に記帳する(数字を増やす)」
 だけで、預金という貨幣を発行できるんだよ。日銀当座預金の量とは全く関係ない。


 日銀当座預金の量がどうであろうとも、景気が良くなり、需要が拡大していく状況になれば、我々は銀行から融資を受けて投資を増やす。その際に、銀行は「キーボードを打つ」ことで、預金貨幣を発行するだけの話だよ。(量的緩和政策の影響で、銀行準備制度は有名無実化しています)


 貨幣観を間違え、財政破綻論に固執し、挙句の果てにコロナ禍という非常時においてすら「積極財政への転換」を妨害しようとする矢野、土居。


 貨幣観の修正は、時間はかかるかも知れませんが、必ず達成できます。それにしても、
貨幣観を間違えている上に、国家観もないため、事実上の棄民政策である財政破綻論に固執した者
 がいたことを、わたくし達は絶対に忘れないようにしましょうね。

 

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