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「アメリカの大転換と高圧経済」(前半)三橋貴明 AJER2020.7.5
    

 

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国家主導の産業政策は正しい 理由は不確実性を許容できるからだ! [三橋TV第423回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/39pYEwZ3jFQ
 

 昨日、このまま「緊縮財政+疫病対策」が続き、やがて「補償なきロックダウン」といった狂った政策が法律化されると、
「我々国民が、サバイバルのために、不法化する」
 と、書きました。


 まさか、日本人がそんな・・・・、と、思われた方がいるかも知れませんが、歴史的に「先例」があるのですよ。


 大東亜戦争に敗北した日本は、有史以来、最悪の食料危機に見舞われます。1945年8月15日から47年にかけての日本は、「全国規模(特に、都市部)」で食料が不足し、国民が総飢餓状態に置かれてしまったのです。
 

 日本が食料不足に陥った理由は、複数あります。まずは、都市化が進んだ状況でアメリカ軍の爆撃により鉄道網が麻痺し、食料輸送が滞る状況になったこと。
 

 加えて、都市部で闇市が勃興し、食料配給制を管轄した農林省と「闇市」との間で「市場競争」が生まれてしまったこと。農村部の農民からしてみれば、生産した農産物を政府に供出するよりも、闇市に流す方が儲かるという話になってしまったのです。


 また、戦争中に、生産した農産物を無理やりに供出された経験を持つ農民たちは、政府への不信感を持っていました。結果、45年の農村部からのコメの供出は、46年1月10に至っても、わずかに28%に落ち込みます。
 

 しかも、タイミングが悪いことに、1945年のコメ生産は四十年ぶりの不作になってしまいました。水稲の作況指数は平年の三分の二水準に落ち込みました。


 さらに、戦争に敗北した日本は、朝鮮半島や台湾から不足分のコメを移入(輸入ではないです)することも不可能になりました。
 

 食料不足は、東京では1946年5月頃がピークになり、都民は生きるために買い出し列車に乗り、農村で農産物を手に入れるため、財産を切り売りしなければなりませんでした。


 1946年の主要九都市の摂取カロリーは、一日一人あたり1721キロカロリー。この水準では、基礎代謝すら賄えない人が続出し、健康的な肉体の維持など到底不可能でした。とはいえ、闇市などからの食糧入手は、食糧管理法違反だったのです。


 1947年10月11、東京地方裁判所判事であった山口良忠氏が、食糧管理法を守り、「法の番人」として配給だけの生活を続け(事実上)餓死しました。


 法律を守ると、生き残れないという状況が、実際に戦争敗北後にあったわけです。多くの日本国民は、サバイバルのために法律(食管法)を破りました。
 

 無論、上記は敗戦後の食糧不足は、「供給能力不足」という、どうにもならない状況で起きた悲劇です。


 供給能力。財やサービスの生産能力を増やすことは、簡単にはできません。
 

 とはいえ、今回は違う。
 

 単に、政府が国債を発行し、十分な補償をした上で、公衆衛生のために国民の移動を制限すればいい
 あるいは、民間医療機関のコロナ対応に対し、政府が「風評被害対策」」を含め、補償をすればいい。そうすることで、少なくとも「医療崩壊」といった事態は確実に避けられます。

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

リクエスト多数につき再掲載!

作家・古代史研究家 長浜 浩明【日本人はどこからきたのか?】【邪馬台国はどこにあったのか?】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

<新型コロナ・31日>東京都で過去最多4058人の感染確認 初の4000人超え
 東京都は31日、新型コロナウイルスの感染者が4058人、死者が3人報告されたと発表した。1日の新規感染者数は過去最多を更新し、4000人を超えたのは初。都内の累計患者数は21万7968人になった。このうち現在入院している重症患者は95人。新規感染者数(1週間平均)は、31日時点で前の週に比べて117.0%増え、2920.0人となった。 これまでにないスピードで感染者数が増加している。
 年代別では、20代が1484人、30代が887人、40代が583人、50代が398人などとなっている。65歳以上の高齢者は106人だった。死亡したのは60代の男性1人と70代の男性2人。』

 菅総理大臣は、7月4日のラジオ出演で、
「ワクチンは切り札だから、もう全てを懸けてやろうと思った。宣言しなければできない」
 と、語っています。


 確かに、ワクチンは高齢者の死者数を減らすなど、一定の効果はあるようですが、残念ながら「切り札」ではないことが証明されてしまいました。


 PCR陽性者数を減らすにせよ、医療機関の供給能力を強化するにせよ、切り札は「補償」です。
 

 政府が「補償」という当たり前の決断をせず、「不法な行動制限」や「ロックダウン法(※補償なし)制定」といった路線を進むと、確実に我が国から法治主義が失われます。


 我々は生き延びるために、政府同様に「不法化」しなければならない。何しろ、それが合理的なのです。
 

 戦後の飢餓は、供給能力不足が原因であった以上、やむを得ない面もありました。


 とはいえ、繰り返しますが、今回は違う。「財政破綻論」という間違った考え方に基づく緊縮財政で、我が国から法治主義が失われる。情けな過ぎて、涙も枯れはててしまいますよ。


 切り札はワクチンではなく、補償である。皆様、どうかこの事実を広めるために、お力をお貸しください。
 

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