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「アメリカの大転換と高圧経済」(前半)三橋貴明 AJER2020.7.5
    

 

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一般参加可能な講演会のお知らせ。

2021年8月1日 講演会(山形)のご案内

 

連携して立ち向かえ! 飲食店の皆さん、早急に政治団体を作って欲しい [三橋TV第421回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/9rwrOMZ8oOY
 

 IMFが2021年の日本の経済成長率予想について、3.3%から2.8%に引き下げました。
 逆に、「大規模・長期・計画的」な財政出動に転換したアメリカは、6.4%から7%に引き上げ。

世界経済、成長率は前年比6.0% IMFが見通し公表
 国際通貨基金(IMF)は27日、最新の世界経済見通しを公表し、2021年の世界の成長率を前年比6・0%とした。先進国で見通しが改善した一方、発展途上国は悪化し、全体としては前回4月の予想を維持した。ただ、日本は緊急事態宣言による行動抑制などの悪影響を踏まえ、前回より0・5ポイント減の2・8%と先進国で最も大きな下方修正となった。
 戦後最悪の世界不況に陥った昨年から、今年は世界全体としては回復に転じ、22年も前回予想を0・5ポイント上回る4・9%の成長を続ける見通し。ワクチン接種が進み、強力な経済対策も重ねる米国の回復が先導する。米国の21年、22年の成長率は前回予想をそれぞれ0・6ポイント、1・4ポイント上方修正して、7・0%、4・9%と力強い回復を見込む。
 日本は20年の打撃は前年比4・7%減と先進国では平均的な水準だったが、21、22年の成長率予想はそれぞれ2・8%、3・0%で、先進国で最も低い。ワクチン接種で出遅れ、21年前半に経済の再開が十分進まなかったのが響いた。』

 朝日新聞は、「ワクチン接種の出遅れ」のせいにしていますが、違います。


 単に、財政出動、あるいは財政赤字の拡大が足りないのです。
 

 内閣府が経済財政諮問会議に提示した試算によると、まずは2020年度(昨年度)のPB赤字が、1月時点で想定されていた69.4兆円から、56.4兆円に下がった。


 つまりは、日本政府は、
「予定していた支出をせず、税収を増やした」
 結果、13兆円もプライマリーバランス赤字が縮小した。


 その分、国民の黒字額が13兆円、減ってしまった。
 

 財務省は、コロナ禍においてすら「PB赤字を可能な限り縮小する」という目標を追求し、見事に達成したことになります。


 政府がPB赤字を当初の69.4兆円に拡大していたならば、日本の20年度のGDPは2%以上、上乗せされたことになります。
 

 どれだけの国民が救われたことか。自ら命を絶たずに済んだことか。怒りしか沸いてきません。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

リクエスト多数につき再掲載!

作家・古代史研究家 長浜 浩明【日本人はどこからきたのか?】【邪馬台国はどこにあったのか?】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

【日本のプライマリーバランス赤字額(左軸、兆円)、長期金利・インフレ率(右軸、%)】


http://mtdata.jp/data_76.html#PB20

 さらに、日本政府は21年度のPB赤字を37.8兆円に「縮小」することを予定しています。


 この時点で、G7サミットの共同声明、
「我々は、必要な期間にわたり経済への支援を継続し、我々の支援の焦点を、危機対応から、将来に向けた強固で、強靭で、持続可能で、均衡ある、かつ包摂的な成長の促進に移行させる。」
 に違反しています。


 しかも、21年度のPB赤字を20年度比で18.6兆円も削減するとなると、「政府の支出削減・増税」だけで、日本のGDPは3%から4%のマイナス圧力を受けることになります。


 正直、東京都などで緊急事態宣言がこれほど「常態化」し、さらに政府がGDPにマイナス圧力をかけている以上、2.8%の経済成長すら達成困難だと思います。
 

 全ては、緊縮財政を堅持し、PB黒字化目標を破棄しない日本政府の「責任」です。


 PB黒字化路線を続ける日本政府には「代わってもらう」しかない。そのためにも、来るべき自民党総裁選挙、総選挙で「財政出動への競争」を実現しなければならない。
 

 あまり時間は残されていませんが、わたくしはそのために全力を尽くすつもりです。皆様も、できることをやって下さい。
 

「財政出動への競争!を実現しよう」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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