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「アメリカの大転換と高圧経済」(前半)三橋貴明 AJER2020.7.5
    

 

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一般参加可能な講演会のお知らせ。

2021年8月1日 講演会(山形)のご案内

 

ゴールドマンサックスが銀行免許取得! 短期主義の経営から脱却しよう [三橋TV第420回] 三橋貴明・室伏謙一・高家望愛


https://youtu.be/3BfAzQC81Q0

 

 

 

 緊縮財政を継続する限り、まともな感染症対策はできない。実効性のある対策をしたいならば、
「損害を全額補償するから、動くな」
 をやるしかないと繰り返してきましたが、結局は「補償」に踏み込むことがなく、緊急事態宣言という「対策」が崩壊しつつあります。

都内飲食店の5割超、時短応じず 協力金遅れで離反
 新型コロナウイルスに関する4回目の緊急事態宣言が発令中の東京都で、都の要請に従わずに午後8時以降も営業する店舗が増えている。日本経済新聞が新宿などの個人飲食店500店を調べたところ5割超の店舗が時短営業していなかった。時短協力金の支給の遅れなどが店主らの離反を招き、緊急事態宣言の実効性が薄れている。(後略)』

 日経の記事によると、緊急事態宣言発令後の7月16日、19日、新宿と渋谷、池袋、新橋、そして上野という、東京の「繁華街」として有名な五地域について、それぞれ個人飲食店100店舗を目視調査したところ、全体の52%が「午後八時以降」も営業していたとのことです。


 特に多かった新宿駅周辺は七割、上野周辺は六割、新橋駅周辺は五割。
 午後八時以降も営業している店のほとんどは「酒類」を提供しているとのこと。


 なるべくして、こうなった、という印象しかありません。
 

 飲食店の多くが「反旗」を翻したのは、やはり協力金支給の問題です。そもそも「補償」ではない時点で、協力金という発想自体がおかしいのです。


 その上、なかなか支給されない。
 

 酷いケースになると、1月の緊急事態宣言の協力金が、7月になるまで支給されなかったケースもあり、政府や行政は完全に飲食店の「信頼」を失ってしまったのです。


 今後の動きを、推測してみましょう。
 

 五割超が通常営業に踏み切っているということは、四割強は未だに時短営業を守っている。
 

 これまでは、時短営業を守っている飲食店は、守らない飲食店に「怒り」を向けていたようでした(無理もありませんが)。
 

 とはいえ、ここまで政府の支援が薄い(しかも、下手をすると、来ない)ことが「実績」として証明されてしまったとなると、
「自分だけ時短営業を守って、バカみたい。このままだと、協力金も支給されないし、潰れるしかない」
 と、合理的に通常営業に踏み切っていくことになるでしょう。


 通常営業、みんなですれば、怖くない。
 

 で、ございますね。

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

リクエスト多数につき再掲載!

作家・古代史研究家 長浜 浩明【日本人はどこからきたのか?】【邪馬台国はどこにあったのか?】

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 全ては、政府の責任です。政府が「補償」に背を向け、小規模な協力金でお茶を濁そうとし、さらにその協力金支給すら遅れに遅れた。結果が、これですよ。
 

 しかもこの状況で、東京五輪。飲食店の中には、東京五輪の観戦で集客を図るところも出てきているそうです(当然ですが)。
 

 政府・行政側には、「合法的」な対抗手段が、命令と過料しかありません。となると、次なる「不法的な手段」をぶち込んでくることになるでしょう。
 まさに、疫病対策のトリレンマ。


 日本政府、或いは国会議員は、いい加減に理解しましょう。緊縮財政を転換し、「補償」をしない限り、適切な疫病対策は不可能なのです。
 

 我々国民は、働いて所得を稼がなければ、「死んでしまう」という現実を、いい加減に認識してください。

 

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