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【新番組】「安藤裕と三橋貴明の日本経済論 第二話」(前半)三橋貴明 AJER2020.6.7
    

 

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PB黒字化目標破棄が国際合意された!「新たな財政規律」はインフレ率だ! [三橋TV第407回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/4dcIRG3GoQc

 いよいよ本日深夜、朝まで生テレビですね。(わたくしはとても起きていられないと思いますが)


 さて、経済学者あるいは経済専門家と自称する連中は「貨幣」について理解していないため、恥をさらす人生を送っています
 

 本日の朝生に登場する小林慶一郎も、その一人。

MMTを信用しても大丈夫か
 米国・民主党左派の政治家が「モダン・マネタリー・セオリー(現代貨幣理論)」(MMT)の考え方に基づき、積極財政を主張したことをきっかけに、米国の経済政策論壇において、MMTがにわかに注目されるようになった。最近では、米国よりも日本でMMTの注目度が上がっている。
 MMTとは、自国通貨で政府が借金をして国債の発行を増やしても、中央銀行が紙幣を刷って国債を買い続ければ、国民負担なく財政出動できると主張する理論だ。言い換えれば、政府の借金がいくら増えても問題にならない、という議論である。格差是正のために財政支出の増加を求める左派に正当性を与える経済理論として、がぜん注目されたのである。(後略)』

 相変わらずのストローマン・プロパガンダでございますね。
「中央銀行が紙幣を刷って国債を買い続ければ、国民負担なく財政出動できる」
 はい、こんなことは「誰一人」言ってません。


 政府が国債を発行し、財政支出をするとは、需要の拡大になります。供給能力を総需要が大きく上回れば、当然ながらインフレ率が上昇します。
 やがては、「国民負担」になる水準にまでインフレ率が高まってしまう。


 当たり前でしょ? 

『(引用)政府債務残高のGDP比率が何パーセントになると国家が破綻するのか、主流派の間にも実は定説はない。日本の債務残高がこれだけ膨らんでいるにもかかわらず、国債価格が暴落したり、インフレが起きたりしていないのはなぜか。いまのところ答えはない。

 いや、答えはあるから。


 とりあえず、小林慶一郎、「現実のデータ」を見る習慣を持ちなさい。

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

リクエスト多数につき再掲載!

作家・古代史研究家 長浜 浩明【日本人はどこからきたのか?】【邪馬台国はどこにあったのか?】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

【1872年-2015年 政府債務の金額及び実質残高(2015年基準)の推移(単位:億円)】


出典:島倉原氏
http://mtdata.jp/data_53.html#Seifusaimu

 日本政府の債務残高(2015年時点)ベースで、名目の金額で1872年の3740万倍! 実質でも1885年の546倍!


 「国の借金」が3740万倍になったにもかかわらず、なぜ「破綻」しない? 理由は、政府の国債発行が「貨幣発行」に過ぎないためです。経済規模(生産量)が大きくなっていけば、それだけ貨幣が必要になる。それを、政府が提供していただけの話です。


 昨今の日本の債務残高ならぬ「貨幣発行残高」が増えても、国債価格が暴落(国債金利が急騰)しない理由は、
「政府の国債発行が足りないため」
 です。金融市場において「国債に対する需要>国債の供給」状態になっているため、国債価格が上がっているのです。


 デフレで民間の資金需要がないため、民間金融機関は国債を「切望」している。その上、日銀が国債を買い取り続け、金融市場の国債がますます枯渇。金利が上がるはずがない。
 上記は「日銀当座預金」という、我々が使えない貨幣の世界の話。わかる?


 インフレ・デフレは、日銀当座預金ではなく、民間銀行が発行する銀行預金という貨幣の世界の話(主に)。


 政府の緊縮財政、長期のデフレ・マインド、そしてコロナ禍により、財やサービスの購入(需要)が減っている。結果、インフレ率は上がらない。財やサービスが買われないのだから、物価が上がるはずないでしょ?


 日本銀行が莫大な国債を買い取り、日銀当座預金を発行したところで、「財やサービスの購入」ではないため、インフレ率に対しては中立です。というか、「異世界」の話なのです。


 インフレ率を引き上げるためには、政府、民間が「財やサービス」の購入を増やさなけばならない。今、それができるのは「政府」しかいない。
 それが、小林慶一郎のごとき「オオカミ少年」のせいで、政府は必要な財政拡大を行えない。

 

 結果、インフレ率は上がらない。

 「インフレが起きたりしていないのはなぜか」だって?

 

 お前のせいなんだよ!


 もっとも、さすがに小林慶一郎も、「そろそろヤバイ」と思い始めているようです。正直、小林慶一郎は土居丈郎や吉川洋に比べると、まだしも「良心」が残っているように感じます。

『(引用)日本の財政は10年後には破綻するといった議論は過去20年以上続いているが、実際には破綻していない。日本の財政破綻論者はオオカミ少年のような立場にある。MMTにくみするつもりはないが、対外債務がなく、経常収支黒字を続けている日本では、財政は意外に長持ちするのではないかとの印象を持ち始めている。』
 
 いや、そういう印象論はいいから、とりあえず「データ」「貨幣」について理解しようよ。


 とりあえず、日銀当座預金と銀行預金は、「異なる世界の貨幣」であることだけでも学んでくれ。
 

 小林慶一郎は、どうやら「自分がオオカミ少年」であることを自覚し始めているようですね。嘘をついてしまったならば、反省して、みんなに謝ろうね。別に、しれ~っと「正しいこと」を言い始めるのでも構わないよ。
 

 それができないならっば、せめて黙れよ。
 

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