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【新番組】「安藤裕と三橋貴明の日本経済論 第一話」(前半)三橋貴明 AJER2020.5.5

    

 

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立派な人物。財政破綻論という「常識」を転換した田原総一朗氏の瞬間 [三橋TV第389回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/3wdVwWPrxgw

[5月13日(木)まで]デービット・アトキンソンの嘘を暴いた三橋貴明から緊急メッセージ
https://youtu.be/3u0mgwPgECI


 経済同友会は、日本の企業経営者の団体です。日本経済団体連合会(経団連)、日本商工会議所と並ぶ「経済三団体」の一つですが、経団連や商工会議所同様に、トップが「財務省のご説明」により洗脳され、完全に「緊縮財政推進者」と化してしまっています。


 普通に考えて、企業経営者の目的は「利益拡大」ですよね。利益とは、GDP的に言えば「所得」ですが、所得は、
「生産者が生産した財・サービスに対し、誰かが支出をする」
 ことなしでは創出されません。

【所得創出のプロセス(実体経済)】


http://mtdata.jp/data_75.html#process

 我々は、生産者として働き、財やサービスを「生産」します。それをお客さん(家計、企業、政府、外国など)に消費、投資として「支出」して頂き(つまりは、買ってもらい)「所得」を得る。


 豊かになるとは、所得が増えることです。そして、所得とは、誰かが「支出」してくれないことには生まれない。
 誰かの支出は、誰かの所得。
 

 これはオマケですが、上記、実体経済、所得創出のプロセスにおいて、生産と支出と所得は必ず一致します。そして、GDP(国内総生産)とは、国内の生産の総計。


 とはいえ、生産、支出、所得は必ずイコールになるため、実はGDPとは生産の合計であり、支出の合計であり、所得の合計でもあるのです。


 そして、生産の合計、支出の合計、所得の合計は必ず一致する。これを「GDP三面等価の原則」と呼びます。


 経済同友会に所属する企業で働く生産者の所得は、誰かが消費、投資として支出してくれないことには生まれない。


 それにも関わらず、経済同友会、経団連、日本商工会議所は、消費増税、政府の支出抑制、プライマリーバランス黒字化目標を主張する。
 自らの所得を引き下げる、つまりは貧乏になる政策を提言する、愚か者たちの集まり
というわけです。


 もっとも、財務省は上記経済団体のトップに「ご説明」に回り、共犯者のプロパガンダで緊縮推進の「飼い犬」と化してしまいました。


 一度、緊縮財政を大っぴらに発言してしまうと(しかも、大々的に報じられると)、永遠に飼い犬として、緊縮を主張しなければならない。これが、共犯者のプロパガンダです。

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

お待たせいたしました。【三橋貴明×関良基】歪められた「開国」の歴史 後編〜日本が清・インドのように植民地にならなかった本当の理由 が公開になりました!

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

 

「PB、2050年度も赤字のまま」 経済同友会試算
 政府が財政健全化の指標として黒字化をめざしている国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)について、経済同友会は11日、現状並みの経済成長では2050年度でも赤字のままだとする試算を発表した。政府は25年度の黒字化を目標にしており、同友会は「現実的な目標が必要」と訴えている。
 PBが黒字になると、社会保障などの政策経費を新たな借金に頼らずにまかなえるようになる。しかし、内閣府の試算では、高い経済成長が実現できても黒字化できるのは29年度。現状並みの成長なら30年度でも赤字のままで、赤字額は国内総生産(GDP)の1.6%に上るとしている。
 そこで、同友会は今回、31~50年度の状況について、内閣府の推計の仕方をなるべく再現して独自に試算した。その結果、成長が現状並みなら、50年度のPBは赤字のままで、赤字額はGDPの1.8%に拡大した。国と地方の債務残高の対GDP比も、すでに21年度で先進国最悪の208%に達する見込みだが、50年度には260%まで悪化するとした。この比率を毎年下げていくには、消費税率を26~34年度に毎年1%ずつ引き上げて19%にする必要があるとも試算した。(後略)』

 誰かの赤字は、誰かの黒字。
 政府が財政赤字(あるいはPB赤字)になれば、反対側で誰かの黒字が生まれます。
 誰の黒字?


 もちろん、経済同友会の所属企業を含む、日本の民間の黒字です。

 

 それにも関わらず、同友会は「消費に対する罰金」であり、消費を減らし、同友会所属企業の売上、利益を減らす消費税増税を提言しているわけです。
 頭、おかしいんじゃないの?
 

 いや、おかしいわけですが、この手のプロパガンダが延々と行われてきたのが、1990年代後半以降の日本国なのです。


 でもね、財政破綻論は崩壊したんだよ。

【日本のプライマリーバランス赤字額(左軸、兆円)、インフレ率・長期金利(右軸、%)】


http://mtdata.jp/data_74.html#PB2020

【日本政府(中央政府・地方自治体)の長期債務残高(左軸、兆円)、インフレ率・長期金利(右軸、%)】


http://mtdata.jp/data_74.html#choki

 2020年度のPB赤字は、70兆円近かったわけですが、長期金利は0.1%。インフレ率はマイナス。
 

 2020年度の政府の長期債務残高は、1970年の160倍以上に達しているにも関わらず、何の問題もない。
 

 そもそも、PB黒字化とは、国民赤字化を意味しているんだよ。


 この手の「よくよく考えてみれば、当たり前の話」を、是非とも広め、特に同友会所属企業の皆さん、
「おかしいじゃないか!」
 と、トップにぶつけて下さい。


 同友会所属企業の経営者の皆さんは、
「お前たちを赤字にする」
 と宣言している団体に、会費を払っていることになるんだよ。頭、おかしいよね?

 

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