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「国民負担率の引き下げを求めよう(前半)」三橋貴明 AJER2020.2.16

    

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「俳優 伊原剛志様」が加わって下さいました。

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一般参加可能な講演会のお知らせ。

4月29日 仙台 「4月29日 講演会 新型コロナで疲弊した地方経済をいかに救うか?―今こそ日本の中小企業を救え!」

http://mtdata.jp/data_74.html#0429

 

ステルス・ウォー 中国の信じがたい「見えない侵略」の実例を知ろう [三橋TV第365回] 三橋貴明・河添恵子・高家望愛
https://youtu.be/Ex8NIadFw5E

 

 本日はチャンネル桜「「闘論!倒論!討論!日本よ、今...」経済討論「途上国へ転落?オリンピック・ウイルス後の日本」」に出演します。19時からLive配信です。

 

 


 さて、日本政府は日本円建ての国債しか発行していないから、財政破綻はしないよ。
 という、事実は、比較的広まりつつあるように思えます(分かりやすいので)。あの、藤巻健史ですら、さすがに、
「国債金利が急騰して財政破綻する~っ!」
「ハイパーインフレーションになる~っ!」
 とは、言いにくくなっているようで、最近は日銀破綻論に乗り換えています。


 さて、日本円建ての国債は、財政破綻しない。を理解したとしても、やはり「政府の財政赤字は悪ではない」については、感覚的に納得できないのではないかと思います。


 というわけで、中野剛志氏と黒野伸一氏との対談、最終回。

『国民が貧困にならなければ、国家は赤字になっても構わない【中野剛志×黒野伸一】
黒野:MMTで一つ言いたいことがあって、インフレになるとか、そういうことは置いておいて、全世界60億人の人が投資をしたり貸し借りをしたりして、当然、不安になるわけですよ。投資は回収できるんだろうか、貸した金は返ってくるだろうかとか……。不安になるからクラッシュが起きたりする。でも全員が、大丈夫ですと、金なんて返せますから、返せなかったらまた刷ればいいだけですから。借金、国の赤字は膨らみますが大丈夫だと。そのままにするとインフレになりますが、それはまあ置いておいて、みんながハッピーで誰もクラッシュもしなくて、貧困もなくなりましたと。で、ある日、巨大隕石が地球にぶつかって人類は借金を踏み倒して滅亡しました。これ、どこがいけないんですか? だって、借金は残ったけど、そんなもの残ったっていいじゃない。
中野:自国通貨を発行する国が政府債務を増やしてはいけないというのは、国が貨幣を増やしてはいけないと言っているのと同じです。まず、そこにそもそもの誤解がある。つまり、貨幣とは、絶対に返ってくる債務のことです。黒野さんがおっしゃったように、「財政赤字は膨らみますが、大丈夫です」と言って政府の債務が膨らんでいるというのは、政府が貨幣をそれだけ発行しているということです。高インフレさえ起きなければ、それでもいいんです。実際、政府債務の総額は、経済成長とともに増えていくもの。政府債務を返し切った国なんてないわけです。政府の債務というのは、民間企業や一般家庭の家計でいうところの債務とは全然違うわけです。もしかしたら、国債、つまり政府の債務のことを「債務」という言葉を使うことがいけないのかもしれない。(後略)』

 さすがに、「誰かの黒字は、誰かの赤字」は、渋々とではあっても、納得する人が多いでしょう。何しろ、コインの表の反対側は裏です、と言っているに過ぎません。
 その上で、世界には「民間」「政府」「海外」の三つの経済主体があることを理解してもらう。

【民間-政府-海外】


 民間と政府、海外の三経済主体は、ストック(資産・負債)とフロー(所得)のやり取りをしています。ストック面では、誰かの純資産増は、誰かの純負債増フロー面では、誰かの黒字が、誰かの赤字。


 民間が黒字(=純資産の増加)になりたいならば、政府か海外に赤字になってもらうしかない。本当に、他に方法がないのです。


 海外の赤字は、日本の経常収支の黒字です。外国というカウンターパートとのやり取りであるため、日本が主体的に「海外の赤字を増やす」というのはなかなか難しい(これをやったのが、ドイツですが)。


 そして、独自通貨国の日本にとって、
「政府の赤字」
 とは、中野先生が言っているように、「貨幣発行」に過ぎません。

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】


現在、特別コンテンツ 【信じがたい歴史的真実!フランス革命とMMT(現代貨幣理論)】の一部をYoutubeで公開中!

https://youtu.be/j-lLu2feXfU

 

 さらには、政府が債務(負債)を減らすと、民間、海外の何れかが債権(資産)を減らさなければならない。日本の場合は、「増税」という形で民間の資産を減らし、政府の負債を減らそうとする。


 何をやっているんだ・・・・。という話。
 

「そんな、政府の赤字が、我々の黒字になっているなんて、信じられない」
 という方には、証拠をお見せください。

【日本の民間、一般政府、海外の資金過不足(億円)】


http://mtdata.jp/data_73.html#kabusoku

 図を90度回転させると、左右対称になります(完全な左右対称にならないのは、金融機関を抜いているためです)。

 民間の黒字が、一般政府と海外の赤字によって成立している「現実」が理解できるはずです。


 ここまで理解すると、デフレで民間が苦しんでいる日本では、
「政府の財政赤字を拡大することこそが、正しい」
 という結論になるはずです。(何しろ、他に国民の黒字を増やす方法はない)


 そして、冒頭の「日本円建て国債は破綻しない」に繋がり、我が国の政治が「どのように」動くべきか。誰の目にも明らかになると思うのですが、いかがでしょうか。
 

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