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「PB黒字化目標は民間赤字化目標 でしょ?!(前半)」三橋貴明 AJER2020.2.9

    

 

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貨幣」を知らない経済学者たち 東の横綱「土居丈郎」 西の横綱「松林洋一」 [三橋TV第361回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/XomCe6BwsEk
 

 日本経済が洒落にならない状況に陥っています。
 2021年1月の実質消費が発表になったのですが、対前年比▲6.1%。マイナス幅が、事前予測(▲2.1%)を大きく上回りました。

実質消費支出、1月は前年比-6.1% 緊急事態で半年ぶり減少幅
 総務省が9日発表した1月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年比6.1%減と昨年9月以来の減少幅に拡大した。ロイターの事前予測調査では同2.1%減が予想されていたが、減少幅はこれを大きく上回った。首都圏などでの緊急事態宣言の再発出に伴う外出自粛が支出を下押しした。
 前月比では季節調整済みで7.3%減だった。
 前年比減少幅が大きかったのは、外食費、旅行費、交通費など。増加したのは自動車関係費、家庭用耐久財、肉類、調理用食品など。明らかに外出自粛の影響が表れた。
 一方で勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は、1世帯当たり46万9254円となり、前年同月比実質2.5%の減少、名目では3.2%の減少と、大幅に落ち込んだ。これは冬のボーナスの削減で世帯主の臨時収入・賞与が前年比2割以上少なかったことが主因。』

 というわけで、2000年以降の実質消費指数をグラフ化しました。

【日本の実質消費指数(2015年=100)の推移】


http://mtdata.jp/data_74.html#RC2101

 2000年以降で、実質消費が最悪だったのが、昨年の5月です。
 今年の1月は、昨年の緊急事態宣言時に迫るほどに実質消費が落ち込んでしまったということになります。


 しかも、東京圏の緊急事態宣言は、2月、3月と続いている。
 

 GDP三面等価の原則により、
「生産=支出=所得」
 となります。


 実質消費(支出)の落ち込みは、当然ながら「所得の縮小」とイコールになるわけです。
 結果、次なる消費減少がもたらされることになる。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】


現在、特別コンテンツ 【信じがたい歴史的真実!フランス革命とMMT(現代貨幣理論)】の一部をYoutubeで公開中!

https://youtu.be/j-lLu2feXfU

 

 しかも、今回は前回の緊急事態宣言とは異なり、「財政面」の対策が小さい。
 

 その上、昨年の「猶予」「融資」系の対策の「ツケ」が、襲い掛かってくる。
 

 例えば、厚生労働省は昨年年2月1日から今年の2月1日までに納期限が到来する社会保険料について、支払いを「猶予」する制度を取っていました。


 つまりは、今年3月以降に納期限が来る社会保険料については、事業者は支払う必要がある。加えて、昨年、猶予された分も払わなければなりません。
 

 この状況で、猶予を受けていた事業者は、社会保険料を二倍、納付しなければならないのです。
 

 また、2020年度は(不十分とはいえ)コロナ対策の支出をしたため、政府の歳出は175.7兆円になりました(国債の借り換え分も入っていますが)。それが、2021年度通常予算が106.6兆円と、およそ70兆円も政府支出が減ることになってしまうのです。


 70兆円の縮小分はいわゆる「真水」であり、国債償還は入っていません。


 さすがにないと思いますが、日本政府が補正予算を組まない場合、GDPの14%が吹き飛ぶことになります。
 

 すなわち、財政の崖です。
 

 政府は早急に、21年度第一次補正予算の編成の議論をしなければなりません。さもなければ、日本国家の発展途上国化が2021年に「決定」することになります。
 

「政治家は21年度第一次補正予算の議論を始めろ!」に、ご賛同下さる方は、

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