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「PB黒字化目標は民間赤字化目標 でしょ?!(前半)」三橋貴明 AJER2020.2.9
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安藤裕議員の発言「政府の財政赤字は国民の黒字」をデータで証明しようじゃないか [三橋TV第360回] 三橋貴明・高家望愛
【三橋TV緊急特番】菅総理よ 飲食店の生の声を聞け!(新橋やきとんユカちゃん店主ご出演)において、藤嶋さんがGoToイート関連のプラットフォーマーの非道さを切々と語っていらっしゃいますが、プラットフォーム・ビジネスに対する早期の規制強化が必要です。切実にそう思います。
プラットフォーム・ビジネスの何が問題かといえば、
「自分はリスクを取らず、社外の事業者と顧客をつなぐのみで、一切の責任を取らずに、チャリンチャリンと稼ぐ」
モデルだからです。
例えば、GoToイートやGoToトラベルに対応した飲食店サイトや旅行サイトは、飲食店や旅館、ホテルの「売り込み」をするわけではありません。
単に、自社のプラットフォームに飲食店や旅館、ホテルに登録させ、顧客へのアクセスチャネルを提供するだけです(しかも、登録料を取る)。自社サイトに登録した事業者のサービスが売れようが売れまいが、関係ないのです。
そして、事業者や顧客は次第にプラットフォームに「依存」するようになっていく。
事業者が自社ビジネスを特定プラットフォームに依存させてしまうと、その後、いきなりプラットフォーマーが登録料や利用料を「値上げ」したとしても、文句は言えない。
もっとも、飲食店サイトや旅行サイト以上に「非道」なのは、ウーバーイーツです。
『ウーバー、配達員報酬下げ 約3割、労働環境に懸念
料理宅配サービスのウーバーイーツジャパン(東京)が3月から、一部地域で配達員の報酬体系を見直したことが4日分かった。配送距離などに応じて算出する基本料の水準を下げ、報酬総額は平均で約3割下落したとみられる。新型コロナウイルス流行に伴う解雇や雇い止めの影響で配達員の成り手が増える中、労働環境の悪化が懸念されている。
労働組合「ウーバーイーツユニオン」や複数の配達員への取材で明らかになった。2019年冬以来の大幅改定で、ウーバーは今月から福岡県と京都府で新たな報酬体系の運用を開始した。
ウーバーは全国の大都市圏でサービスを展開し「ギグワーカー」と呼ばれる約10万人の配達員を抱える。他の地域にも広げる可能性がある。』
ウーバーイーツジャパンは、ウーバー配達員を「従業員」としては認めていません。あくまで、個人事業主として扱っています。
コロナ禍で雇用情勢が悪化する中、配達員の多くはウーバーイーツに「依存」せざるを得ない状況に追い込まれている。
そこで、いきなり報酬を引き下げる。
悪魔の方が優しく思えるほど、悪辣なやり口です。
本件については、ウーバーイーツユニオンが緊急声明を出しています。
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
現在、特別コンテンツ 【信じがたい歴史的真実!フランス革命とMMT(現代貨幣理論)】の一部をYoutubeで公開中!
『【緊急記者会見】福岡と京都で導入された新料金体系に関する緊急声明
(前略)新料金体系が導入された福岡と京都では、一件の配達が 100 円代という目を疑うような案件の発生も報告されている。
数多く報告されているのが配達距離に関係なく一律 300 円という事例であるが、1時間に 2 件の配達を受注したとしても、時給換算すると 600 円であり、最低賃金を大幅に下回る。
今回、御社らの不当行為によって発生した異常な減額分については、ただちに補填することを、強く要求する。(後略)』
ちなみに、イギリスの最高裁はウーバーの運転手は「従業員である」という判決を下しています。
『英最高裁、ウーバー運転手は「従業員」 最低賃金や有給休暇などの権利認める
英最高裁は19日、米配車サービス大手ウーバーの運転手について、個人事業主ではなく従業員として扱われるべきとの判断を示した。これにより、数千人の運転手は最低賃金や有給休暇が認められる可能性が出てきた。(後略)』
ギグ・ワーカーだの、 新しい働き方だのがもてはやされていますが、申し訳ないですが単なる貧困ビジネスです。リスクを全て個人事業主に押し付け、チャリンチャリンとプラットフォーマーが手数料を抜いていく。
ユーザーや事業者、働き手を自社サイトに「依存」させ、逃げられないようにした上で手数料を引き上げる。あるいは、報酬を引き下げる。
しかも、デフレが継続し、実質賃金が下がり続けている日本において、人々の所得を減らす(その分、自分の所得を増やす)。デフレ化ビジネスでもあるわけです。
プラットフォーム・ビジネスの規制が必要です。最低でも、ウーバーイーツの配達員は「従業員」として取り扱われなければなりません。
是非とも、ウーバーイーツ・ユニオンに「応援の声」を届けて下さい。
「プラットフォーム・ビジネスの規制が必要だ」に、ご賛同下さる方は、