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経世済民学_年末特別対談『三橋貴明&安藤裕「日本経済この一年」Part1』
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このままでは財政の崖に突っ込む!? 抽象的財政破綻論を打破せよ! [三橋TV第336回]
https://youtu.be/Uil-jRBhsWs
【RE:明るい経済教室 #18】貯蓄と投資の正しい関係~主流派経済学ではデフレ脱却は不可能だ![R3/1/8]
https://youtu.be/n2GXA5qKZh0
最近、「悪い予想」をすると、大抵は当たるので、あまり書きたくはないのですが、現状のまま「国家観」「貨幣観」のない日本政府による、
「中途半端な自粛」
「中途半端な財出」
のコロナ対策が続くと、未来がどうなるか、シミュレートしてみたいと思います。
まずは、絶対条件として「緊縮が続く」があります。無論、緊縮路線が転換されれば僥倖ではありますが、とりあえず「されない」という、どちらかといえば確率が高い前提です。
1.政府の支出節約により、民間医療機関のコロナ対応が進まない
2.政府が「全面的な粗利補償」に基づく自粛強化には乗り出せない
上記、1も2も「緊縮財政」に縛られた政府の「コロナ対策」です。
緊縮の呪縛から逃れることさえできれば、
1’.政府が損失やリスクを補償することにより、民間医療機関のコロナ対応が進む⇒医療サービスの強化
2’.全面的な粗利補償に基づく自粛強化⇒感染症蔓延が収束に向かう
というわけで、ここに「外国からの入国規制」が加われば、少なくとも日本国内におけるコロナ禍は収束する未来は描けます。
ところが、現実には緊縮財政が堅持され、1’も2’も不可能。
となると、やはり中途半端な自粛と、中途半端な財出が繰り返されることになります。
『政府はGoToイート推進から一転 緊急事態宣言で営業時間短縮を要請<新型コロナ>
新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の期間が8日、始まった。宣言は飲食店などに対する営業時間短縮の要請が柱。政府が推進した飲食業界の支援策「Go To イート」とは正反対の対応だ。休業要請に実効性を持たせる新型コロナ特措法の改正を巡っても、従来の後ろ向きな姿勢を一転させた。政府の迷走が続いている。(後略)』
そもそも理解できないのは、GoToイートを推進していた政府が、いきなり飲食店に営業時間短縮を求めたのに加え、「20時以降」のみが対象となったことです。
本気で、
「とにかく、外食がコロナ蔓延の主因なのだ!」
と、主張したいならば、それはそれで構わないのですが、なぜ「20時まで」はOKなのでしょうか?
外食がコロナ禍拡大の主因というならば、20時までの宴会、会食等も規制しなければ、筋が通りません。
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!
http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
もちろん、「20時まではOK」としたことについても、何らかの政治的な意図が働いているのでしょう。昨今の日本では、全ては「政治」により決まります。
というわけで、今回の首都圏に対する緊急事態宣言にしても、実は「疫病対策」としては、中途半端なのです。
さらには、一店舗6万円という中途半端な協力金では、自粛の実効性は抑制されざるを得ません。(だからこそ、自粛に協力しない飲食店の公表等、文革じみた政策を進めているのです)
いずれにせよ、政治家から国家観(共同体意識)が失われ、貨幣観が間違っている以上、「中途半端な自粛」と「中途半端な財出」及び自粛警察を煽り、自粛の実効性を高める以外に、対処のしようがないのです。
【正しい国家観と正しい貨幣観】
http://mtdata.jp/data_73.html#KAN
となると、最悪、諸外国はコロナを封じ込めたとしても、「日本だけが終わらない」といった事態になりかねないわけです。
東京五輪など、現時点でもはや不可能ですが、それどころではない。
欧米はもちろん、中韓といったアジア諸国、いや、世界の全ての国が、
「日本からの入国を禁止する」
といった、屈辱というか、情けないというか、悪夢としか表現のしようがない未来が訪れるのではないかと、わたくしは懸念を深めていっています。
当たり前ですが、世界的にはコロナ禍が沈静化され、日本のみが感染蔓延が終わらないとなると、各国は「日本からの入国を規制する」という措置を採らざるを得ません。
となると、我が国は「逆鎖国状態」に追い込まれることになりかねないわけです。
そんな屈辱・・・・、と、思われたでしょうし、わたくしも思いますが、現在の日本政府の「中途半端な自粛と、中途半端な財出」路線が続く限り、そうならざるを得ません。
逆に考えると、「逆鎖国」といった悲惨な状況を回避するためには、大本の「緊縮財政」を転換せざるを得ない。
自虐的な話ではありますが、わたくしは「そこ」に希望を見出しているのですよ。グローバリストが大好きな「世界と付き合う」ためには、最終的には緊縮財政路線を転換せざるを得ないのです。
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