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「菅政権の地方経済潰しをくい止めろ(前半)」三橋貴明 AJER2020.12.15

    

 

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怪獣カリンゴン来襲!地球人類の貨幣観は500年古いぞ! [三橋TV第328回] 三橋貴明・カリンゴン・高家望愛
https://youtu.be/poQ08wjNnuA

 昨日、菅義偉という「人物」について解説しましたが、共同体を嫌う、あるいは憎んでいるグローバリスト政治家には、一つ、決定的な弱点があるのです。
 それは、
「非常事態に対応できない」
 ことになります。


 理由は、もちろんグローバリズムが非常事態を想定していないためです。さらには、非常事態には共同体で立ち向かうしかないためでもあります。
 

 共同体を否定するグローバリストは、まずは「非常時」の存在自体を否定しようとする。とはいえ、現実に非常事態は起きる(起きている)わけで、一応、対応しようとするのですが、
「全て自分で決めようとする」
 ため、対応がドタバタとし、政治家ならば瞬く間に支持を失うことになります。

【Front Japan 桜】「菅義偉」論 ~その凡庸の源を探る~ / 「国を守る」ための財政とは~コストと効率しか頭にない財務省[桜R2/12/16]

 上記動画で藤井先生が菅総理について分析していますが、総理は「他人に相談する」ことがありません


 そもそも「共同体」を否定する人物が、「相談」前提で思考することはないのです。
 

 まさに、鬼舞辻無惨。無惨が上弦や下弦の鬼たちに「相談」する光景を、想像できますか?


 ちなみに、わたくしは総理が無惨的であると言っているに過ぎず、独裁者だのなんだのとレッテル貼りをしたいわけではありません。残念ながら総理に無惨ほどの能力、実力はありません
 

 普通の日本人。たとえ、段ボール工場の住み込みから一国のリーダーにまで成り上がったにせよ、「運が良かった」普通の日本人が、過去に共同体否定を繰り返し、それで下手に成功したものですから、
「人間は自分の力だけで生きていくべき」
 と、中二病的な勘違いをしているに過ぎないのが、菅義偉という人物です。


 何しろ、政治家のくせに平気で政治を否定する「自助、共助、公助」といったスローガンを掲げ、
「竹中さ~ん、アトキンソンさ~ん、褒めてくださ~い」
 と、やっている「田舎者」なわけでございますから、無惨であるはずがないのです。(※田舎者とは田舎に住んでいる人ではなく、都会に妙な憧れを抱き、都会人の真似をし、「褒めて下さ~い」とやる人)

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

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http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

『GoTo停止、国交省や観光庁徹夜で対応 「仕方ないけど…」
 菅(すが)義(よし)偉(ひで)首相が14日に発表した「Go To トラベル」の全国一律の停止は、所管する国土交通省や観光庁の現場には発表直前まで伝えられていなかった。突然の決定を受けた関係省庁はトラベル事業の停止に伴うキャンセル料補償の割合などの詳細を詰めるため徹夜で対応。国交省関係者は「いきなりですよ…。大変ですよね。仕方ないけど」とつぶやいた。
 国交省関係者によると、菅氏が14日午後6時半過ぎに発表した時点では、観光庁の課長級には全国一律の停止の方針は伝わっていなかったとみられる。このため観光庁は発表後、すでに新規予約を停止していた大阪、札幌両市や、感染拡大が顕著な東京都の扱いなどを急(きゅう)遽(きょ)、検討した。
 こうした“突貫工事”を経て、14日午後7時過ぎに取材に応じた赤羽一嘉国土交通相は、東京都を目的地とする旅行を「14日から一時停止」と発言。しかし観光庁は15日午前3時過ぎに「18日から27日まで一時停止」と訂正文を発表するなどの混乱もみられた。
 さらに15日午前11時に赤羽氏が会見でキャンセル補償は旅行代金の半額と発表するまで、「半額」を主張する国交省と「35%」を主張する財務省の間の調整も進められていたという。
 国交省関係者は「11日に政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が停止を提言した際には、まだそういう雰囲気はなかった。決定は直前ではないか。国交省で決めたのではないはずだ」と話している。』

 まだ、序の口でしょう。

 何しろ、非常事態はこれからも確実に続きます。そして、孤独なグローバリストは「非常事態に共同体として立ち向かう」ことが絶対にできない。


 わたくしは、共同体の必要性について、
1. 権利の認定
2. 生産性の向上
3. 安全保障
 と、三つ切り口から解説していますが、今回は「3」がもろに顕在化してしまいました。


 共同体で立ち向かうしかない非常事態発生時に、共同体を否定する人物が内閣総理大臣に就いている。
 

 今後、菅総理は「個人」として非常事態に立ち向かおうとし、政策は右往左往、二転三転、朝令暮改にならざるを得ないでしょう(もうなっていますが)。


 我々日本国民は、
「非常事態発生時に、非常事態に対応不可能なグローバリストが首相の座に就いている」
 という、稀有な体験をしているのです(笑えませんが)。


 今後の混乱は仕方がありませんが、我々は「今回」の非常事態から学ぶべきなのです。共同体の大切さを。あるいは、非常事態発生時に、共同体が機能しないときの悲劇を。
 

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